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ガスの自由化・小口顧客でもシェア拡大を狙う東京電力

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東京電力は電力の大口顧客のジャンルで自由化でシェアを落としたという反省から、家庭向けのについては顧客の囲い込みに必死です。

 

一方で東京電力はガスの自由化をにらみ、家庭向けのガスの販売を開始する予定、自体は混沌としてきました。

 

提携先を増やし囲い込みを進める東電

東京電力、日本の総人口における電力の35%、総販売電気料の31%のシェアを占める巨大企業。

 

資本金は1兆3,700億円、売上は連結で6兆8,000億円という、何だかわからないぐらいの規模を誇ります。

 

東日本大地震以来すっかりケチがついてしまい、公的資金も注入され経営再建中。

 

といえども、日本を代表する企業であることは間違いありません。

 

さて、そんな東京電力が電力・ガスの自由化を受けて、どたばたしているイメージです。

 

とにかく異業種の提携先を増やし、どんな機会にでも絡んでいこうという姿勢。

 

例えば、LPガスの供給大手日本瓦斯や北日本ガス、新日本瓦斯などのニチガスグループならば、セットで年間6,000円お得になる。

 

首都圏や静岡で約30万世帯にLPガスを供給するレモンガスとは、宅配水のアクアクララもセットにすると年間最大で10,368円お得に。

 

提携先は他に、インターネットプロバイダ、家電量販店、Tポイント、Pontaポイントなどなど

 

これらの企業は「東京電力エナジーパートナー」と名付けられ、現在実に21社、今後も増やしていく予定といいます。

 

電力自由化で防戦一方

東京電力が電力の自由化で提携先をやたらと増やし、どたばたしているのには理由があります。

 

すでに自由化がおこなわれた大規模工場などの、高圧のジャンルでは大きくシェアを減らしてしまった。

 

東北電力と東京ガス、中部電力はINPEXとそれぞれ提携して、セットで関東圏に進出しつつある。

 

東京電力の収益の9割を占めている一般家庭でも、今回の電気の完全自由化でシェアを減らすわけにはいかない。

 

、、、この様に非常に危機的状況なのです。

 

このまま、電力のシェアを奪われていかないように、東京電力エナジーパートナーを増やし囲い込みに必死なのです。

 

ガスの自由化でも競争は激化

一方で、東京電力が進出をしている分野はガスの小売り、すでに自由化されている工場など大口顧客向けにガスを販売。

 

東京ガスよりも割安にガスを調達できるという強みを生かし、価格でシェアを奪っています。

 

来年4月の自由化される家庭向けのガスについても、東京電力はシェア拡大を狙っています。

 

例えば、現在停止している原子力発電所が再稼働すれば、火力発電用のガスがあまる、それで売り込みをかけていこうというのです。

 

ガスの自由化で料金は下がらないという見方がある一方で、このように激しいシェア争いも起きています。

 

正直混沌としてますよね、、、しばらくは静観するのがよいのでしょうか。

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