ガスの自由化による一番のデメリットはメリットがない地域がある点
ガスの自由化により受けられるメリットは、地域によってかなり異なりそう。
地域差があるのはデメリットでしかありません。
しかし今までこう着しデメリットしかなかったガスが、自由化によって解かれるのです。このこと自体がメリットなのです。
競争がなかったところに競争が発生するのですから、メリットしかない。
都市ガスの自由化について知ったときには、そのように思っていました。
しかし先に自由化がおこなわれているLPガスの例などを見ていくとメリットばかりではなさそう。
メリットどころかデメリットも充分ありえるのです。
まずはデメリット、都市ガスより先に価格の自由化がおこなわれているLPガスで考えます。
LPガスの価格は各販売店で自由に決めていいですし、どこの会社を選んでも構いません。
、、、これって意外と知られていないんですよね、これがデメリットの1つ目、広報不足により恩恵が得られないというところです。
次に安いLPガスの会社を見つけたとして、その会社と契約しようとしても、お住まいの地域はサービスの範囲外といわれる。
事業所の住み分けがおこなわれていて、自由化の恩恵が受けられない、これがデメリットの2つ目です。
1つ目については広報不足ではありますが、勉強不足の側面も強いので、自分が悪いということにします。
問題は2つ目、自由化しているはずなのに自由化がなされないケースです。
東京のような人口が密集している地域ならば、都市ガスの自由化で新規参入するうまみもあるでしょう。
しかし、人口が少ない地域にはうまみがありません。
新規参入の会社がないから、競争が起きないというデメリットが起こり得ます。
現に人口の少ない地域では、電力自由化についてサービスを開始する会社がなかったりするのです。
電線はすでに日本国中張り巡らされているので、電力を供給するインフラの整備は比較的金がかからないとされていてもこれが実態。
ガス管は全国にいきわたっていない上に、エリアごとで分断しています。
自由化が始まったからといって、ガスを供給するインフラを整えてまで、うまみがないエリアに参入する会社があるでしょうか?
それこそガス会社にとってメリットはありません。
このように地域によってメリットが受けられない、これは大きなデメリットです。
さてメリットについてなら、地域によるという条件付きですが、これまでよりも選択肢が広がるという点でしょう。
加えて電気とガスといったセット料金が次々と出てきますから、その中から自分に合ったプランが選べます。
ほおっておいても安くなるのですから大きなメリットです。
しかし、これもデメリットと背中あわせ。
セット料金を利用するということはエネルギーや携帯電話料金など、各種サービスを1社の手にゆだねるということ。
生活条件が代わり他に変えようと思った時の手間は大変なものになります。
しかし、メリットもデメリットも変化には違いありません。
変化がないよりはずっといいことのように思えますが、いかがでしょうか?
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