Z空調の評判は音がうるさくて乾燥するってホント?故障が怖い
住宅メーカーによって採用している空調設備は異なります。
「住み心地」に関わる重要なポイントですから、この空調設備を基準にメーカー選びをする方もいるほど。
では、ヒノキヤグループ×ダイキン×協立エアテックがタッグを組んで開発したZ空調とはどんな空調なのか?
ここではZ空調の評判や特徴、実際の生活で得られる効果についてまとめてみました。
住宅、空調、それぞれの分野のプロが知恵を出し合って生み出した空調設備です。
・・・と言われたら、興味津々だしあれこれ期待してしまいますよね。
Z空調とはどんな空調設備なのでしょうか。
桧家住宅というハウスメーカーには、その売りの一つである「Z空調」という空調システムがあります。
空調システムなので、当たり前ですが夏に涼しく冬に暖かくなるという効果が期待できます。
まずはその公式ページを開いてみると、今をトキメク斎藤工さんのお姿。
彼をイメージキャラクターに使っている点からも、同社がこの空調システムに並々ならぬエネルギーを傾けていることが伝わってきます。
グッドデザイン賞も受賞しているこのZ空調が目指しているのは「暖房便座がなくてもトイレが寒くない暮らし」。
例えてみれば「穴のないバケツ」のような住宅なのです。
さっそくこのZ空調の評判を見てみると、「導入した方が過ごしやすい」という声がありました。
特に家が寒いという人は多いので、どちらかといえば冬のために備える商品ではないでしょうか。
2017年時点では、決算説明資料に「2020年までに1万棟に導入していく」という記載がありました。
そこまで推していく商品ということは、それだけ桧家住宅も自信があるのだと思います。
空調システムはあるとないとの差が日常生活で感じられにくいため、家を建てた後でやっぱり入れておいた方が良かったかなと感じる人も多くいました。
これ一つあれば年中快適というわけにはいきませんが、過ごしやすさは上がるでしょうね。
Z空調は、呼び方は「ゼックウチョウ」。
ヒノキヤグループが建物の断熱・気密を、協立エアテックが換気を、そしてダイキンが空調を担当するという、各自の得意分野を活かした新時代冷暖システムです。
苦手な場所を担当しないという方法のため、各社が力を結集した効果が得られるのがメリットですね。
Z空調では、1階は寒いのに2階は暑いといった家の中の温度格差をなくしてくれます。
家全体を一緒の温度に設定するという空調システムは既にありますが、Z空調はそれぞれのフロアごとに温度設定ができるのが特徴です。
よって、夏に熱がこもってしまう2階を涼しくしたり、冬に底冷えする1階を暖かくすることができます。
「暑がりな子供部屋(2階)の温度設定は低めに」「寒がりなおばあちゃんの部屋(1階)の温度は高めに設定」ということもできるわけですね。
これなら余計な電力を消耗しないので効率的にエネルギーを使えると思いますね。
※ただし、部屋ごとの温度調節はできないので注意です。
実際の経済効果はどんな感じなのか?というのも気になるポイントかと思いますが、公式サイトにランニングコストを比較したデータが掲載されていますので参考にしてみましょう。
出典:桧家住宅 公式サイト Z空調 導入費用も月々の電気代も驚きの低コスト。
これによれば、ルームエアコンを各個室とLDKで使用した場合の月平均は5,813円(埼玉県北足立郡、9時間稼働/日、3LDK)。
一方、Z空調の場合は、各個室、LDK、洗面化粧室、廊下、階段、玄関・・・と家中隅々まで快適にして月平均が5,185円。
冷暖房する範囲を広げてもコストがほとんど変わらない(むしろ安くなる)なら、「Z空調っていいかも!」と思えますよね。
これは寒冷地域でも同様です。
なぜこのようなことが実現できるのかということ、それは以下のようなオリジナルシステムが完備されているから。
- 高断熱・高気密のWバリア工法
- 24時間換気システム ココチE
- 天井埋め込み型エアコン
出典:桧家住宅 公式サイト Z空調 導入費用も月々の電気代も驚きの低コスト。
家自体の機密・断熱性能が高い桧家住宅の家に、こういったハイスペックなシステムが搭載されることで驚くほどの低コストを実現することができたのです。
Z空調のメリットについて、わかったような、わからないような・・・、イマイチしっくりこない感じを覚えているのであれば、こちらのサイトを参考にしてみましょう。
一級建築士事務所の社長さんのブログなのですが、Z空調のメリットやデメリットをプロの目線から的確に分析しています。
Z空調の最大の強みは「気密性」と「換気」を両立できること。
温めたり冷やしたりした空気を逃がさずパッキングできるものの、その一方で部屋の空気を上手に入れ替えることができるため、インフルエンザなどのウィルス対策にも効果的なのです。
ただし、冷房や除湿機能を使う季節には、エアコンと接続したダクトのフィンに黒カビが発生しやすく、それを全館にバラまいてしまうかもしれないというリスクがあるそうです。
そこは、事前に管理やメンテナンスの方法を確認しておきたいですね。
(まだ実績が少なく、こういったデメリットについて紹介・解説しているサイトが少ないというのもデメリットの一つと言えるかもしれません。)
電気代は、冬場は約1万円、夏場は約7,000円。(※地域差あり)
運転のモードによっても消費する電力には差が生じ、「パワーセレクト」という機能を使うと効果的に電気の消費量を抑えられるとのことです。
Z空調を導入した場合のコストについてはこちらの記事でも解説していますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
理論上はメリットが多いように思われるZ空調。
実際に住んでいる方は、どの住み心地や効果、使い勝手をどう感じでいるのでしょうか。
「お客様の声」を集めているこんなサイトを見つけましたので参考にしてみましょう。
まずは冬です。
- 部屋のどこにいても暖かい
- 他の暖房器具を使う必要がなくなった(群馬県にお住まいの方)
- 寒くないので風邪もひきにくく、子育てもラクになった
- 洗濯物が室内干しでもよく乾き、生乾きのニオイも気にならない
- 灯油代が要らなくなり、電気代も安くなった
- 室内でドアを開けっぱなしでも寒くならない
このように、健康面でも経済面でも心理的な面でも好評価している方が多いです。
続いて、夏の感想や評判についてまとめていきます。
- 夏バテもせず、暑くて眠れないこともなくなった
- 家事のモチベーションがアップした
- 子供の汗問題に悩まされなくなった
- 暑過ぎ、寒過ぎなどなくちょうど良い温度を保てる
- 電気代が想像以上に安くて驚いた
- フロア別の温度調整がしやすい
体力ばかりか気力までもを奪っていく「暑さ」の問題から解放され、なおかつ家計にも優しいということで、これまた大満足している声が多いですね。
ヒノキやグループが運営しているサイトですから自社に不利な評判はもちろん載せるはずがないのですが、それでも家族写真までオープンにして顔出ししているわけですから、全くの嘘ではないでしょう。
「快適」で「経済的」というのは確かな情報として信頼して良いと思います。
Z空調に関しては良くも悪くも様々な評判がありますが、実際のところは体験してみなければわかりませんよね。
家に入った時の空気感、ニオイ、空気の流れ、暖かいのか寒いのか?息苦しさはないか?湿度はどうか?
自分の五感でジャッジしたい!という方は、全国各地で開催している見学会に参加してみましょう。
「Z空調体感」という記載があることからも、「Z空調のある暮らしを実際に体験してみたい!」というお客さんは多いのでしょう。
そして、このような会を開くことで情報をオープンにしているというところからも、桧家住宅がこの空調設備に絶対的な自信を持っていることが感じ取れます。
普段は見る機会のない構造部分も見せてもらえたりするようなので、「桧家住宅、ちょっと気になるけど、どうなんだろう」と迷っている方はぜひ足を運んでみましょう。(※要予約です)
こちらの事例のように、今人気の平屋の構造にスポットライトを当てた見学会もあります。
出典:桧家住宅 公式サイト 現場見学会の情報 <断熱・構造> 栃木県 栃木市 大平町
図面を見て頭の中でイメージするのと、現物を目の前にして説明を聞くのとでは、理解度がまるで違います。
また、実際にプロの話を聞くと家作りのモチベーションもUPするはずですから、例えば「自分は家が欲しいけどパートナーはあまり乗り気ではない」なんて場合もこういった会に積極的に参加してみると良いですね。
桧家住宅のリアルな住み心地についてはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
⇒ 桧家住宅は「Wバリア工法」で断熱性に優れた家。夏も冬も快適に!
桧家住宅が売り出すZ空調ですが、もし故障したらどうなるのでしょうか。
エアコンのように各部屋についているわけではないため、もし故障した場合にはそのフロアの空調がなくなってしまうという記述を見つけました。
フロアごとに温度調節ができるのでどこかのフロアが生きていれば良いですが、全部が壊れてしまったらその時期によっては地獄となってしまいますね。
だからこそメンテナンスが重要になってくるとも言えます。
メンテナンスについてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
⇒ Z空調のメンテナンスは自分で簡単にできる?保証はどうなってる?
Z空調を取り入れた人で後悔している人は、故障もするだろうし、そもそも取り入れたのに家がすごく寒くて意味がないと書いてあったりします。
デメリットが多すぎるという判断をしている人もいるので、良いか悪いかは導入後に全てがわかるのでしょう。
特に故障というマイナスなことは営業マンもあまり言えないのだと思います。
家全体の温度管理がフロアごとにできて、花粉などを排除してくれ、しかも電気代がお得という良いところしかなさそうなZ空調ですが、一部には「音がうるさい」という評判もあります。
とにかくZ空調にはデメリットしかないと言っている人で、うるさいということも強調していました。
廊下の天井に設置してあるようで、オートで動かしていると眠れないくらいうるさい、と。
寝られないというのは致命的なので、そうであれば取り入れる人はいないでしょう。
それ以外の情報ではうるさいという記述はあまり見られませんでしたが、売り手と買い手の意見は常にわかれるのは仕方のないことなのかなとも思いました。
人によっても音に敏感な人もいるでしょうし、これは静かな環境で実際にZ空調の音を聞くべきだと思います。
モデルハウスが頼みの綱でしょうか。
桧家住宅のZ空調のデメリットとなるのが乾燥です。
公式サイトには、見えないところも除湿できるとありますが、それを逆手にとれば乾燥しやすいということになります。
出典:桧家住宅 公式サイト 新時代冷暖システム Z空調|快適空間システム ココチE
実際にZ空調を使っている人によれば、リビングでは湿度が50%を超えることはないといいます。
梅雨は夏の時期には快適でカビも防げて大変嬉しいのですが、冬となるとウイルスが繁殖しやすくなるので加湿対策が必要かもしれませんね。
加湿器も有効ではありますが、部屋の一部だけを加湿するのではあまり効果的とは言えないので、置く場所を増やすか性能の良い加湿器を取り入れる方が良いと思います。
この辺りのことは本来なら担当者が教えてくれるはずなので、メリットだけでなくあえて聞きにくいデメリットも積極的に聞くようにすれば、購入後の後悔はしないでしょう。
新型コロナウィルスの影響で、住宅に対する人々の考え方も大きく変わったであろう2020年。
住宅メーカー各社は「コロナ時代」に対応する新しい家づくりプランを提案しています。
桧家住宅でも、社長自らがYouTubeにて熱い思いを語っていました。
もちろん、ここでもZ空調のことについては触れられています。
全部で13分ちょっとある動画の、11分を過ぎたクライマックスのあたりで話し始めるということは、やはりZ空調については並々ならぬ思い入れがあるんだろうなということが伝わってきますね。
この動画で近藤社長が語っていたことをまとめてみます。
- Z空調の家は、各部屋に人がいてもいなくても、常に全館をくまなく冷暖房している
- それでいて、電気代は変わらない
- 家族が家で過ごす時間が長くなっている今、これはお財布にも優しいシステムである
公式サイトで紹介されているところによると、Z空調が占める電気消費量は家全体の約33%。
統計で見ると、「普通にエアコンを使う場合とあまり変わらない」(1ヶ月当たり1600円)というデータもあったりするのですが、Z空調の場合は「エアコン2台で30~40坪の大きさの家を」丸ごと温めたり冷やしたりできるというのがポイントですね。
くまなく温めたり冷やしたりして電気代の33%で済むなら、やはり安いのではないでしょうか。(人によって価値観が異なりますので一概には言えませんが)
さすがにZ空調のフィルターでコロナウィルスを取り除くのは無理のようですが、電気代を抑えながら家族みんなにとって心地よい環境を維持できるという点では、導入を検討してみる価値はあるかもしれません。
ここ数年、雨の季節が長くなっていますよね。
まるで熱帯の天候のようだという声も多く聞かれるようになりましたが、そうなると気になるのは「カビ」の問題です。
しばらく使っていなかった革のバッグやスーツを久しぶりに出してみたら白カビまみれ!・・・という痛い経験をしたことがある方もいらっしゃるのでは?
Z空調の家では、こういった問題は起こらないのでしょうか?
実際に導入している方の声を調べてみたところ、カビの問題はほとんどなさそう。
Z空調の場合は、むしろその逆の「乾燥」の方が話題に上がりやすいくらいです。
湿度50%を超えることはない、とのこと。
カビは湿度60%を超えると発生しやすくなりますので、常に50%前後をキープできるとするなら、カビでお気に入りのバッグをダメにしてしまうことはないでしょう。
ただし、Z空調のダクト内のカビ増殖には注意が必要です。
部屋は乾燥していても、空調内のダクトはジメジメしているということもザラ。
「なんか変なニオイがする」と感じたら、ダクト内がカビていたというオーナーさんもいました。
リアルオーナーさんの口コミによれば、
- ココチEの24時間換気スイッチを消してしまう
この行為は、ダクト内の空気の循環を止めてしまいます。
空気の流れがなくなるとジメジメしてカビを誘発しやすくなりますので、なるべく停止させないというのがポイントです。
また、ごく基本的なこととして、まめにフィルターの掃除・交換をしたり定期メンテナンスを受けることは必須です。
10年保証がついていること、回数無制限で修理が受けられることは安心ポイントですよね。
(※ただし、対象外になる修理内容もありますので、詳細については規約を確認する必要があります。)
【まとめ】Z空調の現状と、「これから」に期待すること
ヒノキやグループがかなりの勢いでプッシュしているZ空調。
「家族が健康に暮らせる暮らし」を実現しつつコストダウンもできるという夢のようなシステムです。
その特徴や評判をざっくりまとめると、
- Z空調は、ヒノキヤグループ×ダイキン×協立エアテッテが共同で開発した空調システムである
- 家中くまなく快適に維持できる
- 家中隅々を快適に維持できるのに、エアコンよりも低コスト
- 夏も冬も過ごしやすい!と好評価する声が多い
- 一方で、「うるさい」「乾燥しやすい」というデメリットもある
どんな商品にも一長一短、賛否両論ありますので、Z空調についても「全てが良い評価ばかり」とはいかないようです。
しかし、それぞれの分野のプロが知識や技術を結集させて開発した空調設備ということで、大手住宅メーカーの空調設備にそん色ないレベルで戦えるシステムと言えるでしょう。
「日本の家の常識を変えたい」という同社のアツい想い、気迫でさらなる品質向上に期待しています。
※インターネット上の口コミを参考に、個人的な見解を記載したものであり、特定のサービスを批判するものではありません。
注文住宅の総合情報
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