HEMSの市場規模は拡大予定で2020年には263億円!
電力小売りの自由化など、環境の大幅な変化にともないHEMSの市場規模は大幅に拡大すると予想されています。
一説によると2020年の市場規模は263億円、そう聞くと明るい未来なのですが、HEMSの、特に既存家屋への導入には大きな障害を感じてしまいます。
将来的に全家庭に義務付けられるかも、そんな噂も耳にするHEMSです。
電力の小売り自由化や太陽光発電パネルなど家庭用エネルギーの環境は変化の時を迎えています。
義務付けはともかく、今後HEMSの市場規模が大きくなるのは明らかでしょう。
2020年度のHEMSの市場規模を予測したデータが手元にあります。
調査したのは「富士経済」、1962年に創業された歴史のあるマーケット調査の会社です。
そのデータによると、2013年度の段階でHEMSを導入済みの住宅は累計で16万戸、これが2020年には160万戸になるといいます。
市場規模は10倍、不況だとか暗い話題が続く中、数少ない明るい話題、各メーカーがHEMSに注力するのも理解できます。
単年度で考えた場合、2020年度にHEMSを導入するであろう戸数は約38万戸、金額では263億円。
263億円とは、アニメ好きの人たちが大好きなフィギュアの市場とほぼ同じ。
ってこれでは本当に大きい市場なのかどうかわからなくなってきますが、実際大きな市場規模。
ちなみにプラモデル市場も同等の市場規模なのです。
2013年と比較すると戸数ベースならば3.7倍、金額ベースなら2.3倍へと拡大します。
戸数ベースより、金額ベースが下回っているのは、普及によりHEMSの単価が下がる可能性を考慮しているから。
今後、HEMSの低価格化ペースが上昇することや、普及機種が発売されると、金額での市場規模はもっと下回る可能性があります。
どのようなものを根拠に、この値を出しているのか、またったくわかりませんので、ケチのつけようがないのですが。。。
ふーん、としか言えない結果だなと私は感じました、そんなにHEMSの未来はバラ色なのでしょうか。
現状HEMSを導入するのがスムーズにいくのは新築の住宅を購入した場合。
なぜなら、大きい金額を出費する場合は多少の増加も誤差の範囲に収まってしまうのと、あわせてローンを組んでしまえるから。
既存の住宅にHEMSを導入する場合を考えると、いくら補助金が用意されていようと、簡単に用意できる金額ではありません。
もちろんHEMSの導入時には、太陽光発電パネルや蓄電池も同時に導入する前提です。
さらに、現在使っている家電も買い替えなくてはなりません。
新築の着工件数が頭打ち、これから人口が減少しようとしている日本で新築の戸数をどうやって増やすのでしょうか。
そして、既存の住宅でのHEMSの導入の難しさを考えた上で、富士経済の予想どうり、市場規模は増加するのでしょうか。
省エネの社会が来るのはいいことでしょうが、そんなに単純に事は運ばないと、私は考えてしまうのです。
皆さんはどうお考えですか?
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