電力自由化で増えるサービスおすすめの電力会社の選び方は?
電力自由化で選択肢が増えて、競争原理が働けば、値段が下がることが期待できますし、電源の違いで電力会社を選ぶこともできます。
おすすめは単純に電気料金で選ぶことと、生活信条にあったものを選ぶこと。電力自由化で生活は意外と変化しそうです。
来春4月、法律による規制が緩和され一般家庭など、小口需要者向けの電力小売が全面自由化されます。
これにより、従来の地域ごとに縛られていた電力会社だけでなく、もっと自由に電気を購入することができるようになります。
この規制緩和に向けて、様々な業種から電力の小売へ参入する動きが見られます。
例えば、通信会社ではKDDIが「auでんき」という販売会社を立ち上げました。
大企業連合では「イーレックス」、他には流通でイオン、リースではオリックスなどなど。
このような例は枚挙に暇がないほどで、新電力と呼ばれ400社以上が現在名乗りを上げているのです。
新電力は現状、送電に必要な設備や電線を既存の電力会社に借りている状態で、使用料金を払わなくてはなりません。
割高な金額になってしまいますので、しばらくは電力自由化の恩恵を受けることはありません。
しかし、発電と送電が完全に分離される2018~20年ごろには完全な価格・サービス競争へと入っていくでしょう。
先に電力自由化を成し遂げたアメリカやイギリスの例を見ていると、日本では考えられないほどの多様なサービスがでてきます。
例えば、通信系の新電力ならば通話料金と電気料金がセットになった料金プラン。
高層マンションを建てるデベロッパー系ならば、入居した住民には割安のプラン。
深夜電力のような電気量が割安な時間帯をもっと細かく組み合わせた料金プランなどもでてきそうです。
おすすめは、値段だけで選ぶこと。
携帯電話のキャリアを選ぶ時には、通話のつながりやすさやデータ通信の速度を参考にしていました。
しかし電気の場合は、送電設備は既存のものをそのまま使いますので品質に差が出ません。
発電設備の不備で万が一送電が止まった場合も、他の電力会社のバックアップが義務付けられています。
安さは正義、「安かろう悪かろう」は、新電力においてはありえないのです。
電源の由来で選ぶという事もできます。
その場合のおすすめは、自分の信条にあった会社を選ぶこと。
再生可能エネルギーを電源にしていることをセールスポイントにしている新電力を積極的に選ぶことです。
利用が高まれば、現在は割高な再生可能エネルギーの改良が進み、値段も下がるかもしれません。
福島第1原子力発電所の事故以来、反原発の機運が高まりを見せています。
今までは声を上げるしか方法がありませんでしたが、今後は電源の選択がによって反原発の意思を表明できます。
そんな人たちにとっても、電力自由化は有効な機会となるでしょう。
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