セルコホーム 基礎

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セルコホームはカナダ住宅だが基礎は純国産

セルコホームに限らず、輸入住宅の基礎は他の国内の住宅メーカーと同様に、地耐力に応じて戸別に現場施工されています。

 

なお、住宅の基礎は、建築基準法によって地耐力の大きさによって制限されており、地耐力が20kn/m2以上でベタ基礎、30kn/m2以上で布基礎、20kn/m2未満では表層改良や杭基礎が必要とされています。

 

日本でも国策として長期優良住宅が推し進められていますが、カナダでは築100年を超えるものも珍しくなく、その耐久性のあるカナダ住宅をその性能通りに維持させて行くためには、基礎にも十分な耐久性を持たせる必要があります。

 

セルコホームでは、上記のように地耐力に応じて基礎を決定しているだけでなく、床下の均質な通気・乾燥を目的として住宅の長寿命化に効果のある基礎パッキン工法を採用しています。

 

基礎パッキン工法とは、土台の下に2cm×10cm×20cmほどのボックス形状のものを1mほどの間隔で敷き、土台と基礎の間に隙間を作り通気層とするもので、土台の腐食を防ぐ効果もあります。

 

セルコホームの住宅を支える基礎にベタ基礎を勧める理由

セルコホームが輸入しているカナダ住宅は、高性能で耐久性が高く、カナダでは築100年を超える住宅が今も現役で使われています。

 

この高耐久で高性能なカナダ住宅を日本で建てる場合でも、基礎は現場施工せざるを得ず、カナダ住宅の高耐久性能を維持するためには、最低でも敷地の地耐力に適した基礎とする必要があります。

 

基礎の形状は、建築基準法で地耐力に応じた形状が規定されていますが、一般的な住宅地では地耐力が30kn/m2以上あるのが標準で、古い住宅地では50kn/m2ほどあるのが一般的です。

 

なお、地耐力が30kn/m2以上で布基礎、20kn/m2以上でベタ基礎と規定されていますが、これは基礎の耐力や強度に配慮したもので、地中からの湿気については配慮されていません。

 

勿論、ベタ基礎の場合には、土間部分のコンクリートが湿気を遮りますが、十分ではなく、土間コンクリートの下に防湿シートを併用することを勧めます。

 

なお、セルコホームで布基礎とする場合は、湿気対策として防湿シートの施工が標準仕様となっていますが、上記のベタ基礎よりは防湿性能は劣ります。

 

以上から、可能であれば、地耐力が30kn/m2以上の場合でも、布基礎よりも耐力が高く防湿性能の高い、ベタ基礎に防湿シートの併用を勧めます。

 

セルコホームの布基礎には防湿コンクリートの追加がお勧め

一般的な住宅地では、地耐力が30kn/m2以上、建て替えなどで敷地が古い場合には50kn/m2以上あるのが一般的ですから、建築基準法で定められた基礎の種類としては布基礎となります。

 

その場合、セルコホームでは、布基礎に囲まれた土の部分にポリエチレンの防湿シートを敷き、地面から湿気が上がってくるのを防ぐ仕様としていますが、出来ればその上に防湿コンクリートの施工を勧めます。

 

これは、防湿シートの効果をより確実なものにする目的と、床下を綺麗に維持しておくためのもので、厚みは6cm以上あれば十分で、ベタ基礎の厚み(15cmほど)よりは薄くなります。

 

その際、クラック防止の意味で防湿コンクリートの中にワイヤーメッシュを入れておくとベストだと思います。

 

床下を湿気させることなく乾燥させておくことは、住宅の長寿命化に繋がり、セルコホームのカナダ住宅の高耐久性能を生かすためには必要な処置だと思います。

 

セルコホームは2×4・2×6の木造枠組壁工法

セルコホームが輸入・供給しているカナダ住宅の構造躯体は、グレードによって異なりますが、2×4あるいは2×6の木造枠組壁工法になります。

 

従って、耐震構造は構造用パネルによる6面体構造で信頼性が高く、現在では木造軸組構造にも多用されているものです。

 

カナダ住宅の特徴のひとつである高断熱性能は、密度の高い32kg/m3のグラスウールを天井・床に230mm、壁には140mm(2×4の場合は90mm)を充填することで実現しています。

 

日本の一般的な住宅で使用されているグラスウールが、16kg/m3や24kg/m3ですから、32kg/m3は極寒地のあるカナダらしいもので、日本の次世代省エネ基準の断熱性能を十分にクリアしています。

 

なお、カナダ住宅の主要な上部構造材や断熱材などは輸入材によりますが、基礎は建築基準法による敷地の地耐力に合わせた基礎形状となり現場施工となります。

 

セルコホームのオプションに関して

セルコホームの住宅はカナダから輸入されているもので、建材は勿論のこと一定の組み上げもカナダで行われ、船便で運ばれています。

 

なお注文住宅ですから、セルコホームが日本で在庫しているものは限定されていると推測され、輸入が必要なもののオプション注文はセルコホームのカナダへの資材発注前が基本になるでしょう。

 

さらに、輸入住宅ですから為替の問題は大きく、円とカナダドルの為替変動が、住宅本体やオプションの価格表示を難しくしていることも推測できます。

 

これに関してセルコホームでは、カナダの物流拠点内にセルコカナダホームを置き、資材をストックすることで一定の価格を維持しているようですが、長期間の価格固定は難しいと思います。

 

このように、輸入住宅には、”時価” 的な要素があり、ユーザーには不明瞭さとして映ってしまいますが、ある程度はやむを得ない部分もあり、一定の理解も必要だと思います。

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