ガスの自由化に限れば、ソフトバンクの動きはないものの
電力の自由化については積極的だったソフトバンクですが、ガスの自由化については直接的な動きはありません。
ガスの自由化に参入するにはソフトバンクでも荷が重過ぎるという判断でしょうか。ただ、間接的には大いに関わっているのです。
「ソフトバンクでんき」、なぜ電気を「でんき」と表記するのか全く理解できませんが、親しみやすさを考慮した結果でしょうね。
年始より、電力の自由化に向けて申し込みを受け付けていましたが、ついに4月1日より販売を開始しました。
現在は、東京電力、中部電力、関西電力の管内と地域限定になっています。
現在ソフトバンクショップで販売されているプランには3種類ありますが、中でも特徴があるのが「バリュープラン」。
月額8千~1万6千円の電気料金を払っている、比較的消費量が多めの家庭向けに出されたもとなっています。
特徴的なのが「還元」というサービスを用いている点。
これは電気の使用量に応じて、Tポイントもしくはデータ通信量で還元しようというものです。
加えて、電気料金と携帯料金やプロバイダ料金をセットにすることで、お得な料金を提供するサービスも始まっています。
ソフトバンクによると、これらをうまく使うことによって、年間最大8万円強が得になるとか。
考えてみれば、世界一安いとされる日本のブロードバンド料金ですが、きっかけはYahoo!BBが仕掛けた価格競争でした。
同様のことが電気料金でも起こるのでしょうか?
世界一安い日本の電気料金、その恩恵は一般家庭だけでなく、産業界にも大きなモノがあると思われるのですが、、、。
さて、こんなソフトバンクですが、ガスの自由化に関しては、ほとんど何も情報が流れていません。
ガスを自前で供給するとなると、巨大なタンカーや備蓄基地、設備投資だけでもとんでもない投資額になってしまいます。
このように参入のハードルが非常に高いガスの分野、さすがのソフトバンクもそこまで元気ではないということでしょう。
その一方でソフトバンクは東京電力と提携して、自社のセット割引以外でも、電力と通信での囲い込みを進めています。
また、東京電力はガス販売のTOKAIホールディングスや日本瓦斯と提携を進めているのです。
ソフトバンクが中心となったガスの自由化に対するアクションは起こさない一方で、東京電力を核としたエネルギー連合には参加。
直接ではありませんが、間接的にガス自由化参加していると考えることができるかもしれません。
様々な企業が、様々な思惑で参加する電力やガスの自由化、複雑化するばかりで消費者に恩恵が薄いということもありえます。
ふたを開けたら、誰も得をしていなかったといった、笑えない結末にだけはなってほしくありませんね。
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