日本も空き家問題が深刻になりつつあるので、その活用法を考えていく時代へと突入しました。
空き家は古いイメージがあるので、そのまま使えない場合も多いです。
その場合はリノベーションをする必要があります。
清潔に、かつおしゃれに、耐久性の高い建物として立て直せば色々な活用方法が見えてきます。
例えば、自分で事業を起こしたいけれど良い立地条件が見つからないという場合、自宅ではなくその空き家で商売を行うという手もあります。
リノベーション費用として最初に使うお金はありますが、それから先は自分の所有物にしてしまえば借りて毎月の支払いをする必要もなくなります。
住むというスタイルばかりでなく、ビジネスの場として空き家を活用するのは大いにアリだと思います。
気になるようなら、空き家バンクで検索してみることをオススメします。
空き家をどのように活用しているのか、その実例をチェックしてみると、三重県ではミュージアムとして使っていました。
これによって地域交流をはかるのが目的です。
大きくなくても、ちょっとしたものを展示する場所というのはありそうでなかなかないものです。
家の中で展示物を並べてもお客さんは入りにくいでしょうし、暮らすなら展示品に常に気を使わなければいけません。
他の事例としては、おしゃれに改装することでネイルサロンとして活用しているところもありました。
昔ながらの建物なら、特に外観は洋風にリノベーションした方が良いでしょうね。
和風の空き家の良さをそのまま引き継ぎたいなら、古民家をしている実例をもとに真似をしてみるのも面白いと思います。
腕に自信があるならDIYで、法律を勉強しながら作っていくのも良いのではないでしょうか。
空き家問題に取り組む自治体には差があります。
そもそも人気エリアなら空き家などすぐにつぶされ常に人が住むでしょうし、そうなれば空き家自体がありません。
自治体で空き家を有効活用したいと思っている場所の中には、人に来てもらいたいという思いを持っているところがあります。
若者が都市へ働きに行き、人口が減少しつつある町ではこの対策として空き家に住んでもらいたいと思っているところも多いのです。
ただの空き家なら人は来ないので、家賃は激安で提供、または無料で住めるように設定している町もあります。
このような空き家は空き家バンクで見つけることができ、最近はこの知名度も上がってきています。
就職を期に、住む場所を変えてみたい、人生を変えてみたいという若者が活用する傾向も徐々に増えてきているみたいですね。
空き家に住むためにリノベーションを行う場合、自治体によってはそれに補助金を出してくれる場合があります。
例えば、岐阜県では空き家利活用事業補助金の募集を行っており、相談するとリノベーションの費用は少し浮きます。
空き家問題を少しでも解消してくれるのであれば、それだけで助かるからです。
ただし、全ての地域でこのような補助が出るわけではないため、希望する自治体でも同じような補助を受けられるのかは要チェックです。
どれくらいの額を補助してくれるのかは事前に知っておきたいところですが、その内容によっても変わってくるでしょうからあらかじめどのようにリノベーションしたいのかはイメージしておくべきでしょう。
具体案がわからなければ、何として空き家を活用したいのかを明確にしてから伝えると良いと思います。
どのように空き家を活用するかというのはその人の自由であることから、アイデア次第でどんな色にも染まります。
例えば趣味として絵を描き始めたいと思うのであれば、そこを本格的なアトリエとして使うことができます。
家の中にアトリエを作るのも良いのですが、大抵の場合土地をそれ以上広げられないという理由から増築が難しくなっています。
現実的に不可能な場合、今の家を傷つけることなく新しい場所をアトリエとした方がのびのびできるもの。
家族の生活音に悩まされることのない場所を確保できるのは良いアイデアだと思います。
自分個人で楽しむのもアリですが、集客力を高めてそれをビジネスに発展させるのも良いでしょう。
この場合、人通りが多いという立地条件が必須です。
空き家のある場所によって用途を変えると上手く行くでしょう。
これから空き家を活用して事業を起こそうと思っていたり、新しい住処として使おうと思っているならば、そのための勉強を少しする必要があります。
不動産会社に頼っていくのも良いですが、自分にその知識があれば「こんなことができるなんて、もっと早くに気づけば良かった」と後悔することもなくなります。
逆に、「これができないのなら初めからこの計画は立てなかった」という予想外の事態も避けられますね。
空き家を活用するための勉強会やイベントは各地で行われています。
FacebookやTwitterなどで告知があったりするので、気になるところをフォローしておくとイベント情報を流してくれます。
開催場所と、簡単なイベント内容、日時が簡単にわかるのは便利ですね。
基本誰でも参加可能なところが多いようです。
失敗しないためにも、積極的に参加しておきたいところです。
空き家というと、古いタイプのものもあります。
古民家に改装したら民宿でも始められそうなものもあるので、活用の仕方次第で海外受けするビジネスを発足できるかもしれません。
日本の住宅は洋風になってきたとはいえ、海外の旅行者はまだまだ瓦屋根の映画に出てくるような「日本」を求めています。
となれば、妙に海外チックな洋風の場所よりも、純和風の建物の方がよっぽど魅力的にうつるはずです。
空き家を改装して民泊ビジネスを始めるというのは手堅いかもしれませんね。
事例の中には、立派な梁を残したまま他を改装して居心地を良くしたというものもありました。
これなら古さをデメリットではなくメリット、この場合はシンボルとして扱えるため、損にはなりません。
海外に目を向けてターゲットを絞るなら、空き家ビジネスは期待できそうです。
海外から日本に旅行に来る留学生などを、格安シェアハウスという形で提供する方法があります。
この場合、場所がないと思っても空き家を改装することによってシェアハウス専用の建物に生まれ変わるので、学校の近くにあるなら是非利用したいものです。
事業が波に乗るかわからないので博打になりますが、自治体によっては改装費用を援助してくれるところもあります。
この情報を上手く使えば、他地域で高くつくものも安上がりでできるでしょう。
シェアハウスにするコツは、海外に合わせて土足OKにするなど、海外の文化を取り入れることです。
日本を味わいたいという人からはあまり好まれないかもしれないので、畳の部屋などを別で用意しておけば喜ばれると思います。
需要の高い地域に狙いを定めれば、安定した収入を稼ぐのも夢ではありません。
空き家の活用に失敗した事例として多いのは、それをビジネスとして使った場合です。
住む場所として使う場合には、その空き家なりの価格を提供すれば、不備があっても安いのだからと仕方なく思ってくれる人が大半です。
しかし、ビジネスを始める時に空き家を活用した場合、たとえ大金をはたいてリノベーションをしたとしても成功していない人がいます。
これは空き家を使ったからというよりは、立地条件や周りの需要を読みこめていなかったというところに失敗原因があるように思います。
すぐに店が潰れてしまったという場合、またそこが空き家になってしまいます。
ただこの場合は、リノベーションがしてあることから次の買い手がすぐつきそうですけどね。
空き家での事業が軌道に乗るまでの貯蓄のあるなし、そこで本当に集客できるのかどうかは重要な課題でしょう。
空き家を宿泊施設として活用する場合、どうやって人を呼び込むかが最大の課題となります。
民泊は日本国内のみならず、海外サイトへの登録も可能なので海外からのお客さんが多いという地域もあります。
その場合は観光地に近ければ近いほど人気となります。
英語ができれば相手もより安心できるので、英会話ができる人が経営すれば集客率も上がることでしょう。
ただし、最近問題視されていることには要注意です。
民泊サイトの中には、「闇民泊」と呼ばれる悪質なものがあるからです。
女性客を狙った犯行もあるため、いかに安全かを示さなくてはなりません。
これらの事件もあるため、受け入れてもらえるための工夫を考えてから、空き家のリノベーションに取り組んだ方が良いように思います。
そしたら大きな失敗もしなくて済むはずです。
空き家を取り壊し、駐車場として活用するのもアリ
空き家の中には、リノベーションするよりは建て直した方が早いとする物件もあります。
古すぎる場合にはこうした方が早く、より耐久性の高いものができるからです。
しかし、であれば新築を建てるための費用だけでなく、空き家を壊す費用もかかってしまいます。
それでは更地を探した方が安い場合もあるので、空き家を駐車場スペースとして活用する場合もあります。
これなら壊すだけ壊し、更地にしてもらって駐車場経営ができます。
車での移動が多い地域、つまり電車はバスなどの移動手段が便利でない場所なら、月極駐車場の利用者も多いのではないかと期待できます。
一度決まればその人は別の駐車場を借りることはほとんどないため、毎月一定した収入が入ることとなります。
後でその土地を売ることもできるので、とりあえず土地を持っておきたい場合は空き家にも注目すると良いと思います。
ビジネスの場として空き家を活用する場合の例
空き家をビジネスのために活用している人はたくさんいます。
その方法は様々ですが、貸店舗よりメリットを感じる場合に利用している場合が共通点となります。
既に知名度もあり、大通りに面していて車でも電車でも通いやすい好立地に空き家があるなら、それはビジネスとして十分活かすことができますよね。
失敗するかもしれないという恐れもそれほどなく、フランチャイズチェーンであれば数年で多くの利益を得ることも不可能ではありません。
あまり駅に近い場所ではないとしても、例えば学校に近いなら塾経営ができます。
この場合もフランチャイズであれば知名度は最初からあるので、個人経営ほどお金は入ってきませんがその代わり失敗するというデメリットは少ないはずです。
空き家情報があれば、その立地条件から何に活かせられるかを考えてみると良いかなと思います。
どんな活用法にせよ、空き家は特に防災を考える必要がある
空き家を活用してそこに住むことにしたり、または新事業を展開することになったら、その工事は防災面を考えたものにしなければなりません。
昔に建てられたものであれば、その耐震基準などが今と変わっている可能性があります。
そうなってくるとそのままでは防災に弱い建物となってしまうので、しっかりとした補強が必要です。
一見キレイに見えても、その耐性は素人ではわからないものです。
目には見えない壁の中などを調査してもらい、必要であれば防災のための工事をしてもらいましょう。
火災保険や地震保険に入るのもお忘れなく。
初期費用が多くなるからとケチりたい気持ちもわかりますが、法律が定めるところは必ず守る必要があるので、多少のお金はやはり最初から準備しておく必要があります。
空き家強化のための資金調達から始めるのが最初のステップかなと思います。
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