注文住宅 間取り 床の間

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床の間と聞いて、どのようなイメージをうかべるでしょうか？

 

和室にある、ちょっと高くなって、花や掛軸がかかっている、あのスペースです。

 

何のためにあるのかと問われて、即答できる人は少ないに違いありません。

 

なぜなら、まったく実用性がないからです。

 

家に床の間がなくても、まったく困ることがないからです。

 

ところが、ちょっと見方を変えると、床の間はとても便利なスペースです。

 

間取りに余裕があるならば、床の間付きの和室は、絶対に検討するべきなのです。

 

床の間が今の形になったのは、書院造の完成のころというので、400年以上前のこと。

 

仕える主人を迎えるために、邸宅の客間に造り始めたとされており、次第に庶民にも広まっていきました。

 

ウィキペディアには次の一節があります「ハレの空間である客間の一室に造られ。。掛け軸や活けた花などを飾る場所である」

 

つまり床の間がそこにあるだけで、その部屋はハレの場＝とっておきの部屋に、あなたを通しましたよ。

 

という、お客さんへのメッセージになるのです。

 

さらに、ちょっとした装飾でその場が華やかになります。

 

掛軸をかけたり、置物をおいたりするだけなのですから、手軽です。

 

つまり、それほど親しくする必要はないが、丁重にもてなさねばならないお客さんを迎えるのに最適な場所なのです。

 

急な来客の場合でも、1部屋だけをきれいにしておけばいいのですから非常に楽。

 

これがない場合、家族の生活の中心であるリビングに、お客さんを通すことになります。

 

すると、リビングだけでなくダイニング、キッチンすべてをきれいにしなくてはなりませんので、非常に手間です。

 

それら生活空間とと独立して和室を造っておければ、生活空間を通ることなく、お客さんをスムーズに誘導できますね。

 

床の間の隣に仏壇をしつらえば、仏間も兼ねることができますので、法事にも対応可能。

 

実に便利なスペースです。

 

最近では、壁の一部が切り取られたような、斬新なデザインの床の間も考案されています。

 

従来の床柱もないタイプですが、照明や色使いで格調の高さはそのままです。

 

和室は1部屋で様々な役割をこなす優秀さを持っています。

 

来客の対応や法事、リビング、ダイニング、寝室、昼寝、小さい子を遊ばせる。

 

実に機能的ですね。

 

床の間と独立した和室、時代遅れとの認識がもしあるならば、ぜひ改めてください。

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