注文住宅 間取り 狭小

トップページ ＞ 注文住宅の間取りをこのように工夫してみた ＞ 狭小住宅を活かす間取り、そのヒントは日本古来の文化にあり！

「立って半畳、寝て一畳」という言葉があります。

 

どんな立派な家に住んでいても、人が占める場所の面積は、せいぜい半畳から一畳の広さでしかない、という意味です。

 

だから、生活に必要な分だけあればよい。

 

それ以外のムダの一切をはぶき、欲を断つ。

 

実に禅的な、日本的な考え方です。

 

狭小住宅は、まさにその精神がいかされているというといいすぎでしょうか。

 

狭いから、工夫をして過ごしよい家を造る。

 

ムダなものは切り捨てる、軽やかな毎日をかなえましょう。

 

とはいえ、広いに越したことはありません。

 

土地に対する、容積率いっぱいに建てる工夫を考えましょう。

 

3階建て、地下室、ロフトの活用です。

 

ロフトとは高さが1.4m以下、設置階の面積の半分以下のスペースのこと。

 

地下室とロフトは床面積に含まれませんので、建築基本法にしばられずにすみます。

 

収納や趣味、ベッドスペースにと色々活用できる空間です。

 

ほかにも出窓下や階段の下など、収納に使えるスペースは、徹底して活用。

 

その前にいらないものは捨てる、買わない、ためないは大前提ですが。

 

千利休が造り、国宝に指定されている「待庵」は茶室が2畳、次の間と勝手の間を含んでも4畳半という狭小なもの。

 

招かれた客が圧迫感を感じないように、壁や天井に様々な工夫がなされています。

 

狭い間取りを広く使う工夫は必要ですが、利休に習って広く見せることも必要です。

 

吹き抜けや中庭の検討です。

 

毎日、同じ風景ながら、四季折々に様子を変える中庭。

 

各階を空間でつなぎ、高い天井と広い窓で解放感をあたえてくれる吹き抜け。

 

部屋に割り振るよりも有効な空間の活用となりえるでしょう。

 

また各部屋を壁で仕切る代わりに、段差で変化を付けるスキップフロアも有効です。

 

壁や廊下がなくなるので、その分生活スペースが広くとれるばかりか、遠くまで見渡せるので、視覚的に広く感じさせる効果もあります。

 

スペース間の段差も収納に活用できますので、一石二鳥のアイデアです。

 

禅や茶の湯を持ち出しましたが、双方に流れる日々を安らかにすごし、客を心から歓迎するという精神は、今に通じるところです。

 

狭小でも、心地よい家造りにも活かせる精神です。

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