魅力的な蓄電池レンタルは家庭用蓄電池が普及するキッカケになる?
補助金の制度があるとはいえ、家庭用蓄電池はまだ高価なもの。
その普及を促進するためONEエネルギー社は蓄電池のレンタルを始めました。
月々6,500円だけで導入できるという魅力的な仕組み、レンタルするにはどうすればいいのでしょうか。
手厚い補助金が国や地方自治体から出ているとしても、蓄電池はまだまだ高価なものです。
さらに、だいたい10年で保証が切れてしまいますし、それまでの充電・放電の繰り返しで劣化が進んでしまっているもの。
特に蓄電池を非常用の電源として期待している場合に、不十分な容量になってしまっていては何にもなりません。
そこで、初期投資が不要な上にメンテナンスや性能保証もしてくれる、レンタルの蓄電池が注目されています。
このサービスを行っているのは「ONEエネルギー」社、カンタンに予想できる通り、かわいい犬がマスコットになっています。
このONEエネルギーはオリックスと日本電気(NEC)、エプコが2013年に共同出資し設立した会社。
なんと、工事費込み・月々6,500円(税別)で家庭用の蓄電池を利用できるのです。
いい事尽くめのレンタルサービスですが、利用するにはちょっとした条件があります。
まず、10年間の契約期間が決まっていること、期間内に解約すると違約金が発生します。
また、自治体の補助金額によっては月々の料金に上乗せが発生する可能性もあります。
しかし、こんな条件が付いていても、耳寄りな話なのは間違いありません。
レンタル内容は、容量5.53kWhのリチウムイオン蓄電池とコントローラなど一式となっています。
そもそも近年の家庭用蓄電池の多くは、新築時に導入される場合がほとんど。
しかし、新築の着工件数は人口の減少により年々低下しており、蓄電池の普及が爆発的に進むことは見込めません。
これでは地球環境にどれだけ利点があるシステムだとしても、見込める効果は不十分といえるでしょう。
そこで目を付けたのが、日産リーフなどの小型蓄電池で実績があるNECのコンパクトな家庭用蓄電池。
これを既存の家庭へと普及させることにより、スマートハウス化できないかと考えたのがONEエネルギーでした。
それでもネックになってくるのが費用の問題。
そこでオリックスが来るべきスマートハウスの時代を見越して、ファイナンスの分野で協力。
設置時の工法も工夫し、安価で協力してくれる工務店を募るなどして、現在の低価格でのレンタルを実現したのです。
レンタルでのシステムの導入により、安価な夜間電力を蓄電池に貯めて、昼間に利用して電気代を下げることが可能。
さらには、昼間に多くなりすぎた電気の使用量を抑えることができるので、計画停電などを防ぐこともできます。
そして停電の発生時には、蓄電池をバックアップ電源として利用できます。
ONEエネルギーの試算によると、このレンタルシステムで月々2,500~3,000円の電気代の削減が見込めるといいます。
また電気の見える化により節電意識が高まり、6,000円以上の削減ができたという報告もあるのです。
もちろん太陽光発電との併用で、さらに電気代を削減できるレンタルシステム、これからますます注目を集めそうですね。
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