リフォームで最もDIYしやすいのは壁のクロスの貼り替えです。
ホームセンターではクロスを始め、糊、さらには押さえローラーなど一式を揃えることができ、最近ではネット通販でも手に入れることができます。
しかし、誰にでも簡単にできると言うほどではなく、それなりに向き不向き。
そして慣れも必要になりますのでDIYでチャレンジする時は、壁の一部あるいはトイレなどの面積の小さい場所から始めてみるのを勧めます。
なお、壁クロスのリフレッシュでは貼り替えの他に、既存クロスの上から塗装する方法もあり、ムラが出にくく、よりDIYしやすい方法です。
いずれの場合でも、リフォームする際には部屋の片付けや家具の移動が必要となります。
状況によってはこちらの方が大変で、DIYリフォームする際には、それらの手順を計画しておくことが最も重要なポイントとなります。
色々あるDIY作業でも、達成感のあるのは大工仕事ではないかと思いますが、あまりハイレベルな技術や高価な道具を必要とする作業は、DIYリフォームでは二の足を踏んでしまうものです。
そんな中で、壁の板張りは比較的簡単で、道具としてはノコギリ、ハンマー、ドリルがあれば行えるDIYリフォームです。
使用する板で多いのは羽目板と呼ばれるもので、幅の上下に接続用の特殊な加工が施されており、標準的にはスギやヒノキが多く、ホームセンターなどで市販されています。
羽目板の貼り方としては、標準的には横張りになりますが、横方向の木目や目地が部屋を広く見せます。
一点、壁の板張りリフォームで注意しなければならないのは、羽目板を取付ける下地です。
既存のプラスターボードの取付け下地がそのまま使えればいいのですが、羽目板を取付ける釘ピッチとは合わない場合が多いため、下地の調整がDIYリフォームの成否を握っています。
また、壁に羽目板を貼る場合、部屋全面ではなく一面あるいは腰部分などのようにアクセントとしての活用がお勧めで、DIYリフォームでも出来る範囲だと思います。
壁紙の材質種類には、ビニル系、織物系、紙系、木質系、無機質系などがあります。
DIYリフォームで壁紙の貼り替えを行う場合、事前にそれらの特性を知っておくようにしましょう。
ビニル系の壁紙は最も利用・普及しているもので、エンボス(押し型)柄、プリント柄、発泡柄などがあり、これらの中でも比較的厚みのある発泡系がジョイント部分が目立たずDIYリフォームには向いています。
織物柄は、正に繊維の織柄を見せるもので、比較的汚れに弱いため、汚れやすい居室ではあまり勧められません。
紙系のものには、和紙・洋紙・ケナフを利用したものがあり、プリントや色付けされていますが、自然な風合いで優しい印象を受けます。
木質系は、木材を薄くスライスしたものに紙を貼り付けたものですが、板目・柾目、そしてコルク柄などがあり、お勧めはジョイント部分での木目合わせが気にならないコルク柄です。
最後の無機質系とは、聚楽や珪藻土、そして金属箔を紙に貼ったものですが、特殊なもので施工が難しくDIYリフォームには向いていません。
なお、キッチンに使用されている壁紙には、隅の方に「難燃」や「準不燃」などと印刷されたシールが貼られています。
これは法律で定められたもので、火気を使用する部屋に義務付けられたものですからリフォームで貼り替える場合にも同様の性能のものを使用する必要があります。
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