電力自由化で「auでんき」auも電気を販売するらしいけどどう?
電力自由化にあわせて、一番大きなアクションを起こした通信会社はauでした。
auは既存のユーザー向けに、携帯電話と電力を合わせたセットのサービスを強化しそうです。
電力自由化により異業種からの参入が目立ちます。
便利になることは大歓迎なのですが。
これまでは日本全国、地域ごとにある10の電力会社が電気を独占的に販売してきました。
しかし規制の緩和が段階的に行われ、新たに電力事業に参加する企業も増加。
新電力と呼ばれるこれらの企業は、現在450社を突破する勢いで増えています。
その中には、小売りや不動産、製造など電気と一見関係のない企業の参入も目立ちます。
これにより期待できるのは、新電力の本来の事業と絡めた新しいサービス。
例えば、通信の世界をみていきましょう。
10月20日、KDDIは電力事業参入のために、経済産業省へ小売電気事業者の登録申請をおこないました。
ブランド名は「auでんき」、auのユーザー向けのサービスをおこなう予定です。
内容は、通信料金と電気料金のセット割引やスマホを利用したサービスの提供と、まだ具体的にはなっていません。
しかし既存顧客を取り込むことにより、電力事業でも存在感を出していくということでしょう。
一方ソフトバンクは東京電力との業務提携を発表しました。
これにより、通信と電気両方を絡めたサービスを提供していくのでしょうが、こちらも具体的なところは出てきません。
しかしソフトバンクがauと違う点は、小売電気事業者の申請をおこなっておらず、自社のブランドを立ち上げていない点。
現状では、東京電力の電気小売りの代理店という立場なのでauでんきよりは、ややおとなしい印象です。
最大手のNTTドコモが現在発表しているのは、東京電力、中部電力とのポイントサービスの提携のみ。
auとソフトバンクが電気を売っていこうという姿勢が明らかなのに対して、まだ静観の様子です。
SIMロック解除の義務化が今年の春に始まって以来、携帯電話のキャリア縛りがなくなりつつあります。
これにより、通信の世界に新規参入してきたのは40社以上、これらの会社はMVNOと呼ばれます。
MVNOは価格や通信品質・速度などで差を出し、それぞれ存在のアピールに躍起。
auなど既存の携帯キャリアの危機感も大きいものがあるでしょう。
異業種からの通信への参入、通信から電力への参入など、規制が緩和され市場が開放されるとよく似た動きが起こります。
企業は利益を求めるので、しょうがないとは思いますが、新規参入の会社が多すぎるのも消費者が混乱する原因のように思えます。
いずれにせよ、閉鎖的だった市場に競争が起きるのは消費者にとってメリットはあるはず。
MVNOも新電力もある程度淘汰が進まないことには、自分で比較検討すら出来そうにありませんが。
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