リフォームに限らず、建築材料には箱買いなどのように一定の単位でしか購入できないものがあり、使用面積によっては一箱近くの材料が余ることもあります。
例えば、床フローリングは坪(3.3m2)単位の梱包で販売されている場合が多く、タイル類などではダンボール箱の強度や持ち運びなどの重量に配慮した箱売りとなっています。
ですから、見積り書に記載されている価格も梱包や箱単位になっている場合が多く、業者側にとってはやむを得ない事情ですが、ユーザー側からすれば余った材料が気になります。
余った材料に対する業者の思惑がある場合もありますが、多くは業者にとっても保管しておく手間よりはユーザーに譲った方が楽と言う場合がありますので、使用目的があれば交渉してみるのもいいと思います。
余った材料の使いみちは工夫次第ですから、日曜大工が好きな場合は、チャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。
リフォームの仕上げや設備を選択する際にコストを抑えるためには、ある程度は流通量の多いものを選ぶのが一般的ですが、稀に格安材料に出会うこともあります。
一般的にリフォーム業者は、建材や住設備を在庫することがなく、リフォームを受注後にメーカーに都度発注していますが、積算ミスや工事変更あるいはキャンセルでやむを得ず、在庫することもあります。
このような場合、業者が出来るだけお金に替えたいと思うのは当然で、それらを格安材料としてユーザーに提供することがあります。
従って、もし仕様にこだわりがないのであれば、見積りの際に「おすすめは?」と尋ねてみるのも知恵だと思います。
その場合、業者は在庫している中から提案プランを考えますので、それがユーザーの希望する許容範囲内であれば、格安材料でリフォームできることになります。
リフォームの仕上げ材としての木材は、一般的には木目や色合いなどで選別されており、化粧材用として選別や加工されていますので、それらの手間などから一般的には割高なものとなっています。
一方、木材には下地材などに使われている安価なものがあり、ひと工夫を加えるだけで一風変わった仕上材となるものもあります。
その代表的なものがOSBパネルで、主に構造用面材として使用されているものですが、構造用合板などに比べても安価で広く出回っている汎用的なものです。
OSB(Oriented Strand Board)パネルとは、北米などの未利用樹種を薄く削り破片状にしたものを接着剤と共に高圧プレスしたもので、その品質や強度は日本農林規格(JAS)で定められているものです。
サイズは、畳1帖大のものが多く、厚みは9mmや12mmが標準的なもので、もともとは下地や構造材ですから、そのままでは仕上げには使用できません。
しかし、表面を薄く削る平滑加工をするとランダムな木片の乱れが面白く、壁に使用すると少し変わった木質感で面白い風合になります。
また、OSBはそのランダムな木目から、画鋲やピン類を使用しても、そのピン跡が目立たず頻繁にメモ用紙などを貼り付けたりする用途にはピッタリだと思います。
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