長く住み続けるという考えが二世帯住宅、特に注文住宅の間取り決めのポイント
二世帯住宅の間取りを考える上でのポイントは、共有スペースをどうするか。
そこは注文住宅ですから、何とでもなるとは思うのですが、次に考えるべきポイントは、長くその間取りに住み続けるということ。
二世帯で融通を効かなくしてしまうと、長く住むことが難しくなるのです。
一口に二世帯住宅といっても、完全共有にするのか、一部共有にするのか、完全分離にするのか。
まず、どのような同居のスタイルを取るのか?まずは、ここから考えなくてはいけません。
これは二世帯同居の場合のプライバシーをどう考えるのか、というのと同じこと。
お互いの世帯の距離感をどうするのか?という問題です。
お互いの干渉をできるだけ少なくしたい、そう考えるならば、完全分離になるのですが、これを注文住宅で考えるとコストがかかりすぎる。
例えば、建売住宅やマンションを2件続きで購入したほうが、安上がりだったりするのです。
ならば、プライバシーの点については目をつぶる、というかお互いにコミュニケーションは密に取りたい。
そう考えるなら完全共有となりますが、こうなると、互いの世帯の生活サイクルが重なってしまうと最悪。
「風呂に入りたい時間に、入れない」、「リビングにいつも誰かいる」
考えようによっては、これはかなりのストレスです。
ならば、せっかくの注文住宅なのですから、間取りを工夫すればいいのです。
ポイントは、どのスペースを共有にして、どのスペースを独立にするのか?という問題。
コスト面から考えるならば、共有にすべきは水周り。
配管などの手間がかかりますから、水周りの数を増やすことは、コストが跳ね上がる原因になるのです。
プライバシー面から考えるならば、ポイントはリビング。
くつろぐべき場所に、いつも親世帯もしくは子世帯がいるというのは、楽しいものではあるのですが、プライバシーという点では難点があります。
しかし、そこは注文住宅、間取りはどうとでもなるのです。
どんな部分を大切にしたいかというポイントを抑えた、間取りを考えるのに時間をかけるべきでしょう。
さて間取りにこだわって、二世帯同居住宅を建てたまではいいでしょう。
しかし、この家に例えば50年という長い期間住むことを忘れてはいけません。
これが、次の大きなポイントとなってきます。
親世帯・子世帯のために建てた注文住宅、あまり凝った間取りにしてしまうと、次の世代で利用する際の融通が効かない。
そんなことになりがちです。
今や、新築住宅は100年持たせようと考えるのが普通の時代。
ならば、100年先を見据えた家造り、間取り作りというのがポイントになってきます。
例えば、将来的に賃貸に利用する、完全分離型の二世帯住宅を建てておけば、こんな展望が考えられる。
こだわった間取りで共有スペースを考えて注文住宅を建てると、大改修が必要となってくるのです。
将来を考える、これもこれからの二世帯住宅には必要なポイントとなってくるのです。
注文住宅の総合情報
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