外断熱は、家のぐるりに断熱材を入れ、まるごと覆うような仕組みです。
よって、3階建てのような大きな家になると外断熱の施工が大変になります。
壁だけでなく、屋根や床にも断熱材を入れるので、大きい家ほどコストがかかることになります。
厳しいかなと思うのは、部屋が区切られておらず、広い空間がある場合です。
最近ではおしゃれだという理由で吹き抜けが流行ってきていますが、3階建てだと縦に長いのでそれを作るには好都合だと思います。
しかし、断熱性で言えばその空間の温度を保つのは普通の部屋と比べると困難になるので、ちょうど良いと感じる室温の保持時間が短くなってしまいます。
3階建てにするのであれば、外断熱にしてその効果が十分に得られるのかどうかを検討する必要があるでしょう。
ハウスメーカーの担当者と相談ですね。
月々の電気代をチェックすると、夏場や冬場には結構値段が跳ね上がっていたりしませんか?
その理由は冷暖房にあると思います。
これを減らすためには我慢するという手がありますが、これでは快適には程遠いですし、身体によくないので避けたいところです。
ではどうするかというと、家を建てる前に家の構造そのものに着目しておくことが重要になります。
外断熱を取り入れれば、夏は涼しく冬は暖かくなるので、その分冷暖房を使う時間が短くなります。
となれば、当然電気代も安くなりますよね。
もう1つ、電気代を安く済ますには太陽光パネルを付ける方法もあります。
どちらも既に家を建てていてもリフォームができるので、リフォーム会社に見積もりを取ってもらうと良いでしょう。
家の仕組みで電気代を安く済ませられるのは魅力的です。
見学会に行って、吹き抜けの家がどんなものかと実際に目にしたいという人は多くいます。
確かに、自宅に帰ったら吹き抜けがお出迎えなんてかなりおしゃれですよね。
しかし、そのデザイン性のデメリットに、断熱性が低くなってしまうというものがあります。
例えば家を外断熱にしたとしても、上に伸びる吹き抜け全体の温度を適切に保とうと思うとちょっと大変です。
断熱材は壁や屋根、床に入れて家を囲うようにするので、それに面しているものが少ない吹き抜けでは外の温度に左右されやすいのです。
実際にどのくらい違うのだろうというのは実際の吹き抜けがある家とない家に住んでみないことには体験できませんが、家族の共有スペースである1階に降りてくると夏場には暑く、冬場には寒く感じるリスクはあるでしょう。
私なら快適性を求めるなら吹き抜けは断念するかもしれません。
海外では、わざわざ外断熱と言わずとも断熱と言えばもうそれは内断熱のことは指しません。
それくらいメジャーになっており、イギリスでは外断熱の耐久性もあってか平均住宅寿命が141年というデータがあります。
そんな外断熱を日本で取り入れるなら、木造よりも鉄筋コンクリート造がオススメです。
何故なら、コンクリートは蓄熱性が高いので、これを外断熱することによって蓄熱層になるからです。
少しの熱量があれば、それだけで家を冷やしたり暖めたりすることができるのは、鉄筋コンクリート造と外断熱のコンビネーションが上手く行っている証拠です。
木のぬくもりを感じたいから木造にするという意見もよく見かけますが、構造がコンクリートだからと言ってそれを直に感じる家というのは少ないように思います。
フローリングや階段を木材で作り上げれば温かみはあるでしょう。
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