ローコスト住宅のタマホーム「1,000万円以下の価格」で家は建つのか?
- 低坪単価追求・訴求からの脱却!!
- 20代をターゲットにした「シフクノ家」はどうなのか?
- やはり1,000万円以下では厳しそうです
- 条件が厳しすぎるのでは?
- むしろ「こだわっても安い」が強み
- 「1,000万円以下(住宅本体)」のカラクリ
- 低価格=低品質の誤解
- もしかして建売だったら安く買えたりするの?
- 認識を変えて!タマホームは安いだけのブランドではない
- 実家の近くに建てれば安くなる!?
- その気になれば1000万円もいけるかも?
- 自然素材にこだわった、タマホーム”風”の家が980万円!
- 「木麗な家」なら建てられるかも?
- 1000万円以下の家。資産価値は大丈夫?
- まだある!1000万円以下で建てるコツ
- ★NEW★実際に見つけた!間取り1LDK 900万円台の平屋
- 「地震建替え100%保証」とは?
- 【まとめ】タマホームなら、こだわりたい部分にお金をかけられる!
大手でありながら、ローコスト。それがタマホームの魅力です。
タマホームなら1,000万円以下でも家が建てられるかも!と期待がふくらみますが、実際のところはどうなのでしょうか。
施工実例などをふまえつつ、リアルなところを調べてみました。
キングオブ・ローコースト住宅といえばタマホーム。ここより安い住宅メーカーはないはずです。
ですが、1,000万円で一戸建て……となると、さすがにタマホームでも現実的とは思えません。ですが本当に、望むこと自体が無理な話のでしょうか?
詳しく検証してみましょう!
「25.8万円」、タマホームが以前、全面的に打ち出していた坪単価。
他の住宅メーカーの坪単価が70万円程度といったところが多いため、この価格は画期的。
2023年6月現在でもタマホーム「木麗な家シリーズ」の坪単価は「34万円~75万円」となっていますので、他社に比べて手が届きやすいメーカーであることは確かです。
しかし、
- 坪単価の計算を「延床面積」ではなくベランダや玄関ポーチを含めた、「施工床面積」で算出する
- 建物本体工事だけの料金で、上下水道、電気、ガスといった付帯工事を一切含めない
- 標準の設備の料金であり、オプションは当然ながら別料金
といった坪単価を安く見せるためのテクニックを駆使していることを指摘する声も多いですね。
では、経済的にまだ十分な貯えがない20代の若者をターゲットとした商品「シフクノいえ」はどうでしょうか。
こちらの公式サイトにもあるように、コミコミ住宅販売価格「1,087万円」で新築が手に入るという点がアピールポイントで、実際に20代を中心に人気を集めている商品です。
「安心のコミコミ価格」が謳い文句で、通常は別料金になることが多い以下のような項目が含まれて上記の金額となります。
- 屋外給排水工事費用
- 仮設費用
- 下水道接続工事費用
- 屋外電気配線工事費用
- 地盤調査費用
- 工事監理費用
- 雨水排水工事費用
- 住宅瑕疵担保責任保険加入費用
- 諸検査費用
- オプション工事費用
- 基本図面作成料
- 仮設費用
- 屋外立水栓工事費用
- 設計料
こういった費用が含まれていて、さらに標準仕様も充実しているということであれば本当に約1,000万円で家が建てられるかもしれないな・・・と期待させる商品ですよね。
しかし実際どうなのかというと、こちらのページでもわかるように20代で買っている方でも「施工費 1,000万円以下」という方は見当たりません。
出典:タマホーム 公式サイト 20代のタマホーム CM出演者の声
1,000万円の壁は、思った以上に高くて堅いと言えるでしょう。
では一体いくらだったら、タマホームで住宅は建つのでしょう?
例えば、1,000万円以下の予算でタマホームは建つのか?と考えた場合、まあ建たないと考えてよいでしょう。
HPに掲載されている住宅の中で、最も安価なものは3LDKの平屋建てで1,550万円。
出典:タマホーム 公式サイト 建築実例 建築費 1550万円 3LDK
屋根や基礎にかかる金額が平屋の場合大きくなりますから、坪単価は上昇するもの。
延床面積も間取り図も公開されていませんから、判断材料に乏しいのですが、この内容で他のメーカーなら1,550万円では建たない。
やはり、タマホームは安いですし、コストパフォーマンスという点で頭一つ抜けてはいるのです。
小さな家にすれば建つのではないか?
そう考えるかもしれませんが、坪単価で考えるならば、大きな家の方が安くなるもの。
例えば、トイレやバス、キッチンは、どんな住宅でも1組ずつは必要になりますが、これらは非常に高いもの。
ですから、小さな家のほうが坪単価は高くなってしまうのです。
先ほどの、HPに掲載されていた3LDKの住宅の延床面積を推測するに30坪程度、一家4人で暮らすならばどうしても欲しい広さです。
それで、1,550万円ですから、やはり1,000万円以下となると厳しい条件、もっと延床面積や部屋数を削っても難しいでしょう。
だから、タマホームは、、、とここで考えるべきではありません。
1,000万円以下という条件が厳しすぎるのですし、現状タマホームより安い値段で建てられる住宅メーカーは、ほぼないのですから。
「タマホームでも1,000万円以下では家は建たない」
という部分だけにフォーカスしてしまうと、「他社と大差ない」「インチキ」といったネガティブな捉え方をされてしまうかもしれません。
しかし、タマホームで家を建てる魅力は単に「家を安く建てられること」ではないのです。
例えばこちらの平屋住宅を参考にしてみましょう。
出典:SUUMO 公式サイト タマホームの実例 外観、内装、庭にまでこだわったアメリカンスタイルの平屋が完成
日本ではちょっと珍しいアメリカンスタイルが目を引くこの物件は、カバードポーチ、窓の格子、ポスト、マリンランプ、シーリングファン、照明、クロスなどをアメリカからお取り寄せしてコーディネートしたのだとか。
庭にはヤシの木まであってかなりこだわりを貫いて設計されたことが伺えますが、価格は「1000万円台(1500万円~1999万円)」で、お手頃なんです。
このくらい細部までこだわっている場合、他社だと軽く2000万円は超えてしまうでしょう。
耐震・免震・制震、そして高耐火、高断熱、省エネ、防音とスペックの面でも「安かろう、悪かろう」とは言わせないクオリティ!
確かに1,000万円以下で家は建てられませんが、「こだわりを詰め込んでも安い」「ベースが安いから希望をとことん反映できる」という点がタマホームの持ち味であると言えるでしょう。
タマホームがローコスト住宅を得意としているのは間違いないことではあるのです。
以前、アイフルホームのネット限定住宅「iプライム7(i-Prime7)」の「1,000万円前後の住宅」が大きな話題になりました。(※2023年1月の時点で、販売を一時休止)
iプライム7は、間取りを考えるなどといった手間は施主まかせ、さら自由度も低くなっているもの。
出典:アイフルホーム 公式サイト 商品紹介 i-Prime7
そして、iプライム7で見逃してはいけないのは、付帯工事費が全く含まれていないという点。
「1,000万円前後で住宅が建ちます(ただし住宅本体のみ)」という手法は、ちょっと前のタマホームと同じですよね。
もちろん、現在のタマホームでも1,000万円以下の住宅は建てることはできますが、地盤調査や電気・給排水など付帯工事の料金は含まれていませんから、その家に住むことはできません。
結局、全部込みこみ、何らかのオプションを入れたら1,500万円ぐらいの住宅になってしまうのです。
実際、SUUMOなど住宅情報サイトでも1,500万円前後の実例が多いので、この辺がタマホームの中心価格帯と言えるでしょう。
これはタマホームに限ったことではなく、「ローコスト住宅」と言われる多くのメーカーに共通した傾向。
「1,000万円以下の家」をうたい文句にしていたとしても、最終的にはプラスで500万円前後かかるものと思っておいた方が良さそうです。
さて、1,000万円以下の住宅は現実問題として不可能なのですが、例えばそれが1,500万円だとしても他のメーカーから見れば脅威。
驚きの低価格であることは間違いありません。
特に発言の責任を問われない場合が多い、ネット上にはそんな噂が飛び交っています。
しかし、、、住宅メーカーの立場になればすぐわかるのですが、欠陥住宅を建てるようなことは絶対にしたくありません。
なぜなら、クレームが来るとその分手間を取られてしまうから。
そんなことで客先に出向いたり、電話対応をしているぐらいなら、次のお客さんを獲得するために動きたいのです。
例えば、携帯電話1本だけで営業しているような怪しい業者ならば、適当な工事をして代金をふんだくって逃げるということも可能。
しかし、都道府県に届け出をして営業所まで構えている以上、カンタンに逃げるということは不可能です。
ならば面倒事は避けたい、クレームが来るような仕事はしたくないのが当たり前なのです。
そして昔とは違い現在は「品確法」が定められています。
ローコストの家とは言え、住宅メーカーがリスクを冒してまで欠陥住宅に取り組むとは、とても考えられないのです。
一般的に、注文住宅に比べると建売物件は安く買えますよね。
なぜなら、デザインや建材、設備があらかじめ決められているから。
選択の自由度が低い分だけ費用は安くなるわけです。(メーカー側の都合で仕入れたものを使っているので、選ぶ自由がない分だけ安くなるということです)
「それなら、タマホームの建売なら1000万円以下で建てられるのでは?」と期待してしまいますよね。
しかし、SUUMOで調べてみたところ、どこのエリアを見ても2,000万円台後半~3,000万円台の価格設定になっていて、1000万円未満で手に入る物件はありませんでした。
例えばこちらは、栃木県栃木市にある「タマタウン片柳町一丁目」の建売物件。
出典:SUUMO 公式サイト 栃木県栃木市にある「タマタウン片柳町一丁目」
地方ですから関東の中心部に比べたら安いのですが、それでもトータルで3000万円越えは避けられません。
しかし、こちらの物件は建売ですがおしゃれなペニンシュラタイプの対面式キッチンにスキップフロア、2~3台分の車が停められる駐車スペースと、注文住宅に引けを取らない充実っぷり。
こちらでも紹介していますが、タマホームは標準装備のグレードが高いことでも有名なんです。
逆に言えば、注文住宅なら「もう一つランクが下の物でもいいかな」と言えるところが全てメーカーに決められてしまうので、かえって金額も高くなるという側面もありそうです。
これはマンションにも言えることで、「戸建てよりも安いだろう」と思いきや設備のグレードは最初から決まっていたり不要な設備をカットできなかったり、必然的にSECOMのセキュリティシステムがついてきたりと、「削りたくても削れない」「ゆえに購入費用が高くなる」というジレンマついてまわります。
タマホームに限ったことではありませんが、住宅を購入する際には「何を付けられるか」だけではなく「何を自由に削れるか」にも注目してみることが大事ですね。
結果的には、それが費用を抑えるコツだったりします。
最近のタマホームの販売戦略を見ていると、明らかに「”ローコストのメーカー”という先入観を払拭したい!」という狙いが見て取れます。
分かりやすいのは、公式インスタグラムにアップされている事例の数々です。
例えばこちらは、吹き抜けのある事例の一つ。
出典:タマホーム 公式インスタグラム 空間を開放的に明るくする吹抜け。
基本的には白を基調としたインテリアですが、ウッディな天井クロスが絶妙なアクセントになっていますね。
光を取り込む窓の形や配置、照明のレイアウトもオシャレ。
シンプルなのにセンスが光る空間に仕上がっています。
続いてコチラは重厚感のある木製ドアとタイル壁が印象的な玄関があるお宅。
出典:タマホーム 公式インスタグラム お客様のおうち~容量たっぷりの収納を備える玄関
収納力バツグンのシューズクローク自体も魅力的ですが、空間の色使いや一つ一つのパーツが高級感を醸し出しています。
もちろん1000万円以下で建てた事例ではありませんが、どちらも「価格よりも大切にしたい、自分たちらしいこだわり」が感じられますよね。
タマホームは安いから、インテリアなども安っぽくなるんじゃないか?デザインの自由度は低いのではないか?いろいろと妥協しなければいけないから安いんじゃないか?
・・・そんな先入観をお持ちの方もいまだ多いかもしれませんが、最近のタマホームは違います。
「ローコスト」「1000万円以下」というくくりだけでタマホームを見ていると大事なことを誤解したままになってしまうかもしれませんのでご注意くださいね!
新型コロナウィルスの影響を受け、住宅についての人々の考え方も変容しつつある昨今。
メーカー各社は、コロナウィルス予防やテレワークに対応した商品のプランニングや提案に力を入れています。
タマホームはどうなのか?というと、TVCMでは「20代の家」をプッシュするようになりましたね。
この流れで推奨しているのが、「実家の近くで家を建てたら良いんじゃないの?」というプランです。
たとえば、東京と神奈川で比較すると、同じ面積で全く同じ家を建てるにしても、土地の面積だけで4300万円もの差が出てしまいます。
それなら、都心にこだわらずに地元に家を建てたほうが良いんじゃないの?
都心じゃないなら、1000万円で家を持つのも夢じゃないかもよ?
そしたら、両親に子育ても手伝ってもらえるし一石二鳥なんじゃない?
・・・若い世代に向けての、そんな老婆心が垣間見えるような提案ですね。
また、若いうちに建てたほうが、家賃に消えてしまうお金をカットできるという考え方もあります。
実際、タマホームで「20代の家」を購入した人の7割強は「賃貸の家賃がもったいなかったから家を買った」と回答していますよ。
家を建てたことで、パートナーとの関係はもちろんのこと、親や友達との関係性が(良い方向に)変わったと答えている方も多いです。
先行きが見えない時代だからこそ、まずは手元に残る確かなものを。
そんな考え方もアリかもしれませんね
その気になれば1000万円もいけるかも?
上記のシフクノいえのパンフレットなどを見ていると、つくづく、タマホームは顧客に夢を見させるのが上手なメーカーだなと感心します。
実際はなんだかんだで1000万円では建てられないケースが圧倒的に多いにも関わらず、このチラシをみると「もしかしたらできるかも」とついつい夢を見てしまいますよね。
しかし、夢を夢で終わらせず本当に1000万円そこそこでマイホームを建てることも「絶対に不可能」とはいえません。
たとえばコチラの動画。
タマホームのシフクノいえを見学に行った方が撮影し、まとめたものです。
これによれば、家本体以外にかかる費用は土地改良の費用で150万円~200万円程度。
この動画で紹介されている物件は1000万円を大きく超えていますが、工夫次第では1000万円そこそこに抑えることもできそうだなと希望を感じる内容でした。
「2階建て 約70m2(21坪くらい)」のプランであれば、1000万円プラスα100万円~200万円でいけるのではないか?とのこと。
21坪だと大人数のご家族は無理かもしれませんが、3人家族なら十分な広さではないでしょうか。
ここ最近は「タマホームであっても1000万円じゃ家は建たん!」という論調が主流となっていますが、絶対に無理ということではないのです。
ただし、「無理かも~」とふわふわしたテンションで見学会に行くと、見事に高額な契約に持ち込まれがち。
これは家に限ったことではなく、どんな物を購入する時でもそうです。
価格を抑えるということには、相当強い意志力が必要になるもの。
本気で「1000万円に抑えたい」と思うならば、まずは強い意志を持って見学&商談に臨むこと。
そして、向こうから営業をかけられる前に手の内を明かして相談されることをオススメします。
自然素材にこだわった、タマホーム”風”の家が980万円!
タマホームの平屋実例ではありませんが、似た雰囲気で1000万円の実例を見つけましたのでシェアします!
出典:SUUMO 公式サイト テック千里・近畿ハイム 【価格980万円/狭小地30坪/延床27坪/間取り図/大阪】自然素材にこだわった高性能住宅/1000万円以下/駐車場
自然素材にこだわった3LKD。
本体価格980円で、坪単価36.3万円です。
かつて、タマホームが得意としていた価格帯ですよね。
外観も、シンプル過ぎず、ゴージャスでもない、まさにタマホーム路線!
「タマホームみたいなデザインの家で、1000万円以内に抑えたい」という方はぜひチェックして欲しい物件ですね。
個人的にグッときたのは、このリビング!
出典:SUUMO 公式サイト テック千里・近畿ハイム 【価格980万円/狭小地30坪/延床27坪/間取り図/大阪】自然素材にこだわった高性能住宅/1000万円以下/リビング
天井の梁、床も全て国産材(宮崎杉)にこだわった住宅とのこと。
白壁×ナチュラルカラーのウッディな雰囲気は、北欧テイストのインテリアがお好きな方には魅力的に映るのではないでしょうか。
床と天井であえて木材の色を変えているというのもエッジが効いていますね。
木目が、空間に温かみを加えてくれているように感じます。
極め付きは子供部屋!
出典:SUUMO 公式サイト テック千里・近畿ハイム 【価格980万円/狭小地30坪/延床27坪/間取り図/大阪】自然素材にこだわった高性能住宅/1000万円以下/子供部屋
天井のアクセントクロスがイイ感じですね。
こんなこだわりのオプションを加えても1000万円以内に抑えられるのだとしたら、やはり地元密着系のメーカーはコスパが良いですね。
地元系の業者はタマホームを意識しているところも多いので、「似た家」なら1000万円以内はわりと余裕で建てられるかもしれません。
「木麗な家」なら建てられるかも?
「タマホームでも、1000万円以下となると、有名な商品名の家は建てられないよね?」
「1000万円だと、有名メーカーだと建売みたいな家しか無理だよね?」
そんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、タマホームでは「木麗の家」という人気商品で約1000万円の家を建てたというオーナーさんがいらっしゃいました。
コチラが、その「木麗な家」です。
コンセプトとしても「低価格」を謳っていて、それでいて構造性能にはこだわっているという点が魅力的ですね。
建てた方の延べ床面積は約39坪でしたので、決して狭小ではありません。
さらに、個人的に魅力的だなと感じたのは、ウッディなインテリアをカウンターキッチンの組み合わせ!
こちらの実例が参考になるのですが、なんだか住むだけで家族関係が良くなりそうな雰囲気ではありませんか?
出典:タマホーム 公式サイト 「木麗な家」 家中ぽかぽか人の集まる家
風水や家相学では、全ての運気の基本は「住まい環境を整えること」とも言われていますし、ぬくもりのあるインテリアは超大事です。
こちらは2110万円×4DKですが、1000万円台で建てることも可能。
実際の金額つきで実例がいくつか掲載されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
1000万円以下の家。資産価値は大丈夫?
タマホームをはじめとするローコスト住宅の場合、「資産価値は大丈夫?」という疑問がついて回ります。
資産価値とは、簡単に言えば「将来、いくらで売れるか」ということです。
どんな家でも、年数を経るにつれてその価値は下がってしまいますが、住宅の立地や設備の状態によっても価値が変わってきます。
例えば「20年後に家を売る」と仮定した場合。
資産価値の高い家を建てておけば20年経っても買い手がつきやすく、しかも高く売れるでしょう。
うまくいけば、ローンを返した後にもお金が手元に残ることになります。
資産価値の低い家だと、ローンと売却費用のバランスは良くても「トントン」です。
ですから、長い目で見れば、目先の「安さ」「手軽さ」につられず「10年先」「20年先」を見据えた住宅購入を検討するのが堅実。
将来的に売却する予定がないとはいえない状況であれば、「支出総額-売却金額」を計算する心の余裕が欲しいところです。
不動産は「定価」という概念がない世界なので、先を読む力とセンスが必要。
タマホームはどうなのか?というと、一つの傾向として「大手メーカーが建てた家は売れやすい」という傾向があります。
タマホームに限ったことではありませんが、工法の違いこそあれハウスメーカーはどこも高い技術力と安定した品質(バラつきがない)を強みとしているため、地元の小さな工務店の家よりは比較的高い金額で売却できるのです。
自分が買う立場になって考えてみるとよくわかりますが、例えば転勤などで知らない土地にやってきて、そこで家を買うと仮定しましょう。
一つめに紹介されたのは、社名も初めて聞くような地元の小さな工務店が建てた家で、しかも前の持ち主の趣味がてんこもりの、個性強めな注文住宅。
二つめに紹介されたのは、全国的に名前もよく知られているタマホームの家で、デザインも設備もシンプル。
クセがなく、その時代の標準的な設備が搭載されていて、メンテナンスもよく行き届いている。
…こうなると、仮にどちらも購入金額は1000万円で建てた家だったとしても後者の物件のほうが「安心だ」と価値を高く見積もる方が多いのではないでしょうか。(もちろん、個性的な物件に魅力を感じる方もいるとは思いますが)
車も、白の車は売る時に高い値段で売れると言いますよね。
それは、シンプルなデザインのほうが万人受けしやすく、買い手がつきやすいからです。
家も同じこと。
タマホームはローコストですが機能の面では他社にそん色ないレベルで充実していますし、良い意味でクセがなくシンプルです。
「タマホームでデザインはシンプルなものに。あえて特殊なカスタマイズはしない」
このような建て方は、1000万円以下であっても長い目で見て「資産価値が高い家」になり得るでしょう。
ただし、高く売るためにも、安く買った分だけメンテナンスはしっかり施しておくべきですね!
まだある!1000万円以下で建てるコツ
ローコスト住宅のメーカーであっても、今では「1000万円以下で注文住宅を建てる」はなかなか無理ゲーな課題です。
「設備にかける費用を抑える」「オプションを極力、つけない」「規格型住宅を選ぶ」
…考えられる方法は色々ありますが、他にも価格を抑える方法があります。
https://yuyuhome-favstyle.jp/simulation/
例えばこちらのように、ネットで家づくりのシミュレーションができるシステムを取り入れているメーカーもあります。
従来、家を建てる場合は設計士さんと直接やりとりが必要でしたが、ネットの普及に伴ってそのプロセスをあえてカットすることもできるという時代。
その分、人件費や時間をカットしてトータルの費用を安く抑えることができるのです。
既存のプランから選んでいくような形になるので、完全なる注文住宅とは言えないものの、
「注文住宅は欲しいけれど、ある程度はシステマチックに家づくりをしたい」
「面倒なプロセスは極力、省きたい」
という方にとってはありがたいシステムですね。
「二階建て」といっても、昔ながらの住宅だと1階部分のほうが面積は広い場合が多いですよね。
実はその建て方だと費用がかさむ…!
最近よく見かける、1階も2階もほぼ同じ面積のBOXっぽいデザインの家(総二階)であれば、造りがシンプルなので建築費用も抑えられるのです。
出典:SUUMO 公式サイト 「総二階建ての家とは? メリットやおしゃれな外観にする方法、間取りづくりのコツを解説」
しかも、シンプルなほうが耐震性は強いというメリットもあります。
基本は洋室だけど、和室も欲しい!
その気持ちはよくわかりますが、それも費用がかさむ要因の一つ。
ふすま、たたみ、鴨居…これらの設備は意外と材料費がかかり、家の総額が高くなってしまうのです。
本気で1000万円以内に抑えようと思うならば、洋室で統一するのがベストです。
…このように、オプション云々のこと以外でも総額を抑えれるコツは色々あります。
小さなことも積み重なると100万円、200万円の違いに繋がりますので、こういったポイントをいくつも押さえておけば1000万円以内も夢ではなくなってくるでしょう。
実際に見つけた!間取り1LDK 900万円台の平屋
さすがにタマホームでも、価格が1000万円となる無理だよね……と思っていたのですが、先日、家のチラシで900万円台(税込)~の家をみつけました。
それがこちら。
規格住宅「シフクノいえ25」(全102プラン)の期間限定商品です。販売期間は、2023年1月5日~3月末まで。限定250棟のみのプレミアムな企画でした。
気になる間取りは、1LDKで施工面積49.10㎡。コンパクトな設計になっていますが、リビングダイニングキッチンが12帖もあるので、2人暮らしでも無理なく暮らせそうです。
これで、住宅販売価格は995万円(税込み)です!!
すごいのは、消費税はもちろん、屋外電気配線工事費用や屋外給排水工事費用など諸費用も含まれること。そう考えると、かなり割安感がありますよね。
現在、キャンペーンは終了していますが、今後も同じような企画が行われる可能性大。しっかり情報をチェックして、おトクなキャンペーンに備えたいと思います!
「地震建替え100%保証」とは?
日本全国、どこに住んでいても大地震のリスクがゼロではない日本。
何年も頑張って貯めたお金でようやく建てた家が、たった一度の地震や津波で無残に流されてしまうことも、決して他人事ではありません。
一瞬の揺れで、全てを失ってしまった人もたくさんいます。
だからこそ家は「絶対倒壊しない家を建てたい」「ちょっと高くなったとしても、耐震性は譲れない」と考える方も多いことでしょう。
しかし、逆に「いつか倒壊してしまうことがあるかもしれないから、あえて1000万円以下のローコストで建てる」という発想も。
最近のローコスト住宅には「地震建て替え100%保証」なる保証がついているケースもあり、要注目です。
例えば、PGハウス浜松の、こちらの平屋物件。
耐震等級3、完全自由設計、14もの標準仕様がセットになって「コミコミ1610万円~」という魅力的な平屋商品ですが、「地震建て替え100%保証」が含まれているのです。
「地震建替え100%保証」は、地震による被害が万一発生した際、建物の再建築を100%保証する制度です。
この保証により、大地震が発生しても損害額を心配せず、再建にかかるコストが100%カバーされるため、住む人にとって非常に安心感の高い内容となっています。
調べてみたところ、PGハウス浜松に限らず、最近はこの保証がついているメーカーは少なくないようです。
コチラのメーカーさんのように、「原状復帰」から全てお任せできたら安心ですよね。
出典:&create 公式サイト 万が一の地震発生時にも建替まで保証します
保険のような掛け金が要らないというのもポイントです。
多額の費用負担なく元の生活を取り戻せるため、大地震に対しての経済的なリスクが大幅に軽減されます。
災害は予測が難しく、突発的な災害。
だからこそ、保証があることで、心理的にも安定した生活が送れる点が魅力です。
「高い費用をかけて、絶対に倒壊しない家を建てる」という考え方もごもっともですが、
「家はいつか崩れるかもしれない」という前提の元にあえてローコスト住宅を選び、その分、手厚い保証がついた物件を選ぶというのも選択肢の一つ。
「地震建替え100%保証」は、地震リスクの高い地域に適した安心なサポートで、住宅購入者にとって大きな魅力となっています。
【まとめ】タマホームなら、こだわりたい部分にお金をかけられる!
大手の住宅メーカーの中では「低価格」で知られるタマホーム。
坪単価の数字だけを見れば1,000万円以下でも家が建てられそうに思われますが、こうして調べてみると実際はもう少し予算が必要のようです。
タマホームでローコストに家を建てたい場合に押さえておきたいポイントをまとめます。
- タマホームが公表している坪単価には、含まれていないものがいろいろとある
- 結果的に、総額は1500万円前後が相場
- それでも他社に比べると十分、安い
- 標準装備の価格が控えめな分、充実させたいところにお金をかけられるのが魅力
- 「何を削れるか」もコストダウンのカギ
あまり必要のない部分にお金がかかっている高い家を買うよりも、自分たちにとってどうでもいい部分は標準仕様にして「本当にこだわりたい部分」にお金をかけた家のほうが愛着も沸くというものでしょう。
タマホームを評価する際には、「結局、1000万円以内では建てられない」という部分にフォーカスするのではなく、「1000万円ちょっとで、家造りへの理想をあれこれ叶えられる」という点を評価すべきではないでしょうか。
注文住宅の総合情報
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