北海道 注文住宅 間取り

トップページ ＞ 注文住宅の間取りをこのように工夫してみた ＞ 北海道ではかなわない間取り？高気密高断熱と輻射熱で対策を

寒冷地で気になるのは、暖房がききにくいという間取り。

 

やっぱり寒いから、吹き抜けや広いリビングはあきらめるべきなの？

 

ここでのキーワードは高断熱高気密と輻射熱です。

 

高断熱高気密とは、断熱材の使用で熱が伝わるのを少なくし、家の隙間をうめて外気の進入を防ぐこと。

 

どれだけ部屋を暖めたとしても、暖気が逃げて隙間風が吹き込むような造りでは話になりません。

 

防ぐのに、壁や床には10cm程度の厚い断熱材を、天井には20cm程度の断熱材が必要になります。

 

窓は断熱だけでなく外気に冷やされた窓が室内の空気を冷やし、下降気流を生むコールドドラフト現象を防ぐことも必要です。

 

そのために、2重窓などの複層ガラスや、特殊金属幕を用いた、Low-E複層ガラスを取り入れる必要があります。

 

エアコンなど暖気は吹き抜け部分にあがりやすい性質があります。

 

暖房は温水ヒーター、床暖房を用いて温風ではなく、輻射熱で人を暖める方式をとりましょう。

 

また、輻射熱を利用しているのは薪やペレットストーブも同じなので、有効な手段です。

 

正直、施工時のコストはかかります。

 

ただ、吹き抜けや広いリビングの開放感は何物にも変えがたいはず。

 

断熱と機密性を高めて、輻射熱であたためる。

 

これは、広いスペースの有るなしに関わらず、寒冷地における暖房の基本的な考え方でもあります。

 

以上のことを参考に、施工者と話し合って決めましょう。

 

さて、高断熱高気密以外にも屋根の仕様も北海道や寒冷地は独特です。

 

落雪を防ぐ為に、傾斜の付いた屋根は敬遠され、平面で中央に向かった傾斜がつけてあるのが一般的。

 

自然に溶けた雪を、中央に集めて排水する仕組みになっています。

 

玄関は風除室と呼ばれる、サンルームのようなもので覆われます。

 

外気の流入や風を防ぐ為の設備です。

 

同様な目的で2重玄関ドアもよく使われます。

 

地域によりますが、北海道では車での移動がメイン。

 

カーポートがないと降雪時、車の周りの雪かきで時間と体力を大幅にロスします。

 

こちらは必ず、太い柱の耐雪仕様にしましょう。

 

耐雪仕様にする金額を出し渋ったため、カーポートと新車を一度に失った人を知っていますが、状況は悲惨の一言でした。

 

北海道などの寒冷地や豪雪地は特殊な条件がいっぱいあります。

 

対応した住宅にするには、信頼できる、地元の工務店を見つけるのが一番。

 

厳しい冬も安心の住まいにしたいですね。

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