注文住宅なら融合型の二世帯住宅でも、将来を意識した間取りで建てる
二世帯が同居する注文住宅を建てるが予算などの関係上、融合型の間取りしかかなわない。
そんな場合でも、考えるべきは将来を見越した間取り、融合型でも、二世帯それぞれの生活の変化に対応できる注文住宅を考えないといけません。
二世帯住宅は、全ての設備が2世帯分ある間取りの完全分離型に限る、今まで、このように主張してきました。
なぜ、完全分離型の二世帯住宅が良いか?その理由は、ストレスが少ないから。
夫婦はともかく親世帯・子世帯はそれぞれ、別の生活リズムを持っていますし、価値観も違います。
そんな世帯同士が、年がら年中顔を合わせていると、必ずや誰かにしわ寄せがいくもの。
これでは、お互いが幸せとはいきません。
次に、将来を考えやすいから、ずっと、このままの家族形態が続くとは限らない。
つまり、せっかく最適の間取りを考えて、注文住宅を建てたとしても、これが最適な状況はいつまで続くかわからないのです。
子世帯の子どもが独立したり、親世帯が現在の注文住宅からいなくなったり。
そんなケースでも、住宅を無駄なく使い続けるには、間取りは分離型しか考えられない。
分離型ならば、1つの世帯分の間取りを賃貸に回すという方法もあるのです。
しかし、分離型の間取りをもつ注文住宅はどうしても値段が張ってしまうもの。
予算、土地の広さ、これらの制約により、全ての設備を2つづつという訳にはいかなくなってしまいます。
ならば融合型の間取りを考えなくてはいけません。
これはどの程度生活を融合させるかという問題でもあるのです。
こんな間取りを注文住宅で考える場合に、まず考えるべきは、将来的な生活の変化について。
子どもの結婚を期に、注文住宅を建てて同居を始めた。
こんなケースならば、子世帯には間もなく子どもが産まれるでしょうし、親世帯は近い将来、体に衰えが来ます。
注文住宅のメーカーは近年では「30年保障」などという長期間の保証をウリにしていたりします。
ならば、保証が切れるまでは住み続けることを前提に、間取りなどを考えなければなりません。
これは融合型の二世帯住宅でも同じことなのです。
数多くの注文住宅メーカーが、融合型の二世帯住宅の間取りを公表しています。
参考にするためにそれらの間取りを見ていくと、やはり将来的な親の介護の問題は、大抵の場合に考慮されています。
親世帯の生活スペースのバリアフリー化は当たり前、そして水周りはコンパクトに一カ所にまとめるという間取り。
融合型といえども、共有スペースはリビングと玄関のみ。
親世帯・子世帯が、それぞれ独立したリズムで生活を営める様に間取りは考えられているのです。
融合型の二世帯住宅といっても、可能な限り共有スペースは少なくする。
これが、将来を考えた場合にも、有効な間取りということになりそうです。
注文住宅の総合情報
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