風水対応の二世帯の間取りは注文住宅でもやっぱり難しい
風水を意識した間取りを二世帯で考える。間取りが自由になる注文住宅だとしても、これは非常に厄介です。
なぜなら、家の主人によって吉とされる方角が変わるのが風水。
二世帯なら主人が変わる度に間取りを変える。
これは注文住宅といえど現実的ではないと思えてきました。
日本ではそれほどでもなくなりましたが、今だに香港など中華圏では風水を非常に気にするもの。
とりわけ玄関は、運気の通り道として風水で最重要視するのです。
ですから、中華圏ではテナントビルに事務所を構える場合ですら、玄関だけでも風水を意識したリフォームする。
結果、通路と平行にドアが付いていないという不思議な間取りは珍しくないものになるのだとか。
ここまでやっちゃうと、まあ大変ですねえ。
さて、ここは日本です。
「風水、そんなもの信じないよ!」という方が多数派だと思いますが、悪いよりは良い方がいいに決まっています。
では、玄関など風水を考慮した間取りと考えた場合に、正解がないといのが風水の難しい所。
なぜなら、家の主人の生年月日によって吉とされる方角が変わるのが風水の特長だからです。
二世帯住宅の場合、どちらの世帯の誰を主人とするのかで間取りが変わってきます。
そして、主人が変わったらまた吉とされる間取りが変わる。
その度にリフォームをする、玄関の向きを変える、さすがにそれはできないでしょう。
こんな風水が、日本に入ってきて独自進化を遂げたのが家相。
家相には風水とは異なり、家の主が誰だろうと変わらない、鬼門という考え方があります。
家の鬼門とされる北東の位置に持ってきていけない間取りは玄関や窓、トイレなど。
例えば北東の位置に玄関を持ってこない間取り、これは意外と簡単なもの。
そもそも宅地を開発する時点で、北東方面に道路があるような土地はなるべく造らないようにするのです。
ですから、鬼門を避けた間取り造りはそれほど難しいものとはならないはず。
それが、制限が多い二世帯住宅だとしても、変わらないでしょう。
さて、問題は風水です。
家の主人によって玄関だけでなく、風水上避けるべき間取りは変わります。
加えて火を使う場所、つまりキッチンやトイレなどの間取りも変わってくるのです。
さらに二世帯住宅、キッチンやトイレ、場合によっては玄関も2つずつ必要となってくる。
そうなると、間取りを考えること自体が不可能になる。
不可能ではなくても、通路と平行に付いていない玄関など不自然極まりない間取りを考えることになるのです。
注文住宅だけに、不自然な間取りを造ること自体ムリではありません。
ただ、余分なコストがかかる、加えて住みづらい間取りになる。
、、、そこまで、風水を意識する必要はあるのでしょうか?
例えば、玄関に鑑を置かないとか、常に清潔にしておくとか。
風水を意識するならば、間取りをどうするかよりも、いかに二世帯が軋轢なく、楽しい日々を送るかを意識するべき。
運気を呼び込むよりも、もっと違ったところに、幸せな家庭を作る秘訣があると思うのです。
注文住宅の総合情報
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