土間を中心に二世帯が集う注文住宅の間取り
二世帯注文住宅の間取りを考える場合に、二世帯間の距離は難しい問題なのです。
そこで機能するのが、注文住宅ならではの工夫である土間。
土間を中心に間取りを配置すると、適度な距離感を保つことが可能。
来客時や作業時にも有効なスペースとなるのです。
近年は和風の住宅や暮らしを見直す動きが盛んで、わざわざ和風の住宅の工夫を取り入れた注文住宅が新鮮だったりします。
しかし考えてみれば、和風住宅にあるような工夫は、長年日本で受け継がれてきたもの。
それなりに合理的・実用的だったりするもの。
だから、注文住宅にわざわざ和風の住宅の工夫を間取りに取り入れるのですね。
それらの代表として近年、間取りで見られるのが土間。
広い玄関と捉えることもできますし、屋根付きの庭と捉えることができる土間は、昔から日本の家屋にあった半外部のスペース。
炊事場や作業場として機能していたのです。
これを二世帯住宅の間取りに活かすとどうなるか、お互いの世帯を緩やかにつなぐスペースとして機能するのです。
土間を広い廊下兼用玄関と考える、これも近年、注文住宅で見られる間取り。
廊下よりも一段距離を置くことができますから、よりプライベートを確立することができる。
二世帯にもってこいと考えることができます。
例えば、二世帯の住宅の中央に土間のスペースが広がる。
向かい合うようにして、二世帯それぞれの間取りが配置されているなどというのは機能的。
そして、二世帯住宅でありがちな過干渉を防ぐことができる間取りです。
もちろん土間は、屋根付きのガレージ兼作業場として機能しますから、DIYを楽しんだり、自転車を整備したり。
そんな使い方もできるのです。
例えば二世帯のうち一方が、来客が多い、そんなケースを考えてみましょう。
何かの教室をやっているとか、交友範囲が広いとか、そんなケースですね。
すると、親世帯のスペースにどうしても客間が欲しくなりますが、これを通常の間取りに加えてしまうのは問題。
他の家族が来客が気になって仕方がない、そんな風になってしまいます。
そこで、玄関から直接上がれる客間を造る、まさに現代的な土間スペースです。
これで、お互いのプライバシーを守ることができますし、お客さんも気を使うことがありません。
二世帯間のプライバシーを守る装置として、土間は非常に有能。
注文住宅でしか実現できない間取りですから、注文住宅ならばぜひ検討したいものなのです。
考えてみれば、各個室が完全に独立しているような居酒屋。
そんな所から、近年の土間を取り入れた間取りの流行は来ているのかもしれません。
プライバシーも確保できますし、雨の日の作業もはかどる。
土間はそんな理想的な間取りだと思うのです。
注文住宅の総合情報
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