核シェルターの構造について徹底的に調べてみました。
大変頑丈でなければいけない核シェルターですが、その構造はどうなっているのでしょうか。
地上に核シェルターを作るとその安全性が下がってしまうため、基本的には地下に作ります。
そのため、耐水性のプレハブを埋めるという方法を取っている会社もありました。
そして、どの核シェルターにも欠かせないのが気密性です。
少しでも毒ガスやウイルスが核シェルターの中に入らないよう、密閉空間になっています。
しかし、これでは酸欠になってしまうので、必ず外気を正常化する特殊フィルターが設置されています。
地下室が作れない場合でもこのフィルターは設置され、部屋の一部を改造して作ることも不可能ではないそうです。
ただ、せっかく大金をはたいて買うなら地下型の方が安全で良いように思います。
こちらの方がメジャーなら業者も慣れているでしょう。
一口に核シェルターと言っても、その種類は多いです。
国内で製造されたものなのか、海外製なのか、その会社のどの商品にするのか、それぞれによって特徴が違います。
これらを紹介していてはキリがないので、ここでは主要な3種類をご紹介します。
1つは、amazonでも変えてしまうというコンパクトな置き型タイプです。
酸素カプセルとしても利用でき、人が寝転がって入るようになっています。
2つ目は、核シェルターとしてはメジャーな地下型です。
地上が荒れても地下なら安全にいられ、爆風などから身を守れるから有効な手段と言えるでしょう。
3つ目は、地下型が作れない場合に選択される地上型です。
しかし、これは個人的には地下型が作れないから仕方なくといった妥協案に思えます。
安い置き型タイプが現実的でしょうけど、実績がないことから安全性については誰も知りません。
国が義務としたことから核シェルターの保有率が100%というスイスでは、その強度というのもすごいです。
なんと、広島原爆が660メートル先で起こったとしても大きな損傷を受けない程度が基準となっているのだとか!
具体的数値が出ていることや、スイスが細かい機械製品を得意としていることからこれは信頼できる値だと思います。
調べていると、国内の核シェルターより、このようなスイスやアメリカの核シェルターの方が強度は高いように思えました。
日本ではたとえ核の脅威が迫っていようとも、保有できる人が少ないことから作ったとしても売れる可能性が低いのかもしれませんね。
海外の方が上ならば輸入したいという人も多いので、狙うならここは海外製品だと思います。
私には到底手が出せませんが、安全性は十分ではないでしょうか。
身近に核シェルターがないことから、その仕組みを知っている人も当然少ないです。
どの核シェルターでも欠かせないのは空気清浄機であり、これがないと人は死んでしまいます。
これによって汚染された外気を正常に戻し、人が吸える空気にします。
また、トイレの仕組みは気になるところだと思いますが、水で流す必要はありません。
中には、タブレットを使って排泄物を凝固させ、臭いまで取るという優れものを使っているものもあります。
用を足す前にタブレットを入れるだけで良いので、慣れればそこまで不快には思わなそうですね。
むしろ、要を足している時に他人に音が聞かれないようにする工夫の方を重視してほしいと思います。
シャワーは希望によって付けられる他、寝袋が不満であれば簡易ベッドも設置可能とする会社があります。
地下にないと安全性が高くならないのであれば、核シェルターは当然地下型を選ぶという人は多いでしょう。
仮に必要に迫られたとしたら、私でもそうします。
この時に掘る深さというのは4mほどという会社があります。
一般的に住居の天井高が240~270㎝くらいなのを考えると、立って歩くのに支障がないようにするにはこれくらいないといけないのでしょう。
家の地下にするのであれば、あまりに深すぎても不便です。
階段を下りてどこまでも下に行くのは大変ですし、定期的な食糧の取り換えが億劫になってしまいます。
外気を取り入れるのに使うパイプ等も長くなってしまうので、適切な深さというのは決まっているのでしょう。
学校などの施設に作る場合にはもっと深くでも良い気はしますが、その分かかる費用が恐ろしそうですね。
爆発にも耐えられるという頑丈な核シェルターに使われている素材は気になるところです。
調べてみたところ、売るために必要な情報しか載せていないところが多く、なかなか核心に迫る情報は見つけられませんでした。
個人の意見として、空気清浄機や防御扉などがそろえば、あとは一般的なコンクリートの地下室でOKとしているところはありました。
日本でその扉を作っているところでは素材がわかるかもしれないと思いチェックしてみると、「衝撃給水型ヒンジ」というものを採用していることがわかりました。
爆発に備える扉というので、核シェルターにも対応しているのではないでしょうか。
他は「特殊素材」を用いた構造であると記されており、それが何なのかはわかりませんでした。
素材について知るには、核シェルターを作っている会社に連絡するのが一番確実でしょう。
死の灰と呼ばれる放射線物質がまかれたら、それを遮るためのコンクリート厚が必要となります。
核シェルターの中の一つには、コンクリートの天井厚は40㎝、土被り60㎝のものがありました。
これなら、ガンマ線と呼ばれるものの強さはなんと1万分の1に減るのだとか。
それでも完全には遮断できないところに、外気が汚染されたときの恐怖を感じます。
ただ、コンクリート厚が40㎝で大丈夫なのであれば、やたらに深く掘って核シェルターを作る必要はなさそうです。
実際に核シェルターを地下に作る業者も、4mほど掘ると言っています。
より安全性を求めれば何十mも掘った方が良いのでしょうけれど、そこまで避難できるかという問題が出てきます。
いざという時に使えるようにしておくには、4mというのが程よいのかもしれません。
核シェルターというと、仰々しくて地下に一部屋あるというイメージですが、中にはエアコン型というものもあります。
そんな小さいのでは中に入れないではないかと思ったのですが、これは密室にエアコン型のフィルターを取り付ければ、その部屋が核シェルターにもなるよという意味でした。
見た目は本当にエアコンのようで、部屋の上部にちょこんとあるくらいです。
これが、核によって汚された空気を正常に戻してくれるので、その部屋では息ができるのだそうです。
しかし、これを付けても外気が漏れ出しては意味がないので、初めから核シェルターとして使うぞと思って作る気密性の大変高い部屋でなければいけませんね。
どの核シェルターにも空気清浄機とそれに使われるフィルターは必要になってきますが、この値段だけでも数百万円します。
いくら核シェルターの気密性を高めても、開閉する部分である扉が頑丈でなければ意味がありません。
実際に自宅の地下に核シェルターを作ったという人の家の中を写したテレビでは、扉はまるで王族の宝を守る金庫のように分厚いものでした。
海外ではこれが二重にあるというところも。
その厚さは20~30㎝くらいあるように見えました。
かなり重そうだったので、運搬作業だけでも大変そうです。
しかし、だからこそ得られる安心感があるのでしょうね。
日本でも爆風に耐えられるような扉を作っている会社はあるので、輸入だけに頼る必要はなさそうです。
普段は防音性が高いことから、ピアノを置いて練習する部屋として使うこともできるようです。
周りの音に左右されない環境を活かして、核シェルターとして以外の使い方も十分にできると思います。
注文住宅の総合情報
スポンサーリンク