日本家屋の間取りを注文住宅に取り入れるメリットを考えてみた!
伝統的な日本家屋って、そこに足を踏み入れることはもちろん、写真を見ているだけでワクワクしてきます。
日本家屋の間取りを見るとわかるのですが、大きなメリットとなるのは基本的にどの部屋も外に面しているということです。
また、部屋と部屋の仕切りとして使われる襖を開ければ、広々とした空間になるため奥行が感じられるのも良いところです。
四季を感じられるようにと縁側が用意されている家では、夏は日よけとなり、冬はサンルームとして使えるので便利ですね。
土間がある場合には外のものをそこに持ち込めるので、雨に濡れて困る自転車やガーデニング用品などの収納場所になります。
これらの伝統的な間取りをそのまま今の暮らしに取り入れるのは難しいところもありますが、できる範囲を取り入れれば和モダンとしてかっこいい家ができるのではないかと思います。
今から一戸建てを建てようと思った時、日本家屋の間取りを参考にするのは良いアイデアだと思います。
しかし、昔ながらのものを今持ってこようとすればデメリットが生まれることもあります。
例えば、全ての部屋が外に面するようにと作られる日本家屋をそのまま再現すると、断熱性や気密性に関して不安が残るでしょう。
現在の日本の夏はどんどん暑くなってきており、夜に網戸にしても寝られない熱帯夜が続く地域も多いです。
そうなれば、縁側や土間といった日本家屋独特のスペースを持て余すことになってしまうため、せっかく作っても損をしてしまうでしょう。
昔の家は昔の気候、環境に合わせて作られたわけですから、今の気候、環境に合わせるなら、格好良く思っても多少日本家屋の間取りを変更せざるを得ないのかもしれないなと思います。
和風ではなく、日本家屋として家を建てたいのであれば平屋がおすすめです。
日本家屋らしい代表的な縁側を採用でき、平屋であることを活かした間取りが再現できるからです。
今でもある昔のお金持ちが所有していた日本家屋に行ってみると、2階部分はあえて作っていないというところがあります。
そのイメージをそのまま我が家にしてしまえば、後世にも伝えられるような立派な家ができると思います。
ただ、平屋となると土地のスペースが必要で、縁側を作るのであればその分部屋の面積も小さくなってしまいます。
それをカバーできるだけの広い土地を購入するためには、そのような場所の確保とその土地代の貯金が必要となってきますね。
自慢のできる家にはなりますけど、その分今風の間取りよりは費用はかかる場合もあると思います。
一般住宅で豪邸が建てられるような土地と資金があるのなら、日本家屋にするとかなり風情が増します。
洋風の家を建てることももちろんできますが、輸入住宅だとしても現地の年月をかけた味はどうしても出せません。
もしお金をかけて日本家屋にするならば、間取りには縁側としてとるスペースが多くなるはずです。
つけなくても良いですが、やはり日本家屋と言うからには合った方がその味が出ると思います。
縁側は、昔から家の外でも内でもない曖昧な空間として存在してきました。
昔の用途は、家にあがるほどでもないけれど、隣人とおしゃべりを楽しむ時に使ったり、そこから四季を眺めて歌を詠むといったものでした。
今であれば、夏には日よけの庇として、冬にはウッドデッキのようにして使えるので、決して今にそぐわないことはないと思います。
昔から日本家屋に縁側は欠かせない存在で、間取りは独特なものでした。
どの部屋も外に面しているように作ることから、それぞれの部屋を出ると外に面した廊下のような部分があります。
昔の夏は今よりも涼しかったので、障子を開けていればとても涼しい風が入ってきたのでしょうね。
反対に冬にはちょっと寒そうだなという気がしますが、そこは今の技術を取り入れて高気密高断熱にすれば怖いものなしかなと思います。
しかし、障子とガラス戸だけではさすがに断熱性を高めるのは厳しそうなので、伝統的な部分を残しつつ、今時の家にしていくために和モダンが選ばれがちだと聞きました。
私も縁側は素敵な空間だなと思うのですが、全部屋に面するように作るとなると部屋がとても狭くなってしまうのがデメリットですね。
一部分だけなら費用もそこまでかからないでしょう。
日本家屋の間取り図を見てみると、キッチンは対面式というところがあまりありませんでした。
対面式というのはどちらかという洋風で、最近人気が出てきたものだからかもしれません。
キッチンは隔離されているもので、料理をするためだけの場所というイメージが昔は強かったのかもしれませんね。
もし本格的な日本家屋を注文住宅で建てるのであれば、キッチンはキッチンとして一部屋確立された場所にするのがそれらしいです。
また、タタミの上で料理をすると床の汚れが気になってしまうため、そこだけ和風を感じられる木材を使用したフローリングにする方が暮らしやすいと思います。
もし対面式キッチンを間取りの中に取り入れるなら、それは和モダンな雰囲気になるのではないでしょうか。
今風のトレンドも取り入れるとまた違った雰囲気になりそうです。
お仏間は日本家屋の間取りにどこに置くのが一般的なのかを見てみたところ、間取り図では寝室として用意してあるというものがありました。
寝室兼お仏間の南側には普段はあまり使わないという客間があり、そのまた南側には日光が良く当たることや、お客さんに見えることから緑が植えてあります。
そして寝室の東側には食事場があり、そのまた東には台所があります。
お仏間のある部屋で寝るのは怖いという人もいそうですが、昔は普通に家の一部としておじいちゃんおばあちゃんが寝ていたのではないでしょうか。
将来、親と一緒に住むかもしれないという理由で、和室にお仏壇を置くスペースを用意して家を建てるという人もいました。
洋風の家でも、このように和室を一つ用意しておくとお仏壇も違和感なく置けますね。
日本家屋なら尚更自然でしょう。
日本家屋を建てる時の注意点をあげるのであれば、最新機器との相性はあまり良くないという点です。
洋風だと不思議と最新エアコンやルンバなどがあっても違和感を感じない人が多いのですが、日本家屋の中を縦横無尽にルンバが走っていては趣がないと感じる人が多いのです。
このように、便利な生活を送りたいと思えば思うほどその機器と日本家屋は離れていきます。
最新エアコンで年中部屋を快適に保ちたいと思っても、障子や縁側といった伝統的な間取りは高気密高断熱に向いていません。
襖を開けることで部屋全体がとても広くなり開放的になるのは夏に嬉しいものですが、エアコンの効き目が薄れるとなればエアコン数も増やしたいところですね。
ただ、やはり見た目が合わないため私ならせめて天井埋め込み型を検討してみたいなと思います。
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