工事内容の種類を問わずコストパフォーマンスの高いリフォームは、維持を目的としたメンテナンス関係で、劣化が進み修理や修復が必要になってから行うやり方では、コストアップになりコストパフォーマンスの低いものとなります。
例えば、屋根の定期的な点検やメンテナンスを行っておらず、雨漏りになって初めてリフォームするとなると、屋根瓦の撤去に始まってルーフィングの貼替え修理、そして劣化程度によっては下地まで取り替えが必要になります。
従って、雨漏りの症状が出るまで放置するのではなく、瓦の並びの乱れや割れなどの定期的な点検を行い、その結果でリフォームの必要性や内容を決定すれば、高額なリフォーム費用になることを抑えられ、コストパフォーマンスの高いものとなります。
特に、寒冷地などでは雪が溶ける春先の点検が有効で、一般地域でも台風や地震の後には意識して点検しておくことを勧めます。
定期な点検と言うのは、つまり住宅診断ですから、日常の自己診断、さらには専門家の診断が必要で、できることなら住宅のかかりつけ医を早い段階で見つけておくことが重要です。"
リフォームのやり直しは業者の利益を削るだけでなく、ユーザー側にとっても負担が大きく、双方にとっても避けたいものです。
住宅のどのような工事でも現場での作業は全て人が行うものですから、施工技術や経験不足から起こるやり直しを完全になくすことは出来ないかもしれません。
特に、リフォームでは既存部分との取り合いや下地などで想定外の場合があり、それに対応するには現場での創意・工夫が必要となります。
しかし、その結果でやり直しとなった場合、業者の対応姿勢ややり直し方法によっては、ユーザーの満足度や負担が大きく異ります。
従って、やり直しが必要なのか手直しとするかは、業者任せにするのではなく、十分な説明を受け納得のいく方法を選ぶべきで、安易な妥協で大きな不満を残すようなことは避けましょう。
ただし、上で述べたようにリフォームは人の手によって行われるものですから、工業製品のような精密な仕上がりを望むのは無理だと言うことも認識しておきましょう。
リフォームの業者選択が終わり、計画内容や希望の打ち合わせを終え、契約を結ぶと安心しきって後は業者任せ、としているケースが多いのではないでしょうか。
しかし、ユーザーの意図や希望の100%を業者に伝えることは難しく、施工前はもちろん、施工途中でも細かな確認と打ち合わせが必要になります。
業者が施工中に、仕事を中断させて確認や説明を求めるのは迷惑ですが、仕事を始める前や休憩時に話しかけることはコミニュケーションを図ることにもなるため、必要に応じて進行状況などを聞いておくことも必要でしょう。
その際、工事監理者がいれば職人ではなく監理者と打合せする方が良く、監理者からは日々の結果や予定の報告を受けておくことを勧めます。
新築に比べてリフォームでは、設計図やパースなどの完成イメージを具体化させる資料が少ないことが多く、満足のいくリフォーム結果を得るためには、そして相互の誤解や勘違いを無くすための打ち合わせは十二分に行っておくことが重要です。
注文住宅の総合情報
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