火災保険 二つ加入

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火災保険に二つ加入したから、保険金が倍出るということはありません。

 

保険の対象額を上回って保険金が出ることはないからで、これは火災保険に二つ加入しても、意味はないということなのです。

 

保険料は倍でも、保険金は倍にはならないのです。

 

火災保険に加入する際には、保険の対象となる住宅や家財の価値に応じた保険料が設定されています。

 

この価値をどのように考えるのかが難しいのですが、現在では同等の住宅をもう一度新築で手に入れるのにかかる金額で考える。

 

いわゆる「新価」で保険金額を設定するのが一般的です。

 

築20年たっている住宅でも、同等のものを新築するのにかかる金額が新価。

 

一方、築20年の中古住宅を手に入れるためにかかる金額が「時価」になります。

 

その新価の出し方は保険会社によって様々な方法を取っているので一概にはいえませんが、一定の根拠に基づいているもの。

 

そして、それに応じた保険金額しか設定できません。

 

新価で2,000万円と評価された住宅には2,000万円しか支払われません。

 

いくら高額な保険金額を設定していても、新価の評価額を上回る保険金は支払われないのです。

 

これを超過保険と呼びます。

 

家が火事で全焼してしまって皆で同情していたら、立派な家がその後に建った。

 

いわゆる焼け太りというケースですが、これは保険の世界では絶対に許されない行為。

 

保険は万が一の時のための備えであって、経済活動ではないのです。

 

いいタイミングで燃えたから得をした、、、まあ結果としてそうなることはあるでしょうが、それを狙うことは許されない。

 

火災保険は新価で設定されていますから、新しい住宅は建つでしょう。

 

しかし、元あった住宅より新しくなっただけであって、巨大な家が建つ、こんな焼け太りは考えられないことなのです。。

 

火災保険を二つ加入する、こんな行為も超過保険に当たりますから、評価額を上回る保険金は受け取ることができません。

 

2,000万円の保険金がでる契約に二つ加入しているからといって、2,000万円の評価額の住宅にはその分の保険金しか出ないのです。

 

二つ加入しているということは、逆に保険料が２倍になっているということ。

 

補償は２倍にはならないのに、保険料だけ２倍、火災保険に二つ加入することによるメリットは一切ないのです。

 

火災保険でちょっと儲けてやろうか？そんな意図で二つ加入してもうまみは全くないということです。

 

しかし意図せずして重複保険となる、火災保険の特約と自動車保険の特約が被ってしまっていることはよくあります。

 

こんな場合についても、損害額を上回る保険金は支払われない、保険料の掛け損です。

 

保険内容に充分注意しなくてはいけないというのは、こういったところにあるのです。

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