県民共済住宅 2階リビング

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2階リビングはメリットが大きい工夫ですが、同時にデメリットも大きくなります。

 

県民共済住宅で建てている人の話を聞いていると、その点も踏まえて設計士に逆提案をおこなっている人が非常に多いもの。

 

手間がかかる分、満足も高くなるようですが。

 

県民共済住宅に関するブログなどに目を通していると、みなさん大変な労力を家づくりに費やしています。

 

例えば、今回のテーマの2階リビングですが、設計士から提案を引き出すこと自体が、県民共済住宅では難しそうです。

 

そのために、みなさん勉強されています。

 

間取りのソフトまで走らせて、プランニングを自らやっている人の多いこと！！

 

よい家を建てるためには、知恵をしぼらないとダメなのは常識ですが、県民共済住宅ではとりわけその傾向が顕著です。

 

「普通の仕事を持っていて、県民共済住宅で家を建てるのはムリ」という言葉を見かけました。

 

あながち言い過ぎではないのかもしれません。

 

さて、狭小地・日当たりが悪いとくれば、2階リビングが定番。

 

しかし、デメリットも大きいのでなかなか踏み切れるものでもありません。

 

例えば、日当たりの問題。

 

悪さの解消のために2階をリビングにするのですが、良いのも考え物なのです。

 

というのは、暑すぎるから。

 

特に2階建ての場合、屋根の断熱を徹底的におこなわないと、熱がこもりエアコンなしではすごしづらい家になります。

 

結果、光熱費の上昇につながります。

 

また、2階をリビングにすることによりバスやキッチンなど共有スペースを集中させるとなると、建築費が割高になります。

 

また、買い物をいちいち2階まで運びあげるというのは、体力的に大変です。

 

また、バスを2階に持ってくると、動線的にも洗濯物を干すのも2階にするべきで、ルーフバルコニーの設計が必要となります。

 

そして、生活の中心が2階になると、将来的に足腰が弱った場合、階段の利用には不安が残ります。

 

この程度の知識は、Web上にあふれていますし、本の2,3冊も読めば充分身に付くのですが、時間がないとなかなか難しいもの。

 

2階リビングの問題点を解消するには、知識が必要です。

 

「熱対策で遮光性を考えて、この方角の窓を小さくするかわりに、北側には固定式の天窓をもうけてはどうだろうか？」

 

「2階のバスでは、高齢の両親に不安があるので、1階に持ってくることを検討」

 

県民共済住宅で建てた人のブログに目を通していると、このレベルのプランニングは、施主みずから当たり前のようにしています。

 

コストパフォーマンスは高いものの、施主にもかなりの努力を強いる県民共済住宅、なかなか面白いシステムです。

 

設計担当者から目からうろこの提案を望む人には、向かないのかもしれませんが。

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