折角の新築だから、注文住宅だからとお風呂に色々なオプションを付け、当初は珍しくて楽しんだが数ヶ月でほとんど使用しなくなった、と後悔することがあります。
お風呂のオプションには、多機能シャワー、ジェット噴流システム、床暖房、暖房・乾燥機、テレビ・サウンドシステム・・・様々なものがありますが、お風呂の役割の大きな要素であるリラックスやアメニティーに本当に必要なものを選ぶようにしましょう。
オプションの選択以外で後悔するものに、窓の位置・大きさ、さらには位置などがあります。
一般的な住宅地では、さすがに窓に透明ガラスを採用することはないと思いますが、型板ガラスでもおぼろげながらも人の姿は映りますから、隣地やお風呂の位置によっては目隠しまで必要になる場合があります。
これを避けるためには、窓を天井付近に付ける、あるいは縦長の滑り出し窓やルーバー窓で、プライバシーの確保と安全を図るようにしましょう。
現在の新築住宅では、屋根(天井)・外壁・床に断熱材と気密シートを入れて、外部の熱環境から可能な限り切り離す省エネ構造となっています。
ですから、本来温かいお風呂を寒いと感じたりが、浴槽の温度が思いの外に早く冷めてしまう場合には、断熱材や気密シートの施工不良の可能性があります。
お風呂がユニットバスの場合は、天井の点検口から少しは確認することはできますが、浴室周囲の全てを確認することが出来ない上に、断熱材や気密シートは、完成してからでは簡単に補修や修復することは出来ません。
断熱材、つまり省エネは現在の新築では基本性能ですから、現場監理者や監督さんに注意してもらうようにお願いすると共に、できれば自身でも確認しておくことを勧めます。
お風呂が寒くなるもう一つの要因に窓があり、大きな窓の場合にはガラス面から熱が大量に逃げてしまいます。
省エネ住宅の普及で、一般の居室部分にはペアガラスや断熱サッシュが使われるようになっていますが、浴室の窓サッシュまでは気が回らず熱損失の大きいシングルガラスとしている場合があります。
折角の注文住宅ですから、お風呂の窓も、その大小に関わらず最低でもペアガラスとしておくべきでしょう。
一般的に、新築間もない頃に起こる風呂の水漏れは、施工ミスや検査ミスなどによる初期不良がほとんどです。
お風呂で初期不良が起こりやすいものとしては、給排水管の接続部分の接続不良や締め付け不足、ユニットバス床のボルト脚のガタつき、壁・浴槽・床などのジョイント部分の防水シール不良、などがあります。
給排水管は施工時に排水検査や給水検査などを行い、それぞれで水漏れがないかどうかを確認しますが、そのいずれもが短時間での検査のため、実生活での使用環境とは異なります。
ボルト・ナットをきっちり締めたつもりでも、使用しているうちに緩みが出て来ることなどが分かりやすい例で、このような初期不良を補うのが職人の経験なのですが、経験不足であったり、うっかりミスもあります。
また、ユニットバスにお湯を溜め入浴している時の浴槽の重量は500kg前後になり、床のボルト脚にグラつきがあると、浴槽が下がり壁パネルとのジョイント部分の防水シールに隙間ができ漏水することがあります。
このように新築後の間もない頃の初期不良が見られた場合は、早期に施工業者に連絡し対処しておくことが、その後の耐久性に大きく影響します。
ユニットバスの壁パネルの下地材は薄い鋼板で、裏側に不燃ボードが貼られ更に発泡系の断熱材が付いています。
壁パネルの浴室側は樹脂系の化粧材で覆われていますが、鋼板の裏表を覆っているわけではなく、浴室側と端部の小口のみで、皮膜そのものもそれほど厚いものではありません。
ですから、表面にキズがついた場合や、パネル下部の防水シール部分から水が侵入した場合には、それらからさびが発生してしまいます。
防水シールから水が侵入する要因には、カビや物理的な外力で防止シールが剥離してしまうことなどが挙げられ、カビ掃除のつもりで歯ブラシなどでゴシゴシ擦ると、防水シールにキズがつくだけでなく、剥離まで起こしてしまうことがあります。
新築間もないのにお風呂にさびが発生する原因には上のようなものが挙げられ、下地鋼板がさびてくると表面の化粧部分がプクンと膨れ上がり、手で触れた時に柔らかい感触があります。
このように、壁パネルに膨らみが発生した時は放置しておかないで早めに修復、あるいはパネルの交換を施工業者に依頼しましょう。
注文住宅の総合情報
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