家庭用の核シェルターだと大きさはどのくらいが適当なのか?
核シェルターの大きさは様々ですが、どの程度の大きさなら家庭用としてベストなのでしょうか。
もし、お母さん、お父さん、子ども2人の4人家族の家庭であれば、地下に4人用の核シェルターがあれば安心できるはずです。
この場合、商品を見てみると縦約3m、横2.4m、高さ2.5mのものがありました。
部屋としては4人にとって少し狭い印象ですが、高さが結構あるなと感じました。
2.5mは一般的な家の天井高とそこまで変わりません。
大体2.4~2.7mが多いので、高さによって圧は感じないでしょう。
小さめの核シェルターは酸素カプセルほどで、人ひとりが寝転がる程度です。
これで何日も過ごすのはさすがにきついので、実用的なのは部屋型でしょうね。
近くに地域住民が隠れられる大規模核シェルターがあれば良いのですが、今の日本にそれを期待するのは難しいでしょう。
あまり大きな核シェルターは費用的に家に設置するのは難しいという場合、どうしても小型の核シェルターになってしまいます。
どれくらいの大きさとなるかというと、amazonで売っているものでは人ひとりが寝転がり、寝返りがうてる程度のものとありました。
これなら部屋の中にも置けますが、かろうじて寝返りがうてる程度だと、個人的には実用的ではないと思いました。
核が実際に使われた場合、外に出てはいけない日数は最低でも14日というデータがあります。
これを見ると、2週間もずっと寝た状態でいるのは大変きついでしょう。
実際には、日常的に使える酸素カプセル機能の方を重視したり、地震の時の一時的避難場所となるくらいだと思います。
小型核シェルターは、身を守れたとしてもその後の生活を考えるととても苦しそうです。
核シェルターの保有率がほぼ0に近い日本ですが、実は大型核シェルターもあることにはあるのです。
賃貸マンションを経営している人が作ったということで、テレビでも取材されていました。
マンションの住人が避難できるようにと、70~80人用の核シェルターを設置したと聞きました。
これだけの人数を守れるとあって、中は確かに広いです。
食料や水はもちろん準備されていて、暇を潰せるようにとマンガも置いてありました。
何日もそこで過ごすことになれば、避難生活をずっと緊張して暮らすのは大変ですからね。
娯楽も忘れないところが素敵だなと思いました。
大型核シェルターは、これから公共の施設の地下などに欲しいなと思います。
逃げ込める場所があれば個人が大金を出して持つ必要も減るように思いますが、それでは間に合わないですかね。
耐久性がなければ意味がない核シェルターでは、その気密性が大いに関係しています。
エアコン型核シェルターというものがありますが、そもそもこれを設置する部屋の耐久性が核シェルター並みでなければいけません。
となると、地上の部屋を核シェルターに改造するのは無理です。
作るとしたら、コンクリート厚が最低でも40㎝ある地下室となります。
ハウスメーカーが核シェルターの取り扱いにどれくらい慣れているのかを調べてから依頼する、または核シェルターを扱う業者に頼んで、2社間で連携してもらうと、耐久性の高い地下型各シェルターができます。
地下室も、上階より気密性を高めてもらうよう依頼する必要があると思います。
外気が入ってきては核兵器によって汚染された空気で人は生きられないので、頑丈な扉や壁と同じくらい気密性は大事です。
本格的な地下型核シェルターは今更作れないという場合であれば、部屋に置ける簡易核シェルターがオススメです。
1~3人用となっていますが、正直一時避難でなければ1人で入りたい見た目でした。
腰をかがめれば入れる高さになっており、トイレがついています。
2人が横並びに寝られる程度の床面積はありますが、足は曲げないといけません。
トイレと、その寝られる箇所の間にはカーテンがありますが、なにせ密室なので音はどうしても聞こえてしまうでしょう。
トイレは水栓ではなく、専用タブレットを入れてから用を足すことによって排泄物が固まり、臭いを取ってくれて密閉パックとなって出てくるようになっています。
透明な窓となっている部分があるので中から部屋の様子が見えるのは、多少圧迫感をなくしてくれているように感じました。
地下型核シェルターを作るとなると、ただの避難用のシンプルな部屋に留めておく必要は必ずしもありません。
気持ちを落ち着かせるために、あえて内装に力を入れるのもアリだと思います。
日本にある地下型核シェルターの壁紙は、空の青さや植物の緑を取り入れたとてもカラフルなものでした。
この色合いだけでも、緊張感を和らげてくれるのではないでしょうか。
地下室を普段防音室として使っているならば、ピアノ練習をそこでやれるため、避難中はピアノを弾けるという部屋もできそうですね。
海外では、普通の部屋と同じように机と椅子など作業台が置いてあるので、普段から使っていれば「避難生活」という切羽詰まった意識は薄れるように思いました。
普段使いできる内装というのは、人の精神面を助けるのに大いに力を貸してくれそうです。
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