新築一戸建て 頭金

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住宅を購入する際に必要となるお金には、購入時に必要となるものがあり、基本的に現金で用意しなくてはなりません。

 

現金で用意するのは諸費用と頭金です。

 

諸費用は、ローン借入れに必要なお金や不動産の登記に必要なお金、引越しや家具の代金で、物件の価格の10%程度とされています。
頭金は、必ずしも必要なお金とはいえません。

 

手元のデータによると、頭金0円で住宅を購入した人の割合は26.0%、4分の1以上の人が頭金なしなのです。

 

ここで注意したいのは……データがないため、推測でしかないのですが……頭金0円の人たちの貯蓄が0円ではないであろうということ。

 

頭金を入れて、月々の返済額や返済期間を減らすより、手元に現金を残しておきたいという心理が働いているだろうということです。

 

理由はたくさんあると思われますが、一番大きいのは金利が安いから。

 

平成27年7月現在、代表的な固定金利のローンであるフラット35で1.61%、変動金利なら0.54%と歴史的な低水準は続いています。

 

ならば現金を手元に残して、いざという時のために備えよう、もしくは住宅ローンの金利以上に運用してしまおうと考えるのです。

 

現金で家が買えるぐらいの貯蓄がある人でさえ、住宅ローンを使いたくなるぐらい現在の低金利は魅力的といえます。

 

また頭金の審査基準について金融機関へのアンケートによると、頭金の割合が2割以上必要と回答した割合は29.2%となっています。

 

一方、1割以上が必要と回答した割合は1.5%、必要ないと回答した割合は51.0%となっています。

 

また、最初に諸費用分は現金で用意しなくてはならないと書きましたが、現在は必ずしもそうとはいえなくなってきました。

 

たとえば住信SBIネット銀行では融資対象物件の担保評価額に500万円を加えて借入れられます。

 

またイオン銀行では諸費用ローンが用意され300万円まで借入れられます。

 

このように住宅を購入するのに現在は頭金、さらには諸費用分の現金まで必要がなくなってきているのです。

 

ただ頭金や現金が不要なローンということは、その分ローンの選択肢が狭まるとも考えられます。

 

金利や手数料など少しでも有利なローンを選択したいならば、現金はある程度用意した方がよさそうです。

 

★選択肢を広げるためにも現金を
また、頭金を入れることによる家計への影響は大きいものがあります。

 

仮に、3,000万円の物件を固定金利1.61%、35年間で借り入れた場合、頭金の額による月々の返済額をシミュレートしてみます。

 

・頭金0円　93,480円
・頭金300万円　84,132円
・頭金600万円　74,784円

 

本などによると、頭金を用意すべき金額は支払いの1～2割とあるので、300万円と600万円で設定してみました。

 

すると、月々にして約1万円の差がでます。

 

この差をどう見るかは、いろいろあるでしょうが……。

 

どちらにせよ、住宅購入時に現金が手元にあったほうが良いというのは間違いなさそうです。

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