電力自由化により個人の生活はどのように変わるか
電力自由化が個人にまで及ぶと、競争原理が働くことにより、値段が下がることが期待できます。
ほかに電源やサービスで電力会社を選べるようにもなります。
電力自由化で他の業種と同じように電力会社が選択される時代になるというだけなのですが。
電力自由化と聞くと非常に目新しく感じますが、実は2000年より、すでに始まっていること。
対象は大量に電力を消費する工場やショッピングモールなどから規制が緩和され、公共施設などへと広がっていきました。
その対象の範囲が個人宅にまで広がるのが2016年、電力の全面自由化です。
これにより、地域ごとにある電力会社からしか買えなかった電気を、新興の新電力から購入することができるようになります。
電力会社間で競争が進むので、電気代が下がるというメリットが起こります。
値段が下がる、これだけで大歓迎ですが生活に与える影響は、はたしてこれだけなのでしょうか。
2011年の東日本大震災に伴う原発の事故以来、反原発運動が高まりを見せています。
しかし電力会社が限られている以上、現状では原子力を電源とする電気を使わないでは生活が成り立たないのです。
しかし、電力の自由化で、何を使って発電しているかにより電力会社を選択することができるようになります。
この風潮に乗って、原子力を電源としない電力会社が名乗りを上げると、多くの人が利用するようになるかもしれません。
デザインや素材にこだわるひとは、値段が高くても気に入った洋服を選ぶ、これは当たり前のことです。
電気も由来によって選ぶ時代になる、再生可能エネルギーを支持するならば、電気代が高くても選択するが人が出てきます。
結果、再生可能エネルギーの方が儲かるようになります。
そうなれば、日本の電源から原子力が消える社会が来るのも遠い日ではないでしょう。
そのスピードは、政治任せにしたりデモをしたりしているよりも、はるかに速いものとなります。
洋服を選ぶのと同じように電力会社を選ぶ、どういう生活をしたいか態度を明確にする。
多くの人がとる態度が、社会のあり方を変える時代になるのです。
外食でランチをとるときには、セットメニューを選ぶでしょう。
お得なのがその理由なのですが、電力の自由化によりセットメニューが増えることになるでしょう。
例えば電気自動車を購入した場合に、電気を自動車メーカーから買うと安くなる。
太陽光発電が付いている住宅を購入した場合に、安い電気を住宅メーカーが供給してくれる。
ガス会社が、携帯キャリアが、そんな動きがすでにあります。
それぞれの会社が得意な分野と電気を組み合わせて販売する、つまりサービスの向上がみられることでしょう。
電気にサービスを求める、そんなことが当たり前になる社会が、そこまで来ているのです。
注文住宅の総合情報
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