ガス自由化の仕組みはあっけないほど簡単!
ガスが自由化される、その仕組みは参入するガス会社が供給を開始するだけです。
新しくガス管を敷設したりする仕組みではありません。
自由化に伴い家庭がすることはガス会社と契約を結ぶだけ。
なんら難しくはないのです。
ガスの自由化に伴い、今までは地域に縛られていたガス会社の選択が、これからは(ある程度)自由になります。
「今日から、我が家にピッタリのプランを提案しているA社にガス会社を変える」
こんなことが簡単におこなえるようになるのです。
家庭でやることは契約を結ぶだけ、後は全てガス会社がやってくれるでしょう。
しかし、契約を結んだからといってA社のガス管が新たに引き直されるわけでもありません。
またガスコンロから出てくるガスがA社のものだけになったりもしないのです。
「A社に替えてから熱効率が良くなり、パラパラのチャーハンが作れるようになりました!!」という喜びの声はあり得ないのです。
では、ガス自由化の仕組みとはどうなっているのか、少し見ていきましょう。
ガスの自由化により新規参入したA社は新たに獲得した顧客の家まで、ガス管を敷設するわけではありません。
電力の自由化でも同じなのですが、すでに供給をおこなっているガス会社同様に供給するというだけなのです。
しかし、供給するためのガス管がないとどうしようもありませんし、ガス管が実際につながっていない地域には参入できない。
ですから、ガスが自由化されたとしても地域によって選べるガス会社の数は違ってくるのです。
消費増があまり見込めないような人口が少ない地域には、なかなか参入が進まない。
田舎ほどガス自由化の恩恵は受けにくくなるのは、競争原理から考えてもしょうがないことなのかもしれません。
電気の自由化で活発な動きを見せている「ソフトバンクでんき」です。
しかしその恩恵が受けられるのは東京電力、中部電力、関西電力がそれぞれサービスをおこなっている3エリアだけ。
待てばエリアが増えるのか、田舎は放置されてしまうのか、少しさびしさを感じますが、ガスでも同じことが起こりそうです。
さて、家庭でやることは契約を結ぶだけと先に述べましたが、本当にそうなのでしょうか?
工事がおこなわれるといっても、せいぜいガスのメーター交換が行われるくらい、そしてそのメーターはガス会社の所有物です。
ですから戸建だけでなく集合住宅の場合も、誰に断る必要もありませんし、費用も特別かかりません。
供給側のガス管に従来とは違う会社のガスが混じる、ガスの自由化のしくみとは乱暴にいってしまうとこれだけです。
何だか非常に不思議な感じがしますが、消費者にとっては手間もかかりませんし、余分な費用もかかりません。
契約を結ぶだけで安くなる、そんな感覚で利用してしまえばよいのです。
注文住宅の総合情報
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