ガスの完全自由化はいつから始まる?来年の予定ですが、、、
ガスの自由化がいつから始まるのか?
といえば、すでに始まっていますし、メインの部分での争いはすでに決着がついています。
いつからガスの自由化の恩恵を私たちが受けられるのかというと、答えは少し出しづらいものなのですが。
ガスの自由化、これがいつから始まるかというと、実は始まっていまして、それは1995年のことでした。
まずは巨大な工場から、それが中規模工場やホテルへと進み小規模な工場まで進んだのが2007年のこと。
大規模なところをまず自由化して、だんだんとその範囲を広げていくというのは、電力の自由化でもおこなわれた方式。
そして、その最終段階として2016年、つまり今年の4月から一般家庭まで範囲が広がり電力の「完全」自由化が完了しました。
それと同じことが、ガスでもおこなわれており、2017年に一般家庭を含むすべてのガス利用者が自由化の恩恵を受けられる。
つまり、ガスの完全自由化が完了する、いつから「完全」自由化か?というと、来年の春から、と答えるのが正解になります。
第一段階の巨大工場の自由化の時点で、どの程度のガスが自由化されていたかというと、全体の47%、この割合をどう考えるか?
ある人の話によれば、これからガスの利用の伸びが見込めるのは巨大工場のみ。
一般家庭のガスの消費は日本の人口減とともに、右肩下がりになるのは見えている。
だから、来年からのガスの完全自由化に関して大きな動きは起こらない、とのことでした。
実際、大口の需要が見込める工場などの大規模な事業所でガスの自由化がなされた時点で、新規参入企業が火花を散らしていました。
その時に新規参入した企業が得たシェアは15%といいますから、非常に大きなものです。
ですから、ガスの自由化の一番おいしい部分はすでに終わっていると考えるのが正しいのかもしれません。
さて、電力の自由化の際には携帯電話のキャリア、、、予想通り何でも首を突っ込むソフトバンクなど異業種の参入が相次ぎました。
しかし、ガスの完全自由化がおこなわれるから新規参入の企業が電気のように爆発的に増えるとは考えられません。
なぜならガス事業に参入するには、設備投資などのハードルが非常に高いからです。
ですからガスの自由化で参入している企業は、すでにガスの供給能力を持っている電力会社が中心です。
では、完全自由化が始まってもあまり有難味は感じられないのか?と思いがちですが、それは少々違ったりします。
では、いつから有難味を実感できるのか?
それは2022年、ガス会社が持つ生産部門と供給部門が分離される「導管分離」が始まってからといわれています。
新規事業者が払っている導管の利用料が自由化されることにより、ガス料金が下がるのではないか?
ガスの自由化が本格化するのは2022年~ということになるのかもしれませんね。
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