注文住宅 間取り 中庭

トップページ ＞ 注文住宅の間取りをこのように工夫してみた ＞ 心安らぐ緑のスペース、中庭のある間取りで、より居心地の良い家を！

京都に代表される、町屋という住宅には坪庭や裏庭と呼ばれるスペースがありました。

 

外からは見えないものの、家屋や蔵に囲まれるようにして緑のスペースが設けられていたのです。

 

そんな庭を目にする機会があったのですが、間口しか見えない家の奥まったところに、立派な庭が広がる様子に驚かされました。

 

この庭は客をもてなす以外にも、緑を通り抜けてきた涼しい風を、家に通すという役割があります。

 

庭は昔から生活に欠かせないものだったのですね。

 

現在の住宅でいえば、その役割を担うのは中庭です。

 

庭を住居が「コの字」で囲むように間取りを決めれば、風が通り目にも楽しい中庭の完成です。

 

ポーチを広めに作り、それを通じて「コ」のどの部屋へもアクセスできるようにすると、ポーチが床と同一化し、部屋が広く見えます。

 

また、「コ」の部屋全部がつながるので、開放的な中にも、親密な雰囲気作りにもなります。

 

町屋の庭には庭師を入れないというルールがあったと聞きました。

 

庭の手入れは、主人の仕事。

 

苔を手植えするなど、狭いながらも凝りに凝った庭は、町衆のほこりだったのです。

 

同じように、中庭では庭いじりが楽しめます。

 

ポーチに花を飾ってもいいですし、シンボル的な大き目の木を植えてもよいでしょう。

 

また、バーベキューや水遊びをするにも最適なスペースになります。

 

ビーチチェアやハンモックを活用するのもよいでしょう。

 

プライバシーも守られた中庭で趣味の時間や家族団らん、くつろぎの時間がすごせます。

 

見た目にも、よいアクセントになる中庭。

 

検討の余地はありますよ。

 

メリットばかりあげてきましたが、付き物のデメリットもあげておきます。

 

住居スペースが削られる。

 

一番のデメリットはこれでしょう。

 

中庭を通り抜けることはできますが、室内だけだと「コ」の字の動線ができてしまいます。

 

直線の方が効率がよいので、各部屋へのアクセスには少々難ありといえるでしょう。

 

また、中庭は風通し以外、実用性はありません。

 

見ていると落ち着く、とかみんなで使うと楽しいとかの機能しかありません。

 

それぐらいなら、別の場所に予算を割くというのも、説得力のある意見です。

 

風が通り、四季折々の表情を見せてくれる中庭。

 

この、よさを味わえるのは、実用性だけでは味気ないと、思える人たちだけの特権かもしれません。

 

庭といっしょに遊びのある毎日を送りませんか？

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