ガスの自由化によって将来的に問題になりそうなこと
ガスが自由かされれば、明るい未来がまっているかというとそうではありません。
数多くの問題点が予想されるのです。
ガスを自由化した結果、それ以前より不便になったなどは大問題。
もっと関心が集まるような問題なのですが、、、。
ガスの自由化、、、電力でもそうですが、誰のためにやるのか?
が明確ではないという批判が出ています。
例えば自由化に関する法律が成立までに、消費者の意見は全くというほど取り入れられていない。
ガスや電気といった、エネルギーという生活に密着している物に関する重要な案件にもかかわらず、議論がなされていない。
消費者は完全に置き去りにされているにも関わらず、何となく自由化が始まってしまう。
これでは何のための、誰のための自由化か全く分からない、、、こういった批判、これは問題です。
「自由化されるから競争が起きて、値段が下がって、やったね♪」
現時点ではそんな未来しか想像できていませんから、特に議論の必要性を感じていないのかもしれません。
そして、ガスや電気の完全自由化に関する法律は、問題になることなく、すでに成立してしまっているのです。
普通に考えると自由競争にさらされることになれば、小売り価格が下がることは避けられません。
小売り価格が下がるということは、当然売上が下がるということだから、ガス会社にとっては大問題のはず。
都市ガスを供給する事業者は反対してもよさそうですが、なぜか自由化には賛成という立場です。
なぜならガス料金の全面自由化の代わりに「料金」と「供給」、2つの面で規制が撤廃される見通しだからです。
「料金の規制」とはガス料金が適正なものかどうか経済産業省の審査を受けなくてはならないというもの。
自由化までは、地域ごとにガス会社は独占の体制になっており、値段が高かったとしてもその会社から購入せざるを得ませんでした。
ですからガスの価格が適正かどうか、チェックする体制ができていた、これが料金の規制です。
しかし、これが撤廃されるとガス料金を高く設定することが可能になります、、、これだけで大問題。
普通に考えれば、自由化もされているのだから他の会社に変えればいいのだろ?
そう考えられますが、新規参入しているガス会社は選べるほど多くないのです。
「供給義務」とは都市ガスの会社は独占供給を認められている代わりに、どんな消費者に対してもガスを供給する義務がありました。
採算を度外視してもガス管を敷設する義務があったのです。
しかし、これからは採算に応じてガス管を保守点検するような体制になりかねません。
あくまで可能性があるという程度ですから、ちょっと大げさに書きましたが。
ならば、別のガス会社、、、この後は上の項にも書いた通りとなります。
自由化により、すべての面が良くなるかというのは以上のことから難しいかもしれません。
問題が噴出してから、もっと議論が、、、といってももう遅いのですが。
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