電力自由化で名乗りを上げる新電力エナリスもそのひとつ
電力自由化を前に、多くの新電力が名乗りを上げていますが、中には胡散臭い会社もあります。
例えばエナリス、虚偽の決算報告でペナルティを受けました。
電力自由化に乗ったエナリスのような会社は、まだありそうですが……。
電力自由化がなされると、数多くの電力会社やプランから、家庭でも自由に選択だできるようになります。
しかし、たくさんある新電力の中から適した1社を選ぶにはどうすればよいのでしょう。
また、新電力の中でも多数あるプランの中から自分にあったものを見つけるにはどうすればよいのでしょう。
電力自由化が先におこなわれたイギリスならば、それらを選択するのに有効なアドバイスをWebから得られるようになっています。
このサービスは広く利用され、電力会社を検討するときになくてはならないものになっているとか。
電力自由化がなされた時には、日本でも必要になるであろうサービスです。
さて工場や商業施設など、大口の需要家向けの電力はすでに自由化されています。
そして、新電力による直接の売り込みや代理店を通じた売り込みはさかんにおこなわれています。
そんな電力会社の選択時に役立ちそうなサービスの提供を期待できるのが「エナリス」でした。
「エナリス」は「エネルギー流通情報事業会社」と名乗っています。
しかし、これだけでは何が主な事業か理解できません。
事業紹介の項目に掲載されているのは、「エネルギーマネージメント事業」と「パワーマーケティング事業」。
過去の報道によると、太陽光発電事業者からの電力買い取りについてバイオマスジャパンと業務委託契約を締結。
これはエネルギーマネジメント事業の例のようです。
具体的事例が説明されていませんので、過去に報道された記事からどのような取り組みをしてきたかを調べます。
林業で発生する間伐材を用いたバイオマス発電所を建設、発電時に発生する温水でウナギの養殖をおこなうと発表。
これがパワーマーケティング事業でしょうか、非常に規模が大きい話で、すぐに採算が合う事業とは考えられないですが。
この会社が東証マザーズに上場するや否や、公開価格280円の2.6倍、717円を付けストップ高となりました。
しかし公開から1年後の去年の10月、実態がよくわからない会社に10億年の売掛金残高があるとの報道を受け、株価は急落。
決算報告では12億6,900万円予定の黒字の予定から、21億5,000万円の赤字へと転落しました。
その後、第三者委員会の調査により、パワーマーケティング事業の売り上げが過大に計上されていることが発覚しています。
しかし凄いなと思うのは、こんなエナリスでも利用者は一切迷惑を被らない点です。
新電力には既存の電力会社のバックアップが義務付けられています。
損をしたのは投機的な株式に手を出した人だけ、といったこところですね。
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