パナホームのテクノストラクチャーを徹底的に調べて分かったこと
パナホームが独自に生み出した耐震工法の名前を、テクノストラクチャーと言います。
これはパナホームの公式サイトにも大々的に表記されており、どんな家になるのかについて説明されています。
見ていくと、かなり欲張りな工法のように感じました。
長期優良住宅であり、木と鉄を組み合わせた工法だから強いのだと書いてあります。
パナホームだからこそできるパナソニックのノウハウを活かしており、省エネ、創エネにも焦点をあてた家作りになります。
太陽光発電を視野に入れているのであれば、テクノストラクチャーの家はぴったりだと思います。
また、デザインは上質で洗練されているとのことで、メンテナンス、リフォームに関してもバッチリだとありました。
全体的に良いよと言われているようで、個人的には概要だけではイマイチ良さがわからないなと感じます。
パナホームの技術を使って生み出されたテクノストラクチャー工法ですが、具体的にどんな工法なのかは名前からではわかりませんね。
調べてみたところ、これは木と鉄を組み合わせた良いとこどりの工法になっていました。
テクノストラクチャー工法にはテクノビームというものを使いますが、これは木の梁に鉄を組み合わせたものです。
また、より強度を上げるために柱と梁の接合部にも金具を用いています。
鉄があるとは言えど、テクノストラクチャーの家は木のぬくもりを与えたいという記述があることから、木造住宅を鉄で補強してより強くしたという印象を受けました。
木造住宅では義務ではないこともやっているという記述があり、だからこそ最高等級が得られているとあります。
木造住宅の欠点を鉄でカバーしたものがテクノストラクチャー工法、そんな感じでしょうか。
パナホームによく寄せられる質問として、「テクノストラクチャーの家にはどんな断熱材を使っているのですか」というものがあります。
ということで、早速公式サイトで確認してみたところ、パナホームの答えの中に具体的な断熱材の名前はありませんでした。
回答を見てみると、断熱仕様はビルダーとお客様で選べるようになっていますとあるため、テクノストラクチャーの家だからこの断熱材、と決まっているわけではありませんでした。
選べるとしながらも、おすすめは外張り断熱工法の「くるみ~な」、そしてダブル断熱工法の「サーモロック」としています。
ということは、テクノストラクチャーで断熱性の高い家を作ろうと思ったら、このうちのどちらかを選んだ上で、断熱材は予算などを考慮してビルダーと一緒に相談して決めるのが良さそうです。
パナホームのテクノストラクチャーの家を建てようと思ったら、そのオプションというのは選ぶ商品によって必要となるものが大きく変わってきます。
「テクノストラクチャーの家」と言っても、その中でもまた色々種類があります。
都市型住宅という狭小地でも建てられるものもあれば、自由設計を全面に押し出しているもの、コストパフォーマンスに優れたものもあります。
自分たちのライフスタイルによって家の形はある程度最初から選べるようになっているので、そこに足りないものをオプションとして追加していくのが良いと思います。
テクノストラクチャーの家の売りの一つがデザイン性なので、個人的には外観デザインに妥協しない家にしたいですね。
そこにタイルのオプションがあれば、良いものにできるよう他の部分を削って予算確保をしたいです。
2017年のブログ記事に、パナホームのテクノストラクチャーの家に住んでみた感想がありました。
見てみると、「つむぎえ」という商品を選んだとありました。
その商品は24時間換気システムが整っているため、全く結露をしない家になって満足しているとのことでした。
梅雨の時期にも結露が発生しないのは快適だとしながらも、冬にはちょっと乾燥しすぎるように感じるという記述もありました。
実際、換気システムはそれを導入している人から話を聞かないことには実感しにくいものなので、多くの人のレビューを参考にしたいものです。
もしこのレビューのように乾燥しすぎるようであれば、加湿機能があるエアコンや加湿器を用意しておきたいですね。
快適で便利ですが、24時間換気システムも完璧とまではいかないのかもしれません。
パナホームのテクノストラクチャーの家に多く寄せられる質問の中には、火災保険に関する質問もいくつかありました。
火災保険の構造は何か、そして省令準耐火構造にできるかという質問です。
これに対しての回答を見てみると、テクノストラクチャーの家は「H構造」で、木造住宅と同じ扱いでした。
また、省令準耐火仕様にもできるとのことでした。
しかし、実際できるかどうかはパナホームが一言で言えるものではないようで、詳しくはビルダーにお問い合わせくださいという内容で終わっていました。
この質問と回答により、テクノストラクチャーは鉄を組み合わせた工法と言えど、メインとなるのは木ということを忘れてはいけないことがわかりました。
あとは、一緒になって作るビルダーにプロとしての意見をもらいたいところですね。
テクノストラクチャーの家は、木の梁と柱の接合部分に鉄を使っています。
この構造上隙間ができてしまうのですが、これは気密性に影響はないのでしょうか。
テクノビームの接合部の隙間に関しては、鉄が気温によって伸び縮みするためあえて隙間を開けているという回答がありました。
鉄が伸び縮みするというイメージはあまりありませんが、電車の線路を例に出して、隙間がある理由を述べていました。
確かに隙間がありますが、あれは鉄の伸縮を考えたものだったとは知りませんでした。
夏には伸び、冬には縮むことから四季のある日本では家もそうすべきなのでしょう。
気密性は高いほど良い家と言われていますが、日本の難しいところは四季による温度や湿度の変化に合わせていかなければならないところだと思います。
あまりみっちりさせても、膨張する素材であれば家鳴りがしてしまいますからね。
パナホームのテクノストラクチャーの家の基礎工事は、その家の構造だけでなく地盤の強さなども考慮した計算になっています。
よって、同じ商品で同じ2階建ての家だとしても、基礎工事で見られる風景は少し違います。
立ち上がりの高さ、幅、配筋もそれぞれ地耐力調査と構造計算によって違うのだと言います。
標準となる仕様では、2階建ての場合基礎の立ち上がり幅は15㎝となっているので、ここからどう変わるかは地盤次第と言えるでしょう。
全島一律で起訴が決まっているのではないというところから、耐震に力を入れているのだなと思えました。
また、いくら基礎が頑丈でも地盤が緩かったら元も子もないので、基準に満たない土地にはビルダーに地盤改良を義務付けているという記述もありました。
これなら安心して住めそうです。
省エネ住宅にしようと思ったら、zeh住宅にするのがメジャーになってきています。
消費エネルギーよりも家で作るエネルギーの方が多い家にすれば、初期費用が高いデメリットがあっても長い目で見れば安くなるはずです。
このzeh住宅はどれも同じかというとそうではなく、パナホームのテクノストラクチャーの家では一味違います。
公式サイトによれば、テクノストラクチャーのzeh住宅の特徴は、長期優良住宅も兼ねていることだとあります。
省エネ、創エネに加え、耐震性、耐久性、可変性などがあることをアピールしていました。
もともと家としての作りが良いハウスメーカーであればこの辺りもしっかりしていそうなので、厳しく言えばテクノストラクチャーでなくても実現は可能だと思います。
パナホームの魅力を大きく感じれば選ぶ価値はあると思います。
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