ダブル発電、蓄電池と発電システムの組み合わせには制限が!!
発電システムと蓄電池の組み合わせはダブル発電と呼ばれ、売電時の条件が厳しくなります。
これはダブル発電の活用で有利な売電ができることを防ぐためのもの。
電気料金すべてを発電システムと蓄電池でまかなえるようになれば経済的にもうれしいのですが……。
蓄電池と太陽光発電、そして売電の制度を利用するとお得に電気を利用することができます。
導入の際にも、国や地方公共団体から手厚い補助金が用意されています。
加えて、小売電力の自由化は間もなく。
売電先も選べるようになりますから、ますます有利な利用が可能です。
しかし、売電の制度は再生可能エネルギーの普及を促進するためのもので、それで金儲けをするためのものではありません。
そこで、蓄電池と太陽光発電の両方を設置する場合には、ちょっとした規制があります。
これを「ダブル発電」と呼んでいます。
人々が活動する昼間には電気が不足し、活動しない夜間には電気が余る。
そこで電力料金を特別に安く設定することによって、夜間電力の利用を促進してきました。
そしてエコキュートやエネファームの普及も進んだのです。
普通に利用している分には問題はありませんでしたが、ここに売電が関係してくると、話は少しややこしくなります。
売電とは太陽光発電などで作った余剰電力を、電力会社に買い上げてもらうというシステム。
現在は使用料金より高く買い取り料金が設定されています。
売電の制度を使うと、深夜電力を蓄電池に貯めて昼間に売るということで利益が出てしまいます。
そこで、蓄電池からの電力は売電できないシステムができました。
しかし、蓄電池に貯めた深夜電力を昼間に使うことはもちろん可能、それにより太陽光などで作った電気を余らせることも可能。
売電量が増えるので、ここでも利益が発生、これでは深夜電力を蓄電池から売っているのと同じことになります。
これを防ぐためのルールが「ダブル発電」です。
蓄電池と太陽光パネル両方を設置している家庭からの電力買い取りの価格は低く設定されてしまうのです。
ダブル発電では、例えば1kWhあたり33~35円だった売電価格は27~29円まで下げられてしまいます。
これは電力会社にとって売電時にかかる金額が、予想以上に大きかったことが原因とされています。
ダブル発電とみなされるケースは蓄電池だけではありません、蓄電池に準ずる電気自動車やエネファームなどの併用もみなされます。
さて、頭が痛いダブル発電のルールですが作った電気で家庭内のすべての電力をまかなおうとすれば問題はありません。
ただし、そのためには巨大な太陽光発電パネルや蓄電池など大変な出費が必要となります。
しかし、今までの歴史をみればテクノロジーの進歩のスピードは実感できるはず。
太陽光発電のパネルや蓄電池の値下がりや、省スペース化を待つことにより、電気代金ゼロの家は実現するでしょう。
そんなに遠くない未来のことかもしれません。
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