新築で間取りを計画する際、お風呂を一階とするか二階とするかで迷うことがあるかもしれませんが、経済的な理由などから、どちらか片方だけと言う選択なら利用のしやすさで寝室の多い二階、将来の高齢化まで考慮するなら一階となります。
しかし、二階にお風呂を設けた場合、世帯主の高齢化などで二階のお風呂では不便を感じるようになり、新築当初は設けなかった一階にもお風呂が必要になってきます。
勿論、一階にも寝室があり、世帯主の寝室が二階から一階に移動できる、と言う条件がつきます。
そのため、新築後10年・20年でリフォームする際には、一階にお風呂を造れるような間取りの工夫が必要になります。
具体的には、一階のトイレや洗面所の隣に1坪(2畳)ほどの納戸を設けておき、リフォーム時にお風呂に改造する方法で、できれば新築時に給排水用の空配管をしておくのが得策です。
欧米などでは、2階にバス・洗面・トイレを配置しているのが多く、これは1階には寝室を設けずリビングやキッチンに面積を大きくとっているからで、2階に寝室が多い日本の一般的な新築住宅でもお風呂の計画では見直せる要素があります。
一般的に、お風呂の利用は就寝前と朝のシャワー利用が多いと思いますが、朝は洗面やトイレの利用が多いため、欧米式のバス・洗面・トイレの完全なワンルーム化は難しいと思います。
しかし、プライベート利用に限られた2階では、それぞれを独立した空間・出入り口とする必要がなく、洗面所、脱衣所、トイレをお風呂とどのように組み合わせるかを見直すことはできると思います。
そうすることで水回りのコンパクト化やコストダウン、さらには利便性の向上や間取りの自由度を上げることにも繋がります。
なお、新築時に2階にお風呂を設ける場合でも、将来の高齢化時のお風呂利用を考慮した場合、1階にもお風呂を設けておくことがベストです。
新築住宅のお風呂で多用されているユニットバスの大きさは、1坪タイプが主流で少し大きいものでも1.25坪タイプのものです。
ユニットバスの大きさを坪単位で表すのは、日本の住宅が畳のサイズ(標準的に182cm×91cmが多い)をモジュール(規格化された)単位として設計されているためで、1坪とは畳2枚の大きさ(182cm×182cm)となります。
しかし、ユニットバスの1坪タイプとは、畳2枚の大きさの内側に納まるサイズですから実際の大きさは畳2枚よりも小さくなります。
また、1坪タイプのユニットバスは1616と呼ばれており、メーカーによる若干の差はありますが、概ね160cm×160cmほどの大きさとなり、1.25坪タイプでは畳2.5枚の大きさの内側に納まり1620と呼ばれ、概ね160cm×200cmの大きさとなります。
いずれにしても、畳サイズをモジュール単位にしているのは日本独自のもので、プラスターボードなどの建材にも使用されています。
新築を親世帯と同居する場合、一般的には親世帯が1階、子世帯が2階と言うのが多いと思います。
その場合、1階にお風呂を計画するのは当然でしょうが、2階にも少なくともシャワーブースくらいは計画することを勧めます。
新築時には、予定予算をオーバーしがちですから1階と2階のいずれかのみと言う場合もあるでしょうが、親世帯と子世帯では生活スタイルや生活サイクルが異なるため、可能であればメインとサブという位置づけでもかまわないので各階に設けておきましょう。
現在の新築住宅では、3世代住宅あるいは100年住宅を目標としており、子世帯がやがては親世帯になり孫世帯が子世帯になるまでの住宅寿命を視野にいれて計画しておかなければなりません。
現在でも各階にお風呂を設ける住宅が増えてきていますが、数十年後には間違いなく各階のお風呂が標準となり、もしかするとそれ以上になるかもしれません。
従って、新築時に造れなかった場合でもリフォームでお風呂の増設が可能な間取りとしておくことを勧めます。
家相は、家の中心から東・西・南・北、そして北東・南東・南西・北西の8方位をさらに3分割に細則したもので決められており、北東を表鬼門、南西を裏鬼門とされています。
各鬼門には、玄関や台所などが嫌われますが、浴槽や火気(給湯器等)もその中に含まれます。
家相は、大昔の経験から蓄積されたもので、当時はそれなりに合理性があったものでしょうが、衛生設備や火気設備の飛躍的な向上で鬼門方向での自然環境による不利な条件が解決されている現在では最優先するものではないと思います。
それでも、鬼門にお風呂があると何となく気持ちが悪いと感じるのも事実ですから、どうしても気になる場合は浴槽だけは鬼門を外し、ガス給湯器を電気給湯器に替えるなどの選択肢もあります。
いずれにしても、新築の間取り計画では利便性や快適性を優先して行われますが、その中で家相は参考程度で、可能であれば各鬼門を避けると言う考え方でいいと思います。
注文住宅の総合情報
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