ヘーベルハウス そらのま 間取り

トップページ ＞ へーベルハウスへの注文住宅の特徴が坪単価から見えてくる ＞ 夢があるへーベルハウス「そらのま」の間取りはムダばかり？

 

へーベルハウスが最近売出している「そらのま」は、個人的に非常にムダが多い間取りだと思います。

 

「その分、夢があるから」という奇特な方向けなのでしょうか。

 

そらのまに割くぐらいなら、もっと現実的な間取りができそうです。

 

「そらのま」は非常に夢があります。

 

3階を家族みんなの共有スペースにしてしまうというコンセプトで、スカイコテージと呼ばれる部屋と、

 

ウッドデッキにより造られた「そらのま」で構成されています。

 

見た目も他社と差別化ができていますし「天空こども城」など子どもを中心にした、ネーミングも人を引き付けるには充分です。

 

また、「そらのま＋（プラス）」も加わりました。

 

こちらはLDKとウッドデッキのオープンエアスペースという考え方で、天気のいい日は、そらのま＋でバーベキュー、なんて使い方を提案しているのです。

 

そらのま、は3階建てフラットフロアが得意なへーベルハウスらしいアイデアだと思います。

 

また、そらのま＋もその延長と考えることができます。

 

しかし、間取り図を見ていて考えるのは、大切な居住スペースをそんな風に活用していて大丈夫か？という夢のないことです。

 

「そらのま」にしろ「そらのま＋」にしろ、本来は不要なスペースなのです。

 

そらのまをやめれば3階なんか造る必要がないわけですし、そらのま＋もその分居住スペースにすればいいだけです。

 

もちろん、そらのまの分坪単価は高くなりますし、ウッドデッキはメンテナンスが必要になります。

 

年がら年中、天空こども城を使うかというと疑問ですし、そらのま＋分をリビングにした方がよっぽど有効じゃないでしょうか？

 

ムダが多い間取りだな、というのが個人的な感想です。

 

さらに>雪が降るということについて、全く考慮されていません。

 

昨今の異常気象で関東地方でも雪が降るようになりました。

 

お影で降雪仕様になっていないカーポートが多数壊れて、被害が出たという話も聞いています。

 

雪が降ったら解けるまで待っていればいいだけの話ではあるのですが、その間そらのまはデッドスペースです。

 

さらには坪単価は60万円～とのことですから、通常のへーベルハウスより5万程度、値段も高めです。

 

へーベルハウスの事業所は本州の太平洋側に集中してありますから「そらのま」は降雪地での販売を考えていないのでしょう。

 

また、充分な土地が取れる郊外の一戸建ての住宅のことも考慮していないのかもしれません。

 

そらのま自体は提案や間取りを見ても、なかなか斬新なのですが、ちょっと考えてみるとどうも現実に即していない所が多いです。

 

でも、、、モデルハウスに足を運んだ人にはインパクト充分、その後普通のキュービックシリーズを販売してもいいわけです。

 

「そらのま」はそんな、アイキャッチ的な商品に違いない、間取り図を見ながら、そんな風に考えていました。

 

「内のようでも外で、外のようでも内でもある」がコンセプトの「そらのま」については、雪が降ったら？雪国だったら？…と季節の懸案事項があるのも確か。

 

実際のところ、雪が降ったらどんな感じかをイメージできるのが、こちらの「そらのまシミュレーター」です。

 

出典：ヘーベルハウス　公式サイト　「そらのまシミュレーター」

 

「そらのま」があると四季折々にどんな過ごし方ができるのか？どんな楽しみ方ができるのかをシミュレーションできるというもの。

 

四季それぞれ、違った楽しみ方があってコンセプトとしてはとてもステキですね。

 

ただ、雪国の雪の降り方だと、この構造は不安がついてまわります。

 

うずたかく雪がどんどん降り積もってしまえば、この窓も覆われてしまうでしょう。

 

かといって、雪かきするといっても「どこに？」「雪をどこに捨てるの？」という問題になります。

 

床の部分に床暖房のような設備があれば、融雪されるでしょう。

 

しかし、今度はその排水をどうするの？という問題も残ります。

 

 

ちなみに、「こちらの展示場で詳しい説明をしています」という項目には、東北や北海道は対象エリアに入っていませんので、ドカ雪が降るようなエリアは最初から対象外なのかもしれませんね。

 

仮にドカ雪が降る可能性があるエリアで施工するとしたら、屋根に何かしら工夫を施すなど、この「そらのま」に雪が積もらない工夫が必要です。

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