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風呂のリフォームは構造材や断熱材を見るチャンス

中古の住宅では、設計図書で使用されている構造材や断熱材などの仕様を知ることは出来ても直接目にすることはできません。

 

しかし、もしお風呂をリフォームする機会があれば、それらを直接目にすることができるチャンスですから、有効に活用しましょう。

 

特にユニットバスの交換では、基礎の形状、柱や土台の状況、断熱材の種類や留め方、これらが詳細に分かりますので、住宅の全体状況を推し量る有効な情報となります。

 

古い住宅では、断熱材にグラスウールを使用しているケースが多く、その留め方によってはずれ落ちて断熱効果が期待できなくなっている場合もあり、そのような状況が見つかった時は、他の場所でも同様の症状が出ている可能性があります。

 

このように、リフォーム内容によっては、日頃確認できない部分を見ることも出来るため、全てを業者任せにするのではなく、撤去時などの要所々々では施主自らが確認し、疑問に感じた時は現場監理者に質問することも必要だと思います。

 

リフォームにおけるお風呂の価格と取替費用

お風呂のリフォームで多用されているユニットバスは住設備メーカー品だけでなく、住宅メーカーなどから製造委託されたOEM製品もあり、それらの価格は参考価格と言う形で表示されています。

 

しかし、参考価格と見積提示額、そして業者の仕入れ価格はそれぞれに差があり、参考価格>見積提示額>仕入れ価格、となります。

 

一方、ネットを含めて容易に価格情報が得られる現在では、製品で適正な利益を得ることは難しく、製品と施工費用とを合わせた価格の中から利益を捻出しているのが実情でしょう。

 

ユニットバスの取替費用は、撤去から新設までの標準的なもので30〜40万円ほどで、ユニットバス本体は参考価格の50%〜80%くらいが標準的な仕入れ価格ではないかと思われます。

 

また、リフォーム業者の見積提示額は、業者のそのメーカーの取扱量などによって異なるため、規模の大きい業者の方が有利と思えますが、取替費用とのセットとした場合には一概に言えないため難しい面があります。

 

いずれにしても、ユーザーにとっては見積総額が適正であることが最低条件ですから、相見積の中から適正価格を推定する努力は必要だと思います。

 

お風呂のリフォーム費用を左右する付随工事

お風呂をリフォームする場合、それに付随する工事の有無で費用がや期間が大きく変わります。

 

例えば、造り付けのお風呂をユニットバスに取替える場合は、既存タイルの撤去から給排水の配置換え、隣接する洗面・脱衣所との出入り部分の撤去・修復など、ほぼフルコースの工事内容となります。

 

一方、既存のお風呂がユニットバスの場合は、サイズを変更しない限り最小限の費用で取り替えることが可能となりますが、その際でも出入り口の位置やサイズを既存の出入り口と可能な限り同様のものとする必要があります。

 

このようにユニットバスの出入り口部分の修復工事の有無が、大工工事やクロス工事の有無に関係しますので、ユニットバスの選択に際しては、それらの付随工事にも配慮して選ぶようにしましょう。

 

ただし、洗面・脱衣所を合わせてリフォームする場合には、先の付随工事のコストアップもある程度はパフォーマンスの高いものに変えることができます。

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