注文住宅 間取り リビング階段

トップページ ＞ 注文住宅の間取りをこのように工夫してみた ＞ 斬新なリビング階段、コミュニケーション重視の間取りは、〇か×か？！

リビング階段が人気を集めています。

 

設計事務所に建築を依頼する、ほぼ半数がリビング階段を希望すると聞きました。

 

玄関を開けるとホールがあり、1階の各部屋への廊下があるという、従来の設計。

 

くらべて、ホールからすぐリビング、そこにある階段を通らないと2階へいけないという造り。

 

リビング階段は、廊下に割いていたスペースを部屋に割り振ることができるので部屋が広くなる。

 

 

何をするにしても、リビングを通らないといけないので、家族間のコミュニケーションが密になる。

 

従来のリビングに階段というアイキャッチができるので、目先が変わりイメージが新鮮、部屋が広く見える。

 

 

といったメリットがあります。

 

一方デメリットは、リビングに開けっ放しの扉があるのと同じなので、冷暖房の効率が悪いところ。

 

高断熱の家にすれば、ずいぶん違うとは聞きますが、心配なところです。

 

そこで、あらかじめシーリングファンを設置して、空気の対流を起こす。

 

階段を引き戸やロールカーテンで、暖気が逃げるのを防ぐなどの工夫が必要になります。

 

また、2階まで筒抜けになるので、料理の匂いや音が伝わる。

 

これもファンや扉の設置で防げますし、2階の各部屋に扉を付ければ解決します。

 

リビングにいるときに子どもの友達などが通るので、ろくにくつろげない。

 

ちらかったリビングを見られてしまうというデメリット。

 

これは、間取りの工夫では解決しません。

 

せっかくの休みの日に、寝室から出られないといった事態も発生するかもしれません。

 

休みの日に人を招かない、もしくは身だしなみ、整理整頓には常に気を配る。

 

これが対策でしょうか。

 

リビング階段でコミュニケーションが密になるというメリットをあげました。

 

でも、リビング階段にしなければコミュニケーションが取れないというのなら、それは間取り以前の問題ですね。

 

設置すると割高になるリビング階段、そもそも必要なのでしょうか。

 

冷暖房の効率のために、扉を付けるという対策も先に述べましたが、それではアイキャッチになるというメリットが台無しです。

 

そこまでして。。。

 

と思うならやめて、ほかの間取りに予算を割り振った方が満足のいく住まいとなります。

 

大切なのは、優先順位です。

 

目新しさ、斬新さの優先順位を高くするなら、リビング階段は必要となります。

 

家族で旅行へ行きたいというのが優先順位の上位に来るなら、予算を車に割り振った方がよくなります。

 

数千万の買い物となると、あれもこれもと詰め込みたくなるもの。

 

でも、その前に本当に必要なものは何か考えてみる必要性があります。

 

このことは、家を建てるときだけに限らないと思うのですが、いかがでしょうか。

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