新築一戸建て 見積もり

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わかりづらい見積りの要素を読む、見積りは新築一戸建ての設計図

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新築一戸建てを考えている人で、見積りを見慣れている人は、まずいないでしょう。

 

メーカーや工務店もわざと見にくい見積りをもってくるものです。

 

でも、見積りを構成している数字が何かがわかれば、きっと気づくことがあるはずですね。

おかしな数字はありませんか?

今、手元に2通の見積りがあります。

 

適当に、Webからひろってきたものですから、少し微妙な内容ですが、参考までにごらんください。

 

A社
延床面積 40坪
建物本体 1,520万
付帯工事 350万
その他 150万
外溝費 150万
カーテン、照明、エアコンなど 80万
借入費用 100万

 

合計 2,350万

 

B社
延床面積 23坪
建物本体 1,800万
屋外給排水工事 60万
照明工事 20万
外構・造園 40万
その他諸経費 40万

 

合計 1,960万円

 

別の項で、建物は本体工事費と別途工事費、諸費用の3つの費用でできているという話をしました。

 

本体工事費は坪単価×延床面積

 

別途工事費は、地質調査、地盤改良、外構、ガスや水道工事、カーテンなどに、

 

諸費用は、不動産取得税、登記、ローン契約費用、火災保険料、地鎮祭などに、

 

それぞれかかる費用のことで、ハウスメーカーや工務店によって、内容や呼び名が変わるので注意が必要です。

 

また、それぞれの費用は本体工事費の10%程度が目安、つまり本体工事費とそれ以外は4対1ぐらいになるのが一般的です。

 

あらためて見積りを見直してみる

さて、A社は坪単価の安さが売りのローコストハウスメーカーです。

 

本体工事費とそれ以外の費用を比較すると1,520万円と830万円、

 

一方B社は老舗で大手のハウスメーカーです。

 

本体工事費とそれ以外の比較では1,800万円と157万円、両者間で、ずいぶん内容に差がある印象をうけます。

 

先ほどの目安で考えると、A社の場合はえらく本体工事費に比べて、それ以外の費用の割合が高いですし(約55%)、

 

B社の場合は諸費用がまるまる見積りに入っていないようです(約9%)。

 

条件をそろえて比較検討を

A社の坪単価は38万円/坪、B社は78万円/坪と、この数値だけ比較すると倍以上です。

 

しかし、見積額の金額で比較するとB社はA社の1.5倍弱と差が小さくなっています。

 

A社は安い坪単価を出すために、付帯工事やその他の費用を高く出していることはよく分かります。

 

しかし、どちらの条件が良いかはわかりづらいです。

 

条件がそろわずに、2通の見積りだけでは単純な比較は難しいということです。

 

そのことを充分わかっているメーカーや工務店の営業マンは、見積りを小出しにしたがるものです。

 

比較されて、いろいろつっ込まれるとつらい部分がたくさんあるのでしょう。

 

ですから、可能な限り条件はそろえた上での比較でないと意味はありません。

 

一応の参考にできる条件や数字はあげましたので、ぜひ手元の見積りを見直してみてください。

 

おかしく感じるところは、どんどん聞いてみましょう!!

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