リノベーションによって家の耐久性を上げたいなら、表面だけを変えるのでは不十分です。
家は様々な構造、工法、躯体で成り立っていますが、やはりそれぞれに合った土台から出来上がっています。
ということは、家の基礎と呼ばれる部分から変えていかなくてはなりません。
基礎には主に布基礎とベタ基礎の2種類がありますが、ハウスメーカーによっては独自の方法を採用している場合もあります。
リノベーションをするなら、できるだけ家を建ててもらったハウスメーカーと同じ系列の会社の方が、内容をわかってくれると思います。
耐久性アップは補強するだけではごまかしになってしまうので、本格的にやるならかかる費用もかなり高いです。
将来やローンのことも考えて、どこまでやるかを決めるのが重要なポイントと言えるでしょう。
耐用年数とは、簡単に言えば安心して住める家の寿命です。
これが長いなら次世代まで引き継ぐことができ、場合によっては長期優良住宅として認定されることも。
そうなると優遇措置が受けられることもあります。
リノベーションで耐用年数を上げるためには、大規模な工事が必要です。
そのため、家を支える基礎や柱を変えるとなると、数か月間は仮住まいになることを覚悟しておきましょう。
引越しの手配も必要となるので、一度家の中のものを全て出さなくてはなりません。
純粋にリノベーションのための費用だけでなく、引っ越しにかかる費用なども考慮した上で計算していかなければなりません。
見積もりをとって、あまりに費用が高いなら部分的工事でも良いですが、本格的に家の寿命を延ばすのは難しいと思った方が良いと思います。
リノベーションまで考えると、建て替えでも良いのではないかと思う人もいます。
どちらが良いかはその家の状態に寄りますが、大幅な変更をするならどちらにメリットが多いのかを考えてみました。
まずリノベーションですが、使えるところは残すことから、もし頑丈な基礎や躯体があるならば予算が安くなるのでこれがメリットと言えます。
ですが、そうでない場合はやはり一から作り直した方が良いと判断されることもあるので、蓋を開けてみなければわからないこともあるでしょう。
一方建て替えは、築30年以上が目安となっており、それを一新できることで耐久性や断熱性などを全て今の技術のものに変更できるのが最大のメリットです。
ところが、建て替えには色々と制約があり、できる建物とできない建物とに分かれるので、できないとなれば強制的にリノベーションとなります。
耐震性を高めようと思ってリノベーションに踏み切るなら、それなりに高い費用がかかります。
ハウスメーカーのサイトを見てみるとわかるのですが、耐震性を上げるためには家の内側、私たちの目では見えない部分から工夫がされています。
そのため、リノベーションをするなら一度骨組みだけにするという「スケルトンリノベーション」になるでしょう。
それでも骨組みはそのままなので、それ以外の部分の強化をすることとなります。
ここまでするのであれば建て替えにしてしまいたいという人もいるようです。
ただ、建て替えをするには制約がいくつもあるので、それができない場合はリノベーションで耐震性を上げることになります。
部屋の一部だけ強化をするわけにはいかないので、家全体の工事となり、引っ越し先を決めておく必要もありますね。
リノベーションの方法の1つに、「躯体現し」というものがあります。
躯体とは、柱などの家を構成する構造体のことを言い、これをあえて見せることでおしゃれを追求します。
リノベーション事例もたくさんあるので、ネットで写真を見るだけでも勉強になると思います。
特に天井部分は躯体を見せるのが流行りですね。
私たちが生活する上で床や壁には触りますが、天井部分は触らないため凹凸があっても危険がなく、暮らしやすいのです。
これなら小さな子どもがいても、柱の角で頭を打ったなんてこともないでしょう。
壁の躯体を見せるのは上記のような危険があるので、あまり子どもやペットがいる家でやれる工事ではありません。
また、防音や断熱のことを考えると私はあまりいじりたくない部分だと感じます。
となればやはり躯体現しが活きてくるのは天井でしょう。
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