新築一戸建て　格安

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「格安」とは価格が標準に比べて非常に安いこと、ものの値打ちの割に値段の安いこと、大辞林からの引用です。

 

そのように辞書にはありますが、どれだけ格安でも、その理由があり利益は必ず出ているということは頭に入れておきましょう。

 

格安な理由、たとえば、事故物件…新築一戸建ての場合はこれはありませんが、その理由は必ずあるのです。

 

また、利益が出ないぐらい、格安の商品を売るメリットは企業である以上、全くないからです。

 

たまにやっている「倒産品即売会」のチラシをみていると「定価10万円の品、特別価格1万円」なんていうのを見かけたりします。

 

文字づらだけではひどく格安に見えますが、常識で考えてみて、定価の9割引きで商売が成り立つわけがありません。

でも「倒産品即売会」は定期的にチラシを折り込む体力はあるのは、当然、格安でもなんでもない「定価」に根拠がないだけです。

 

ずいぶんおかしなことをやっているはずなのですが、この価格表示は相変わらずなくなりません。

 

同じように定価がないのが住宅の世界。

 

見積もりを高く上げておいて、どかっと値引く、これで格安感を演出して契約する。

 

本当は3,500万円する家なんだけど、競合するほかのメーカーの見積もりを見せたら、800万円引いてくれて、2,700万円だった。

 

話だけ聞くと格安なのですが、そもそも最初の3,500万円の根拠は？2,700万円でも、充分利益が出ているのではないですか？

 

まあ、大きすぎる値引きは怪しいですが、その家に2,700万円の価値を見いだせるなら、それでいいのではないかと思いますが……。

 

ローコスト住宅についてですが、じつは格安ではありません。

 

他の項にも書きましたが、ローコストを実現すべくメーカーが努力した結果、その価格が実現したのですから、値段なりなのです。

 

問題は、ローコストな上に格安とうたっている住宅。

 

たとえば、とんでもなく安い坪単価をうたっている格安住宅ですが、オプションの価格を足しすと、普通の価格でした。
同じように安い坪単価をうたっているが、別途工事費を足したら、普通の価格になったケース。

 

別途工事費は地質調査や地盤改良工事、外構、ガス工事、水道負担金のことですが、これの目安は建築費用の10%。

 

これを大きく上回る別途工事費が見積もりに含まれているならば、坪単価を安く見せるためのテクニックを使ったことになりますね。

 

同じような条件で、2、3社の見積もりを比較検討する必要があるのは、こういう理由です。

 

いずれにせよ結果、満足する家が建ったならいいのですけれど。

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