火災保険 住んでいない家

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住んでいない家が火災で失われても、特に痛手ではありません。

 

ならば火災保険をかけないでおくにはリスクがあります。

 

なにかあった場合に備えて、火災保険を満額ではないが住んでいない家にかける、、、約定付保割合を設定するのです。

 

火災保険をかける場合に、その対象となる住宅の価値をどうとらえるか、、、これは難しい問題です。

 

この場合、新価と時価、この２通りの考え方があります。

 

新価とは火災にあった住宅を新しく建てるにはいくらかかるか？という考え方。

 

時価とは火災にあった住宅と同等のものを得るにはいくらかかるか？という考え方。

 

築30年の住宅が火災で焼失その場合、新価ならば新築するための金額が保険金額となります。

 

時価ならば、築30年の同等の中古住宅を購入するための金額が保険金額となるのです。

 

そして、最近の火災保険でメインとなっているのは、新価＝再調達価格をもとにした保険金額の算出方法を取っているのです。

 

遺産で住宅を相続したけれども、現在の生活エリアとも異なるし老朽化しているしで、まあ住みようがない。

 

そんな場合に火災保険はどうするか？普通はそんなものは必要がないと考えがちなのですが、、、。

 

例えば、住んでいない家が火事で全焼した、そんな場合に住宅を再建する必要はありません。

 

しかし、燃えた家の後かたずけや近所へのお詫びにお金が必要になってきます。

 

火災保険金は家の再建に使わなければいけない、そんな決まりは全くありません。

 

ならば、火災保険をかけておけばいいんじゃないの？誰も住んでいなくても、と考えます。

 

以上は長期の火災保険の契約中だった場合の話、どうせ解約しても大した金額は戻らないから、かけっぱなしにしておけばいい。

 

ならば、誰も住んでいない家の火災保険の更新となった場合にどう考えるか？なのです。

 

この場合でも火災保険をかけておくに越したことはありませんが、やはり必要がない家に保険をかけるのは抵抗があります。

 

そしてムダと思える保険の上に、保険料が高い。

 

誰も住んでいない家は住宅と見なされず一般物件扱い、火災保険料は割高に設定されているのです。

 

なんとかして割安にしたいと考える、ならば約定付保割合を設定するのが有効です。

 

誰も住んでいない家の新価が2,000万円だった場合に、2,000万円分の保険料を払うのはどうも抵抗がある。

 

こんな場合に約定付保割合を50％に設定すれば、保険金は1,000万円しか入ってこない代わりに保険料は割安になります。

 

何かが起こった時に備えるのは、火災保険に限らず保険の基本、誰も住んでいない家についてもそれは当てはまります。

 

ならば、その「何か」へのリスク回避を考える、、、火災保険を含め、住宅を取り壊すなど、様々な検討が大切になるのです。

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