イメージ的には、外壁材でがっちり固めた家であれば断熱材がなくても十分丈夫なように感じますが、内断熱と外断熱を比較すると外断熱の方が耐久性は高いとのことです。
内断熱は壁に断熱材を入れており、外断熱は内壁より外壁側に断熱材を入れます。
この違いだけでどうして耐久性に違いが出るのかというと、内断熱の場合は柱や梁が断熱材のせいで窮屈になるからです。
一方外断熱は外側に家を囲うようにして断熱材を入れ込むので、柱に密着することがありません。
実際に、古い家ほど人気で高額になるというイギリスなどでは住宅が何百年も使われていますが、外断熱の方が多いようです。
寒い時期が長い国なので、耐久性と断熱性を考えた時には外断熱の方が都合が良かったのでしょう。
長持ちしてしかも断熱性により優れた家を考えるなら、費用が高くても外断熱がいいなと思います。
日本に住むからには耐震性は必須条件になりますが、これを考える場合、内断熱と外断熱、どちらの工法の方が耐震性が高いのでしょうか。
断熱性を上げる方法としてはどちらにも一長一短がありますが、耐震面で考えるなら外断熱の方に分があります。
耐震性を高く維持するためには、当たり前ですが家をささえる柱が長く頑丈でいる必要があります。
この時、内断熱だと柱に断熱材が密着しているため、通気性がなく劣化しやすいと言われています。
一方の外断熱は柱よりも外側に断熱材を入れるため、柱の劣化に影響がありません。
このことから、内断熱よりも外断熱の方が耐久性が強いと言えます。
ヨーロッパの方の住宅が何百年と持っているのも、もしかしたら日本と違って内断熱より外断熱が主流であるからかもしれないなと思いました。
家を建てたからにはそこに何十年と住むわけですが、時が経つことによって劣化が進むのを遅らせることはできても、止めることはできません。
この経年劣化の影響を少なからず受けてしまうのが外断熱です。
もちろん内断熱もそうなのですが、外断熱の場合は外壁材の劣化につられます。
外壁材にサイディングを使っている場合、そのメンテナンス頻度は10年に一度が適切だと言われています。
塗り壁である場合にはヒビが入り、そこから雨水が染み込んでくると劣化は進み、外壁材と近い断熱材は影響を受けることもあります。
よって、見た目に大きな変化がないからと言って外壁材のメンテナンスを放っておくと、遠目ではわからない2階部分の外壁材の劣化が壁の中を徐々に蝕んでしまうかもしれません。
目に見えないところだからこそ、定期的なメンテナンスは行う方が良いと思います。
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