火災保険 水災 必要

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水災のリスクが少ないから必要ないと判断して、火災保険の保障内容から省く。

 

しかし土砂災害の可能性を忘れてはいませんか？

 

火災保険をアドバイスしてくれる人がいない、自分で必要かどうか判断する。

 

これは水災だけに当てはまるわけではないのです。

 

金融自由化、、、今となってはずいぶん懐かしい響きを感じますが、これが行われたのが1997年のこと。

 

それ以来、契約者の条件によって保険内容を選べるリスク細分型保険が販売されるようになりました。

 

これにより、以前は火災保険といえば家財も対象に含めるかどうか程度の選択肢しかなかったのに、一気に拡大。

 

自分の家はマンションの５階だから、泥棒に入られたり水害にみまわれる可能性が少ない。

 

そんなケースでは、盗難や水災を保険の内容から外したりすることができるようになりました。

 

保険内容が薄くなれば保険料も安くなる、見直すことで家計の負担が軽くなるならば、悪い話ではありませんね。

 

マンションの上層に自分の家があるといったケースならば水災に対する備えは必要なのか？

 

マンションの７階まで達するような巨大津波が来襲する、、、海沿いであったとしても、こんなケースは少し考えにくい。

 

更には、津波ですから地震由来、そもそも火災保険ではカバーしてくれない災害。

 

こう考えると、水災に対する保障は必要がなさそうです。

 

水災を保障内容から外すことで、35年契約85万円だった火災保険の保険料が、60万円を切る価格まで下がった。

 

こんな話を聞くと、ますます水災を保障内容から外したくなります。

 

が、本当に外してよいのかどうか、、、。

 

例えば高台にある一戸建ての注文住宅、周りに河川もない、こんなケースを想像すると水災とは無縁に思えます。

 

しかし、可能性を忘れてはいけないのが土砂災害。

 

裏手に山が迫っている、そんな立地ならば高台にあったとしても、大雨による土砂崩れの危険性が充分あるのです。

 

水災に含まれるのは家財道具がながされたりとか、床上浸水に見舞われたりとかだけではありません。

 

裏山が崩れることで家がのみ込まれる、このリスクを忘れてはいけないのです。

 

金融の自由化以前は、保険に加入するには間を取り持つ人、販売人が必ずいたものです。

 

しかし、現在ではネットなどを用いた通販型が全盛の時代。

 

販売コストをずいぶん省いてあるので、金額的な負担が軽くなったのは間違いありません。

 

しかし、通販型の損害保険は誰のアドバイスももらえずに保険内容を決めていくことになるのです。

 

あなたの家は、土砂災害の可能性があるから水災への備えは必要、、、なんて誰も言ってくれないのです。

 

ではどうするか、地方自治体が発行しているハザードマップを参考にする、ネットなどで情報を集める。

 

後は、高い保険料を払い続ける、全て自己責任の時代となったのですね。

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