中古住宅購入時の注意点まとめ!諸費用に問題点の診断など慎重に
中古住宅を購入する時、いくつか注意点があります。
初めて購入するという人が大半なのですが、知らないと損をすることもあります。
安全策をとりたいなら、全て不動産会社経由でお任せするという方法です。
これなら税金や給付金のことも聞けるので、自分で調査する手間が省けます。
ただし、不動産会社に支払う手数料がかかるのがデメリットではあります。
個人から中古住宅を買い取った場合、お得になる制度を利用できなかったり、自治体に申告しなければならないことが漏れていたりすると後々面倒です。
しかし、不動産会社が紹介してくれるからと言って、その全てがメリットになるわけでもありません。
個人から買い取ったら比較的自由にリノベーションができますし、不動産会社に仲介を頼んでいない物件まで探すことができます。
中古住宅を購入する時の注意点としては、目に見えない部分のチェックをおろそかにしないことです。
私は以前、海外の寮でしたが、防音がしっかりしているかどうかを確認せずに引っ越しをしたことによって睡眠妨害に悩まされたことがありました。
防音性や遮音性というのは、実際にそこに行って感じてみてからでないと引っ越しまで進めるのは危険なのです。
中古住宅の場合、この他には建物の中の様子も知っておきたいところです。
流石に壁を剥がしてみることはできないので、前の家の持ち主に最後に行ったメンテナンスがいつかを聞いておきましょう。
不動産会社に仲介してもらっているのであれば、その情報も担当者から得たいものです。
雨漏りしたことはあるか、防水シートは貼られているかなど、少し踏み込んでおいた方が後悔しないでしょう。
中古住宅を購入することになったら、他の皆さんがどんな観点から物件を選んでいるかを参考にしてみましょう。
まず中古住宅を購入する人の特徴ですが、新築を建てる人よりも妥協点を探すのが上手いです。
やむなく引っ越しせざるを得なくなった場合であったり、急いで家を探す必要があると全て理想通りという物件を探すのはなかなかできないのです。
そのため、最低限必要である家族皆が快適に暮らせるだけの広さ、間取り、そして通勤・通学に便利な駅近くの物件を第一条件として探している人が多いです。
この条件を軸にして、時間と貯金に余裕があれば他の条件も肉付けしていきます。
例えば私なら、車のある生活をしたいので、家に最低2台分の駐車場スペースがあることが理想ですね。
将来のことを視野に入れて考えると見つけやすいと思います。
大きな買い物をする時、意外と値段がかかる理由の一つが、ダークホースである「諸費用」だったりします。
中古住宅の場合、この諸費用はざっくりと売買価格の6~10%ほどとなります。
不動産会社などから物件を紹介してもらう場合、その仲介手数料が必要です。
住宅ローンの保証料を一括前払いにするなら、その分諸費用も高くなるでしょう。
内訳や金額は、その家の価値や設備環境、リフォームなどによって変わります。
よって、契約後に諸費用の額で驚かないよう、事前に細かくチェックしておく必要があります。
このチェックは素人だとどこから始めれば良いのかわからないので、不動産会社に協力してもらって、具体的な額を出してもらってから購入を決めるべきだと思います。
大きな買い物ほど慎重にならないといけませんね。
新築なら、建てる前から大体どれくらいの性能になるのかはわかっているものです。
ですが、中古住宅となるとその性能は劣化していってしまうので、購入時には性能評価を正しく知る必要があります。
中古住宅では、性能表示制度で7分野27事項を調べ、その性能を表すことができます。
しかし、現状あまり利用されておらず、これを利用することによって得られるメリットが不明瞭であると言われています。
中古住宅の売主がこの制度を利用しても、それによって中古住宅の買い手が増加したという証拠にはつながっていません。
ここが明確になればより利用者も増えるのでしょうけど、実際のところ買い手は性能表示制度を利用しているかどうかよりも、立地条件などの方を優先して見る傾向があります。
売り手、買い手、双方にとってイマイチな制度ですかね。
一般的には、中古住宅を選ぶ時にはエリアから選ぶことが多いと思います。
ですが、中には変わった選び方をする人もいました。
エリアはやはり、転勤であるなど職場との都合である程度決まってはいる人が多いのですが、その中で二世帯住宅の中古住宅を絞り込む人もいます。
前の家がそうでなかったけれど、引っ越しを期に親と同居しようという試みです。
親が高齢になってくると、子どもと一緒に住めるというのは双方にとって安心できる環境ではないでしょうか。
また、フルリノベーションされている物件を探すという人もいます。
自分でリノベーションをするより時間がかからず、すぐに入居できるのがメリットです。
中古と言ってもこれならキレイなので、家の中で古臭いと感じる部分がないのは気持ちいいでしょうね。
あなたの選び方はどうしますか?
中古住宅を購入することによって発生する問題の一つに、結露の発生や光熱費のかさみ具合など、住んでみてからわかることがあります。
事前に結露の発生する家だと知らされているならそれは問題にはなりませんが、住み方によって結露が発生する場合とそうでない場合があるのです。
例えば、前の住人は寒くても厚着をして暖房をそこまで使わないタイプだったとしましょう。
そしてその中古住宅を購入した人は家ではガンガンに暖房を付けて、厚着しなくても快適に過ごせる暮らし方が普通だと思っているとしましょう。
すると、結露が発生するしないも変わってきますよね。
光熱費も、前の家ではエコな住宅だったとすれば、使ってみたら思ったより電気代が高いと感じることもあるでしょう。
家の問題というより、過ごし方が違いことにより発生する問題も多そうです。
自分たちでハウスメーカーに依頼をして作る注文住宅なら、新しいことから家の点検をするのはまだ先のこととなります。
しかし、中古住宅ではそんなことは言っていられません。
もし欠陥があったりメンテナンスが必要だとしたら、そのことを込みで購入を検討しなければなりません。
そんな時に役に立つのが「ホーム・インスペクション」という中古住宅の診断サービスです。
これは売り手からも買い手からも依頼できるもので、まだ日本ではそこまで普及していないサービスです。
これを受けることにより、その中古住宅のどこにどんなメンテナンスが必要か、どこが劣化しているかがわかります。
中古ということに不安があるならば、買い手から依頼すると良いでしょう。
築年月が古いなら、不安解消のためにも積極的に利用すべきだと思います。
【まめ知識】アメリカでは中古住宅を30日間返品可能としている
アメリカでは、中古住宅を買って30日間は返品が可能だそうです。
家を返品と聞くとなんだか変な感じがしますが、同じ物なのですから、そう言われれば家だけ返品不可となるのは確かにこちらが変なのかもしれません。
オリジナル商品の返品はさすがにないので、新築では無理でしょうけどね。
日本では、中古住宅を購入して気に入らなかったらそれがどんな理由であれ返品できるという制度を持った企業はまだ現れないようです。
買い手にとっては嬉しいサービスですが、売り手にとっては購入してもらっても一か月は気の抜けない日々が続きますね。
空き家問題が大きくなりつつある日本ではなかなか取り入れられないかもしれません。
基本的には、中古住宅は返品したいくらいの気持ちが出てきても、それは無理だと受け入れることになるのでしょう。
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