賃貸住宅に住む人も都市ガスの自由化の恩恵にはあずかれます
賃貸の場合でも、都市ガスの自由化にともないガス会社と、誰に気兼ねなく契約を結べます。
賃貸だからガスの自由化の恩恵を受けられないということは全くありません。
ただ、予想される障害もないわけではないのですが、、、。
都市ガスが自由化になれば企業間の競争が進むから値段が下がるに違いない。
こんな目論見の一方で、必ずしも当てはまらない場合が出てきます。
例えば賃貸住宅、理屈でいえば新しく選んだガス会社のメーターに取り換えるだけで、自由化の恩恵は受けられるはず。
加えてメーターの取り換え工事の費用はガス会社が負担するのですから費用はゼロのはずなのですが、、、。
そのかかった費用をガス会社はどこで回収するのか?という問題があります。
普通なら自社のガスを使い続けてもらうことによって、少しずつ回収していくのでしょう。
しかし、持ち家と違い賃貸住宅の場合は、住人が変わり、次の住人がまた自社ガスを使い続けてくれる保証はありません。
では住人が入れ替わるたびにガス会社が変更になり、メーター取り換えの工事が発生するのか?
これでは、ガス会社の負担ばかり増えてしまいます。
そこで、電気の自由化ですでに用いられているのですが、、、「使用年数で縛る」方法が取られるでしょう。
ですから、何年住み続けガスを使い続けられるか本人ですらわからない、学生さんや転勤族のサラリーマンは困ってしまうのです。
ガスの自由化の恩恵を受けにくくなります。
賃貸だからといって制限はないのですが、やはり制限ができるでしょう、といった感じです。
ガスの自由化の恩恵が全く受けられない、そんなケースも考えられます。
例えばLPガスを使用している賃貸住宅のケースです。
賃貸住宅の場合LPガスの会社の選択は大家さんが握っていますから、あの会社が安いから乗り変えるという訳にはいかないのです。
加えてガスの自由化といってもこれは都市ガス限定の話。
LPガスはすでに自由化されていますから、来年の春に劇的な変化が起こるわけでもないのです。
しかし従来のLPガスと電気をセットにした割引プランを打ち出すなど、LPガス大手の動きを見ると全く無縁というわけでもなさそう。
しかし、ガスの自由化が始まるからLPガスの料金を下げるという直接的な動きが起こるとは考えづらいのです。
しかし長期間、住み続けることが前提で賃貸と契約している人は、何ら問題なく都市ガス自由化の恩恵を受けることができます。
この場合、ガス会社を変えるのに別に大家さんに許可を取る必要もありませんし、先に述べたとおり自己負担分もありません。
電気の自由化とともに様々なプランが出てきていますが、もう少し待ってガスのプランも出揃ったころに契約を結ぶ。
そんな感じで自由化の恩恵を受けたいものですね。
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