大手企業が出資するイーレックス電力自由化で高まる注目
電力自由化で関心が集まっているのがイーレックス。
余剰電力の買い取りと自社電源の開発の2つに取り組む新電力で豊富な実績が安心感を与えます。
安いだけでなく、環境にも考慮するイーレックス、電力自由化後も要注目です。
1999年に昭和鉱業や日立製作所、東芝などの出資を受けて創業したイーレックスは新電力の老舗です。
社名の由来は「Energy Resources Exchange(エネルギー資源の交換)」の頭文字より取ったもの。
同時に電気の頭文字「E」と王様を表す「REX」も連想させるので、ちょっとカッコいいですね。
自家発電を持つ工場から余剰電力を買い取ることで顧客に電力を供給。
その一方で独自の電源開発にも積極的な姿勢を見せるていることでも知られています。
近年では自社所有の流動層ボイラーで、多種多様な電源を検討、「PKS」での発電に踏み切りました。
PKSとはパーム油を取り出した後のヤシ殻のことで、CO2排出を低減できるクリーンなエネルギー。
これを活用したバイオマス発電は業界内でも注目を集めています。
他にも、環境負荷が少ない天然ガスを用いたガスタービンと発電時の排熱を用いて、蒸気タービンを用いる五井発電所に資本参加。
この高効率な発電所も主用な電源です。
現在、電力小売りをおこなっているのは、九州と東北、関東、中部、関西。
電力自由化の際には、一般家庭でもの利用できるようになるでしょう。
現在、イーレックスが電気を供給しているのは官公庁や民間企業あわせて、約1,300施設。
これらの施設に、長年電力小売りをおこなってきた実績は企業として安心できる材料です。
またバイオマスや高効率な発電所など、時代に即した電源開発をおこなっている姿勢はイーレックスならでは。
環境問題への意識が高い人々からも支持を集めているので、電力自由化の際には人気の企業になるでしょう。
新電力に切り替える際には電気メーターをとり替えるだけで、それにともなう費用は一切発生しません。
また電気の供給についても、既存の電力会社のバックアップが義務付けられているので心配はありません。
工場の余剰電力を主な電源としているので、太陽光発電などで生まれた家庭の余剰電力の買い取りでも期待が持てます。
現在、積極的な電源開発をおこなっているイーレックス社。
しかしバイオマス発電は政府の再生可能エネルギーの買い取り制度に頼る部分が大きいのが事実です。
高効率化を急がないと20年の一定期間が過ぎれば、環境負荷が少ないだけの、非常に高価な電源となる可能性もあります。
環境意識が高まりをみせ、脱原発などの運動も盛んになっています。
しかし、そんな高いコストを負担してまで環境負荷の少ない電気を利用したいという奇特な人は少ないでしょう。
地球環境がダメージを受ける前に、家計が大ダメージを負っていては話にならないはず。
電力の全面自由化にともない、イーレックスがどのような手を打ってくるか見守りたいですね。
注文住宅の総合情報
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